いまどきのアーティストもアイドルもすごいと思った
私が中学生のころ、「クイズドレミファドン」という番組があった。
その番組の中で、ヒット曲のイントロを1秒に満たないぐらいだけ聴かせてその曲名を当てるというクイズがあったのだけど、私はそのクイズがものすごく得意だった。
最近はほとんどニュース以外のテレビを見ない。しかし…正月特番期間中の夜ってなんでこれほどにもニュースが少ないんだろう。せめてNHKぐらいは通常通りの時間帯でニュースをやってほしい。受信料払ってるんだからなあ。
全く音がないというのもちょっと辛い。滞在先のビジネスホテルのWi-Fiはどうも電波がよろしくないので、せっかくYouTubeを視聴しても時々途切れてしまう。仕方ないのでテレビをつけたが、まだ正月特番の続きって有様で、あまり気の進む番組がない。
たまたま「鬼レンチャン」という番組にチャンネルを合わせた。家内や娘たちは間違いなく知っているはずだし、私も名前と番組内容だけは知っていた。
たまたま見たのは、日向坂46のコンビ(富田鈴花さんと高橋未来虹さん)の連チャン10曲目の場面だった。でも … あのToshiさんとか、FRUITS ZIPPER の仲谷瑠夏さんも出ていたのか。だったら最初から見ておればよかったなあ。
いまどきの音楽はあまり知らない。だから、10曲目で披露されていたYOASOBIの「怪物」も私にははじめて聴いた曲だった。
うわ…サビの音の動きがすごすぎる。これ、ひょっとすると…作曲の過程ではボカロで創ったんじゃないかなあ。とてもではないけれど、人が正確に音程を採って歌えるようなメロディーではないぞ(批判なんかではありませんので ^^; )。とにかく難しい。私がアイドル歌謡をたくさん聴いていた時代の音楽は、メロディーはずっとシンプルだったし、メロディーにパッケージされていたコトバもそれほどには多くはなかったぞい。
それこそ7・5調なんていわれる言葉づかいの曲(演歌)などが愛された昭和音楽。それらと比べると、21世紀の音楽というのはこまかい音符に言葉をストレートに乗せてぶっこんでくるようになった。歌謡曲とラップとの中間かってほどにメッセージがパッケージされている。こういうのも…私は全然キラいではない。ジャジーで繊細な音づかいを織り込んでくるこっちのけんとさんの音楽も巧かったし…それを感じたばかりだった。
しかし…富田鈴花さんと高橋未来虹さんのパフォーマンス。
これ生歌なんでしょ? 一発録りってことでしょ?
呆気にとられてしまった。なんて上手いんだ?!
ちょっとだけ音楽かじったことのあるおじさん(私のことです)、もうびっくりしてしまいました。
すごく練習している人でないと、こんなふうには歌えないと思う。
音楽文化がこれほどにも底冷えしてしまったのは、商業音楽の枠組みを作っている側のご乱心のせいなのではないかと疑っている。CDという形ある商品で音楽を売ることができなくなり、新作をリリースすること自体がとても難しくなったのではないか。いや、売るならダウンロード販売 … といってもサブスクというスタイルが主流になった(私もその方法で供給された音楽を〝消費〟している)。
たぶん前にも書いたけど…サブスクを作った人は地獄に落ちてほしい、と書き込んでしまった過渡期のアーティストさん。あれほどにもSNS上で誹謗中傷の言葉を浴びる必要なんてなかった。本音は本音。聴く側の私にだって薄々わかっていること。
華やかであるべきものはやはりキラキラしていてほしい気がする。そうでなければ…夢なんてどこにもないと言わなくてはならなくなりそうだ。
音楽の値段を決めるのは、経済の側に立つ権力者ってふうでいいのか?
平たい言葉だけど…ブルーワーカー(現場労働者という意味でいえば、頭脳労働者である私だってブルーワーカーだ)の価値があらゆる業界で下げられてしまっている気がする。パフォーマーの取りぶんってやつも考えてほしいというのが本音だ。ストレートに、いいものは売れてほしい。パフォーマーに行き渡るお金がちゃんとした量になるように、安売りして中抜きするようなシステムは是正されてほしいのだが(あまり上手く言い得ていないのだけれど)。権力者に気に入られたパフォーマーが売れるってふうな事態は「いいものが売れる」という命題と等価なんかではないぞ。
ちょっと意味不明かもしれない〝語り〟をしてしまいました ^^; 。
すごく努力されているのだろう。この歌唱力が正しく評価されて、正しくこの若い表現者たちにお金が行き渡らなくてはならないんじゃないかと。もう一度繰り返すが、現在のモノを売るスキームっていうものは、パフォーマーではなくプロデューサーとか商売人とかにお金が行き過ぎていると思うのですがどうなんでしょう。
とにかく…若い人たちの頑張りに拍手を送りたい。
これからもいい音楽を演ってください。