初志貫徹、は果たして良いことなのかどうか問題
おはようございます。
寒いと、朝起きるのが億劫になります。
冷え性の体質改善には時間がかかりそう。
そこで、布団の中でできるタスクを整えると、罪悪感がなくなりました。
時間を区切って、ぬくぬくできるお仕事も、冬の楽しみの一つです。
さて、今日は、2021年12月に修了式を迎えたPOOLO NEXTのその後の活動について、思うことがあったので書いてみることにしました。
POOLO NEXTとは
株式会社TABIPPOが運営する、2030年の観光業界を担う次世代リーダー養成スクール「POOLO NEXT」。
第1期は2021年6月19日(土)〜12月4日(土)に開講されました。
私はこのスクールに、コミュニティマネージャーとして関わらせていただきました。
およそ6ヶ月間、メンバーの事業計画のための活動を陰ながら応援・サポートさせていただくポジションでした。
事業計画は通過点
私の関わるチームでは、このスクールが終了する前から、「この関係は今後も続いていくんだろうな」という予感がありました。
ミーティングの雰囲気は、ある意味淡々としています。
けれど、6ヶ月間切磋琢磨したチームなので、お互いが胸に秘める想いは、もう十分すぎるほど、わかり合っていました。
ともに作り上げてきたスタートアップの計画を、最終的にどのような形で社会に展開していくのか、見届けずには居られない。
モチベーションを維持するためにも、自分に必要なルーティンだ。
そんなふうにお互いが感じていることを、言語化して確かめあってから、スクール修了後も定例会を開催しようと計画をすることになりました。
定例会は月例でしばらく続けてみることに。
これからしばらく、淡々と続いてくのではないかと感じています。
歩みがちな「犬の道」
事業の種から始め、確固たる計画に進めていくには、かなりの努力が必要です。
特に、自分がやりたいことをベースにするのか、時代のニーズに合わせて企画を整えていくのか、というポイントでブレが生じやすいのではないかと私自身は感じています。
図:『イシューからはじめよ』(2010)安宅和人 より
ロジカルシンキングの決定版、『イシューからはじめよ』に「犬の道」という言葉が出てきます。
私は特に、アイデアの種を見つけたら、とかく行動をしたがる傾向が強く、そのため、「犬の道」を歩みがちです。
数撃ちゃ当たるで、たくさんのことを進めても、結実しない種がたくさんあるとした時、それは本当に動く必要があるのかどうか見直すべきだ、という警告を受け止めつつも、細々と動き回ることがなかなかやめられません。
変化は是か非か
その点、POOLO NEXTのスクール生は、じっくり課題に向き合い、イシュー度の高いものに照準を合わせるための濃密な時間を過ごしていました。
場合によっては、当初の事業計画を白紙に戻し、新たな事業を企画することも。
企画の段階で事業の方向性が変えて行くことは、事業アイデアの粒度を上げる過程では必然。
大切なのは、何をブラさないのか、絶対に手放さないものは何なのかを自分が知っていること。
それを自覚するために、何度も話を聞いてくれるチームの仲間は、一生の財産になっていきます。
1月の定例会では「計画時点で設定した事業ローンチの時期を厳守することの是非」についても議論しました。
何を大事に進めていくか、それを見極めるために、自分をよく知る同志と定期的に話をする。
これこそが、醍醐味です。そう簡単には手に入らない環境だなと改めて感じているところです。
おわりに
ビビッとアイデアが降りてきたとして、今の自分にできることで間に合わせたとしたら、それはただの繰り返しに過ぎません。
はじめに思いついたことが、ベストアイデアだと思い込む呪いを、そろそろきちんと解いておく必要があります。
今の自分に活を入れるために、この文章を書きました。
また次回の定例会までに、手放すことをしっかり見極めていきたいと思っています。