狩猟免許試験への各種準備について
いよいよわな猟の免許取得に向けて動き出しましょう!
<ステップ1:今後の流れの把握>
早速ですが、狩猟を今年から始めたい人はすぐに動き出してください!
なぜなら、この記事を掲載するのは秋の試験の申し込み受付が始まる時期に重なるためです。地域によって多少異なりますが、参考までに下図が大まかな流れになります。
※赤矢印は地域・狩猟対象によって異なる可能性大のため各自要チェック
<ステップ2:受験資格の確認>
狩猟免許試験は以下の条件に該当する人は受験できません。
① 狩猟免許試験日に20歳に満たない者(網猟・わな猟は18歳に満たない者)
② 精神障害・総合失調症・そううつ病・てんかんなどにかかっている者
③ 麻薬・大麻・あへん・覚せい剤の中毒者
④ 自身の行為の是非を判別して行動する能力が欠如や著しく低い者
⑤ 鳥獣保護法や規定による禁止もしくは制限に違反し、罰金以上の刑に処され、その映の執行を終り、又は執行を受けることが出来なくなった日から3年を経過していない者
⑥ 狩猟免許を取り消された日から3年経過していない者
大丈夫でしたか?まぁ、病院で診断書を発行してもらう時に確認される項目なので、明らかに該当する場合は別として次に進みましょう。
<ステップ3:受験日等の確認>
狩猟免許は国家資格ですが、発行は各都道府県知事になるため、申込用紙の書式や提出先、試験日程は地域によって異なります。住んでいる都道府県のHPを見るか、地元猟友会に確認してください。ちなみに各県猟友会の電話番号は、大日本猟友会のHPで確認可能です。
<ステップ4:受験に必要な書類等を揃える>
狩猟免許試験の受験には下記の書類等が必要です。
① 狩猟免許申請書(都道府県のHPでダウンロード可能)
② 受験手数料の県収入証紙(収入印紙との間違えに注意!)
③ 医師の診断書(都道府県のHPでダウンロード可能)
④ 顔写真×1枚(免許証への張り付けはないので、美肌加工は必要なし)
⑤ 切手を貼った宛て先明記の返信用封筒(受験票、試験日程等送付用)
⑥ 提出用封筒
<ステップ5:必要書類の提出準備を整える>
① 狩猟免許申請書
特に難しいことはありません。おおよそ住所、氏名、生年月日、性別の記入と、自分の取得する猟方・悪いことをしていないかの欄へのチェックを間違えないようにすればOKです。
② 収入証紙
受験手数料として収入印紙を¥5,200/区分を購入して、申請書の所定の位置に張り付けます。購入場所が役場関連の施設ばかりなので、なんとか平日に会社をズル休みして手に入れましょう。
※既に他の猟法の免許を持っている場合は¥3,900です。
③ 医師の診断書
精神科を扱う病院に行くと¥4,000ほどで書いてもらえます。ただ、この診断書を書くとその病院も責任を負うことになるので、書きたくないお医者さんも多いようです。事前に電話などで確認しておくことをお勧めします。
ちなみに私の場合は、待合室で1時間待った後、3分で診断完了で書いてもらいました・・・
④ 顔写真(3×2.4cm)
6カ月以内に撮影した無帽、正面、上三分身、無背景のもので、その裏面に氏名・撮影年月日を記載したもの
<ステップ6:書類の提出>
提出用封筒に、ステップ4で挙げた①~⑤の書類を封入し、住んでいる都道府県の林務課等(提出先は各自要確認)に提出します。
狩猟免許の資格試験申し込み作業はこれで完了です。
<ステップ7:事前講習の申し込み>
えっ、申し込み終わったのにまだステップを踏まなきゃなんないの?
そうなんです、最後に1つ重要なステップがあり、任意ですが事前講習会(¥10,000)への申し込みを強くお勧めします。
実は狩猟免許の試験では筆記はもちろんですが、罠の種類の判別・罠の設置・狩猟鳥獣の判別の実技試験をクリアしなければいけないため、筆記で満点を取っても、実技が出来なきゃ合格させてもらえません。
狩猟免許を持たない人間が罠の設置方法を練習する機会なんてほぼ無いため、この制度にはなんだか納得できない部分はありますが、講習にはぜひ参加しておくことをお勧めします。これに参加しておけば、出題される問題をそのまま教えてくれますので、試験勉強が楽になります。
この講習については猟友会主催のため、地元猟友会に日程を確認して予約しましょう。これも、早い段階で席が埋まる傾向にありますので急いだほうがいいですね。
ここまでが、狩猟試験(秋)に向けた事前準備の流れになります。
2020年はコロナの影響で未定だった試験開催日も最近決まりだしましたが、感染拡大防止のために抽選とするところもあるようです。なので、取り急ぎ申込書の提出と事前講習会の予約を済ませましょう。試験の勉強に取り掛かるのはそれからでも余裕です!