戸塚祥太くんに贈る、星が白く光っている話。
10年前の2月1日。
通い慣れたNHKホールの目の前、SHIBUYA-AX。未だに馴染まない実感を持て余しながら見上げた、TSUTAYAの大きなポスター。
「星は誰かに見つけてもらえて初めて星になれる。沢山の人に見つけてもらえる星になれるように頑張ります」。その言葉を、何回も何回も瞼の裏で繰り返しながら歩いた渋谷の帰り道。
A.B.C-Zがデビューした日。
それからさらに3年前の2月1日。
まだ暗い地元駅、ガラガラの始発電車。制服と革靴を詰め込んで膨らんだスクールバ