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私は、マッチングアプリで会った男性達を、記録することにした。

私は、マッチングアプリをやっている。
それを始めた時に、
もう一つ始めたことがある。
それは会った男性を記録することだ。
わざわざそんなことをしなくてもいいのに、
なぜそうしたのか。

理由は単純だ。
何人会えるか数えがてら、
記録しようと思ったのだ。
人間の記憶力などあてにならない。
特に私は他の人より
物忘れがひどいので尚更だ。
記録しておけば、
後で読み返しても思い出すことが出来る。
最も、そんなに読み返すことなど
ないのだが。

記録するという選択をした私が
実践、つまりアポですることはただ一つ。
集中すること。
一球入魂。球技は苦手だがそんな感じだ。

文章として記録をするためには、
記録をするための素材が必要だ。
だから、脳で記憶する必要がある。
記憶するものは2種類ある。

まず視覚的なもの。
服装と言った、見た目の部分だ。
ロボットが人間を見てスキャンするような、
あんなイメージでやっていく。
待ち合わせ場所でそれらしき人を見つけたら
自らに電源を入れてスキャンしていく。
頭のてっぺんからつま先まで。

見た目は正直、会っている間いくらでも見ることが出来るので
そんなに難しくはない。
見ていれば情報が入ってくるからだ。

次が難しい。
難しいとは少し違うのだが、
適切な表現が見つからない。

視覚的なもの、ときたら次はその逆だ。
目に見えないもの、つまり思考や経験だ。
それは会話からひもとくことが出来る。
これが山場、メインディッシュだ。

相手と合流して会話が始まった瞬間から、
解散するまで終わらない。
コース料理でいう、メインディッシュが
ずっと出てくるような感じだ。
録音でもすれば簡単なのだが、
さすがにそこまでするのは
なんだか違う気がするしプライバシー的にも問題がありそうなので人力でやっていく。
脳の限界への挑戦。

右から左に聞き流す、とかそんなことを
していてはいけない。
記録が出来なくなるからだ。
相槌を除く、全ての言葉を拾うつもりで。
記憶の仕方に方法などない、
きちんと聞くこと。
その時の会話はなまもので
二度と再現することが出来ない。
傾聴、それだけだ。

以前、テレビで東大生が言っていた。
一度の授業で、
全部吸収するつもりで聞くんです、と。
それである。

そして、そこで大事になってくるのが、
聞く際の態度だ。
相手からどれだけ話を引き出せるか、は
私のそれにかかっていると言っても
過言ではない。

考えてみてほしいのだ。
自分が相手に話をしているとして、
相手のリアクションが
あまりにも薄かったり、
つまらなそうにスマホをいじられたり
されたらどうだろうか。
自分の話って相手にとっては
面白くないのかな、と不安になるし
そういう相手に対して
何かを話そうという気にはならない。

だから、私はあなたの話を聞いていますよ、という態度で臨み、
どんどん相手から話を引き出し、
相手に話をしてもらうのである。
一度コツをつかむと、そう難しくはない。
こちらの適度な相槌で
相手は勝手に話してくれるので
非常にありがたい。
記録する素材がどんどん増えていく。

そうやって、何人もの人と会い、
時間を過ごした。

記録する、その選択をしなければ
会った時の私の過ごし方はもっと違ったものになっていただろう。

選択が、その次の行動を変えていく。
影響を与えていく。違った結果をもたらす。

noteには、会った人との大まかな情報だけ
記録して公開しているので
もし興味があればお時間がある時にでも
読んでくださると嬉しい。
下にそのマガジンを貼っておく。

記録しなければ
日の目を見ることのなかった、
私が過ごした時間。
私の記事のアクセスの中で、
上位に入るものは
ほとんどがアプリに関連したものである。
ありがたい。

ちなみに、会った人との会話は、
私しか見れない場所でひっそりと
記録だけさせてもらっている。

一人の選択が、
何かを僅かに変える理由となる。
そしてそれが、
誰かにも影響をもたらす、
かもしれない。



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