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野生動物の研究員 / 猟師(くくり罠猟専門)です。 野鳥の撮影、剥製作り、猟師についてなど、ディープな日常について発信していきます。

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最近の記事

獲物の仕留め方

前回の更新から時間が経ってしまいましたが、いかがお過ごしでしょうか? 既に捕まえたという方には後追いの更新になってしまいますが、今回はイノシシを例に仕留め方について書きたいと思います。 イノシシが罠にかかると、罠を固定した木の周辺は写真のように激しく掘り起こされます。 写真の場合、半径1.5mほどの範囲が掘り起こされてしまいました。つまり、イノシシが暴れまわれる範囲=絶対に入り込んではいけない空間を意味します。なので、くくり罠を固定する木から罠の設置場所はなるべく近くにし

    • くくり罠の設置のコツ

      さて、罠を設置する場所が決まったら、罠の設置を行いましょう。 わな猟の原則は極力変化を最小限にすること、なので準備を万端にしてから取り掛かることを心がけてくださいね。 最初のステップとして、けもの道の上に直径12cm程度の円を描くようなイメージでスコップを垂直に差し込み、土をすくい上げます。そうすることで、土を余計に崩すことなく掘ることが可能になります。 ※この時点で、太い木の根があった場合は、悔しいですが別の場所に変える決断をしましょう。無理やりカットすることもできますが

      • くくり罠設置場所の選定方法!

        ついに狩猟期が始まりましたね!猟期の関係上、フライングして書くこともできず、事後になってしまいすいません。既に、仕掛けてしまった方もいるかもしれませんが、猟期中通しての参考としていただければ幸いです。 前回までは罠の仕込み(埋め)まで紹介しました。 なので、早速ですが今回は埋めていた罠を掘り起こしから再開しますね。 前回罠を埋めた理由は、新品のワイヤーには金属光沢があるのですが、埋めるとくすみが発生して、ギラつきを軽減することができます。さらに、現場の土の匂いをつけること

        • 狩猟29つ道具の紹介!

          ついに11月、11月と言えば狩猟解禁の月です。そして私の誕生月です! これまでは事務手続きや試験の話の面倒な内容ばかりでしたが、ここからはいよいよ実践的な濃ぃ~内容に移ります。 そこで、今回は実際に私が使用している装備・便利グッズを紹介していこうと思います。 ざっと私の狩猟道具をリストアップしてみました。 ・おすすめのものについてはメーカー記載 ・単価はおおよそです。 ①~④:これまで準備したもの ⑤~⑮:罠設置時に使用 ⑯~⑲:捕獲時に使用 ⑳~㉙:搬出、解体時に使用

          いよいよ始まる狩猟期間!

          試験はいかがでしたか? 無事に合格された人には、狩猟免状が渡されているかと思います。 記載されている免状番号は、狩猟登録などで何かと使用しますので、絶対に無くさないようにしましょうね! そして狩猟免状をゲットした方には、そろそろ(もしくは既に)猟友会から登録の案内が届いている頃でしょうか? ただ免状も持っていても、狩猟者登録をしなければ狩猟を行えません。(逆に今年はやらないのであれば、登録しないというのもあり。) でも、この記事を見ていただいているということは、やりますよね

          いよいよ始まる狩猟期間!

          狩猟免許試験に向けた最終準備

          前回話しましたが、狩猟免許試験の準備として、事前講習の受講が試験の合否に非常に重要になってきます。なぜなら、その講習では試験に出る問題や対策を包み隠さず教えてくれるからです!! 実際に事前講習に申し込むと、写真のような“狩猟読本”、“狩猟免許試験例題集“という秘密道具をゲットすることができます。そして、筆記試験は9割5分の問題が例題と全く同じ内容だったと記憶しています。つまり、必須アイテムです。 試験当日の流れと秘密道具の使い方について触れていきますね。 <試験当日の流れ

          狩猟免許試験に向けた最終準備

          狩猟免許試験への各種準備について

          いよいよわな猟の免許取得に向けて動き出しましょう! <ステップ1:今後の流れの把握> 早速ですが、狩猟を今年から始めたい人はすぐに動き出してください! なぜなら、この記事を掲載するのは秋の試験の申し込み受付が始まる時期に重なるためです。地域によって多少異なりますが、参考までに下図が大まかな流れになります。 ※赤矢印は地域・狩猟対象によって異なる可能性大のため各自要チェック <ステップ2:受験資格の確認> 狩猟免許試験は以下の条件に該当する人は受験できません。 ① 狩猟免

          狩猟免許試験への各種準備について

          狩猟を行うために一番大切なもの

          狩猟を始めるには、何かしらのきっかけがあると思います。きっかけはとても重要ですが、それ以上に継続する理由が狩猟を行ううえで一番大切なものではないかと思います。 狩猟を始めたばかりで、生き物の命を奪う行為に向き合った時、おそらく「これを続けていいものか?」という葛藤が顔を覗かせることでしょう。特にわな猟の場合、自分の足元で消えていく命を間近で目の当たりにすることになり、いくら覚悟を持っていても悩むこともあります。 今後、狩猟に関する記事では、免許の取り方、捕獲、解体方法など

          狩猟を行うために一番大切なもの

          まずは自己紹介

          はじめまして、piccaです。 雪深い田舎を拠点に、野生動物の研究員/くくり罠猟をひっそりとやっています。 趣味は鳥見、釣り、剥製・標本作り、家庭菜園などなど かなりのアナログ人間であり、国語力もゼロなので、まともな更新をできるのか危ぶまれますが、温かい目で見守ってやって下さい。 今回はなぜそんな人間がnoteに手を出したのかについてと、今後書いていく内容についてお話しさせてもらいます。 <noteを始めた理由> 日本の猟師は減少傾向にあり、絶滅危惧種なんて例えられること

          まずは自己紹介