見出し画像

女性ホルモンに左右されまくる人生、女に生まれただけでハンデ背負ってませんかとうっすら思ってしまう理由

すんごい批判されそうなタイトルだな。

なんかこの世、男女の対立構造が大好きなようだけどそもそも相容れないということを学ぶべきだ。だって女は男になれないし男も女になれない。女が女であることのつらさを男は一生理解できないし、男が男であることのつらさを女は一生理解できない。このへん、映画「バービー」を見てうっすら思っていたのだが。

ここ最近考えている「あること」が、この映画の結末と非常にリンクしていることに気づいた。

この映画、女が女としての幸せを模索する非常にメッセージ性の強いもので、簡単に語ることはできないのだけれど、所詮「人形」でしかない、ということが最後めちゃくちゃ皮肉として効いている。女が女として自由に生き、男は男らしさに縛られず共存しようね、なんてものは夢物語なわけである。だって彼らは人形だからね。そして人形をやめて人間になったとき、果たしてどうなるか・・・・・それってとっても悲しいことに多分今のこの世と同じになり、ファンタジーが入り込む余地が消え去るのだろうと思う。だからバービー2は作られない気がしている。たぶんね。

で、そのあることっていうのがさ。

女性ホルモンに人生左右されすぎじゃない?ってこと。

最近結婚して結婚式をして、そこで両親に言われたこと。「お前は結婚してようやく本来の性格を取り戻したんだ、よかったよ」である。よくよく話を聞いてみると、最近昔に撮った幼少期の私の映像を発見し、夫婦で見ているらしい。で、そこでの私が非常に快活で溌剌としていて生命力に溢れており、明るくポジティブで楽しそうなのだ、という。

個人的な話になるが私は小学校4年から中学受験の戦争に巻き込まれ、その後も中高一貫校で暗黒陰キャ時代を過ごし、大学受験戦争でけちょんけちょんに負け、大学で暗黒陰キャ時代を繰り返し、就活戦争で負け、大学院に行き、それでも就職先で変わり者の陰キャとして過ごし、転職し、いろいろあってアプリで今の夫と出会い1年で結婚した。

私の人生の半分以上が暗黒陰キャ時代なのであるが、確かに夫と出会ったくらいからなんか毎日楽しくて溌剌としていてポジティブな感覚がある。それで、何が言いたいかっていうと「夫と出会って毎日幸せ♡」ということではなくて。

私が明るくポジティブで溌剌としている時期って、生理がない時期なんじゃない!?

ってこと。むしろそうだったからこそ結婚がうまくいったとも言える。

生理が始まったのって多分中1くらい。そんで夫に出会う半年くらい前から、ピルを服用し始めた。理由は子宮筋腫の疑いがあると診断されたからである。生理が3ヶ月に一回しか来ないタイプのヤーズフレックスというピルで、途中からドロエチというジェネリックに変えた。

生理はそもそも来ない。PMSもない。消退出血という生理っぽいのはくるが重さが段違いで、ちょっと血が出るくらいである。超楽だし予定も立てやすいし、なんか元気だった、たぶん。で、人と喋る気にもなって、前向きになって、毎日楽しくて、だからこそ夫と出会えたしうまく関係性を気づけたし結婚できたのだろうと思う。つまり私は、女性ホルモンを抑制させた結果、本来の明るく前向きな性格を取り戻したのではなかろうか

そのことに気づいたのは、ピルをやめたから。
なぜなら妊活を始めたからです。

私は結構友人とか家族にも妊活する〜と言っている。なぜなら私は死ぬほど酒が好きで寿司や生肉が好きだからである。加えて、私は匂わせが大嫌いなので、「あ、今日はノンアルにしておこっかな〜」「お寿司じゃなくてなんか、他のがいいな〜」とかいうの、絶対にやりたくない。てか飲み会とかご飯のたびにめちゃくちゃ酒を飲んでた私が突然ノンアルにしたらなんかみんな「え?もしかして?」ってなるじゃん。でも聞けないだろうし微妙な感じになるじゃん。だからはじめから妊活する宣言をすることで、「もしかして、妊娠してる・・・?」みたいな微妙な空気にせず、「妊活してるからか〜」で乗り切ろうとしている。安定期に入るまで隠し通すにはこれしかない。

というわけでピルをやめました。

ピルやめたら毎日めっちゃつらい

なんか本当に、うまく言えないんだけど肉体的にも精神的にもおかしくなっている。体はだるいし頭痛はする、お腹は空く、意味もなく涙が出てくる、些細なことにイライラするし怒りがふつふつと湧いてくる。この世の女も男も全部嫌いになってくる。愛せるのは猫だけだ・・・・・みたいに虚無の肉塊となり、午前中はほぼベッドの上である。

そしてこの症状は、うつ病の時に似ている。でもうつ病と違うのは、エネルギーがあるというところ。怒りのエネルギーが湧いてくるし理不尽さにイライラするので、これはうつ病ではないな、と思った。

そしてうっすら、中学高校大学暗黒性格ひんまがり陰キャ時代を思い出した。なんか私、こうだった気がする。この世の全てに怒りが湧いて、この世の全てを破壊したかった。今まさにその衝動が起きている。衝動がきつすぎてすべてを無にしたくなってくる。仕事をやめてしまいたい、人間関係を台無しにしてしまいたい、そういうわけのわからない衝動が全身を駆け巡っていて、流石にこのままではマジで誰かを傷つけるかも、と思い、仕事を1日休み、夫にやばいと伝えた。

夫は人間ができているというか、周りにいた女性家族が結構きつい感じなのでなれている風で今の所大事にはなっていないが、こないだ会話を無視されたと勘違いした私が突然ベッドで号泣を始めた時は流石に困惑していた。しばらくしてようやく私が「これって女性ホルモンのせいじゃない?」と気づいたタイミングで、これからのことを話し合った。

・私は多分ピルをやめたせいでこんなことになっている
・これはコントロールできるものではない
・めっちゃつらいが、あなたに負担もかけたくない
・でも今ですらこれだから、妊娠中はもっとやばくなるはず
・悪いけどお前の子を産むためだから覚悟しとくように

ということを話した。夫は冷静なので「変わってあげられないから受け入れるしかないよね〜」という感じではあったものの、なんか、この世に妊娠中に不倫が横行していたり夫婦仲が悪くなる理由がわかってきた気がする。妊娠中に不倫するとか鬼畜の所業だが、夫側が「妻が変わってしまった」と感じてしまうのは正しいのだろうし、妻側が「そりゃ変わるだろ、お前も変われよ」と感じてしまうことも正しい。でも私きづいたんですけど、これってお互いを敵とみなしてしまうからよくないわけで、新しい敵を作ればいいんじゃないですか?

そう!女性ホルモンこそ、敵!!!!!!!

そう感じるとあら不思議。女性ホルモンによってズタズタにされている妻、めっちゃ被害者じゃない!?つまり共通の敵に対し立ち向かうしかないんじゃない!?

というわけで、中学生になったら男女共に教育してほしい。女子が精神をおかしくしてしまうのは、女性ホルモンのせいであり、これはコントロールできるものではない。そしてこの女性ホルモンによっておかしくなった女性のことをまとめて敵とみなすのはやめてください。女だってこれに振り回されてて困ってんのよ。あんたたちと一緒よ。

不思議なのは男性による性加害が起きるたびに、「俺たちだってコントロールできない性欲に悩まされている!」的な主張をする人がいるし、それに対して女性は怒るわけだけれど、どっちもどっちなんですよ。男性が男性ホルモンはコントロール不可である、と理解しているのならば、女性の女性ホルモンもコントロール不可である、と理解すべきであるし、そうは言っても社会生活を送っている以上、互いにある程度の社会性は維持しなくてはならないし、それが困難ならばそれぞれお互いに治療をすればいいわけですよ。元に私もピルを飲んでまともな精神を取り戻したわけだから、男性だって性欲が減退する治療とかすればいいわけじゃん。

ではここでタイトルに戻ろう。

女性ホルモンに左右されまくる人生、女に生まれただけでハンデ背負ってませんかとうっすら思ってしまう理由

それは今まさに、私が女性ホルモンに左右されているから!!!!!!

ふざけんなよ、女ってきついんだよ、私だって出して終わりの妊活がよかったよ、なんでこんな体調悪いんだよ、ってすべてを呪いたくなって、なんで女ってだけでこんなきついの!?って喚き叫びそうになったんだけど、いろいろ考えるとこの精神のおかしさこそが女性ホルモンのせいなのですよ。

本来人間は生物学的には二種類しか存在しないんだからさ、どっちがよりつらいです、という話をしても不毛なわけよ。だってそう主張する私は女でしかないわけで、男にしかわからない生物学的な悩みは私は一生体験できないわけなので。

ちなみにここで主張したいのはあくまで「生物学的」な話なので、社会学的に女が不利益を被ってるな〜と感じることはまた別の話です。それは女性ホルモンが過剰分泌されている今だろうがピルで抑制しているころだろうが感じ方は変わっていません(男性による性加害に対する判決が甘い、とか、男性の方が平均年収が高い、とか、そういう話ね)

だからさ、今私が理不尽に感じていることも一歩引いて考えれば私自身がおかしくなったわけではなく、女性ホルモンが大暴れしているからなんです。そう思って、マジで衝動的に仕事をやめそうになっているのを必死に押さえています。そして夫や周囲に迷惑をかけないよう、私自身を客観視して、「これは女性ホルモンのせいだな」と仮想敵をつくることで冷静になれるように努力したいと思います。

そういえば、ある程度の年齢を超えた母親との関係性がうっすら良好になったのって、私がピルを飲み、母が閉経したからなんだろうな。母が明るくて毎日楽しそうなの、女性ホルモンと決着をつけたからなんだ。そう思うと、なんだか年をとるのが楽しみになってくる。

まずは妊娠できるかどうかなんですけどはじめたばっかりなんで、またそっちでもなんかあればnoteで報告します。

みんなたち、女性ホルモンとの戦い、がんばろうね。

いいなと思ったら応援しよう!

れおちゃん
応援していただけたら嬉しいです!日々生きる糧にします