参加型社会にあこがれる私が共同編集に執着する理由
おはようございます。
昨日はしっぽり夜ふかしをして、夢中でデザインの仕事をしました。
作業を終えて寝室に入ると、息子が夜泣きをする一歩手前の状態でした。
しばらく体をさすって様子を見ると、すっかり落ち着いてまた目を閉じました。
きっとこの記憶は、彼に残り続けることはないかもしれない。
では、この夜は誰のもの?
きっと、こんな日常の一コマは、私がこれから先もずっとずっと、自分の心の支えにしていくものなのだろう。
そう思いながら眠りにつく、真夜中の時間は本当に幸せです。
目覚めたとき、夜の雨はすっかり気配を消してしまって、また新しい朝が始まっていました。
さて、今日は、私が今夢中になっていて、ぜひあなたに伝えたい共同編集のことを書いてみようと思います。
なぜ今、共同編集の話をするのか
共同編集のおもしろさを知ってしまった今、私はもう元の世界には戻れないと感じています。
話しながら、書きながら、フィードバックをしながら・・・
共同編集では、このサイクルをどんどん早め、作業や意思疎通などの速度を上げることができます。
これまでにないスピード感で物事を実現させることができるようになってきています。
私は今年の春から、仲間と一緒にオリジナルのオンライン講座を運営しています。
始めからすべてをデザインする余裕がなかったこともあり、走りながら考えていこうとスタートさせました。
ゼロイチの面白さを確かめあいながら、全4回の講座は無事に終了しました。
講座のことを総括した時、どうしても自分でモヤモヤしてしまうところがありました。
それが、共同編集のことだったのです。
意図している場作りができなかった私。
その時私は、講座の中で、グループワークで共同編集のワークを取り入れることにしていました。
アイデア出しをしたあとで、実際に手を動かして作業をするという場面でした。
初めて同士の方々ならば、個人ワークよりも、ワイワイ話しながら作業をするほうが楽しいに決まってる。
スキルを先に習得している人がその場に居合わせたら、リードしてくれるかもしれない。
そう思った私は、迷わず、3つのグループに分かれたグループワークのセッションを開始しました。
私はそのグループのうち一つを担当しました。
しかし、その場では、どのようなものを作るかの相談をしたり、作業内容について教え合ったりということがどうしても叶いませんでした。
結果的に各自が思うように作業をする個人ワークの時間になってしまい、私はどうすることもできませんでした。
グラウンドルールやロールなどの設定がきちんとできていなかった、と今なら説明ができるかもしれません。
でも、当時の私は、どうして共同編集の楽しさを伝えられなかったのか、知る由もありませんでした。
最後に意見をまとめるのは誰なのか問題
新たな人と交流をしたり、知らない場所にでかけて未知のことを学んだりするのが好きな私は、これまで様々なタイプのワークショップに参加してきました。
ですが、ずっと気になっていたことがありました。
それは、「最後に意見をまとめるのは誰なのか」問題でした。
たくさんの付箋に書き出した意見が、どんどん収れんされ、取りまとめられて、端的な、概念的な、解像度の高い、短い文章になって成果物となる。
それをまとめていくときに、失われてしまう民衆の声は、ただ消えてしまうのか?と疑問を持っていたのです。
大げさかもしれませんが、そこには何か大きなヒエラルキーのようなものが存在していて、ワークショップを企画した組織の意図や、ファシリテーターの意図を反映させながら、都合の良い意見をつなぎ合わせてまとめているように感じることもありました。
それを解決する一つのヒントが、共同編集なのです。
2020年、思いがけず、参加型社会ムーブメントに出会いました。
不確かながらずっとモヤモヤと考えてきたことを、私と同じように考えて実践している人に出会えたこと。
そして、「参加型」というコンセプトを理解する仲間が増殖していること。
待ち望んだ未来が急激に現れたのでした。
さあ、みんなで共同編集をしよう
渾身の発言は、議事録係に文章を丸められて当たり障りのない言葉に書き換えられる。
微細な違いを大事にしたかったのに、いつの間にか一つのカテゴリでどんぶりに入れられてしまった。
それは、きっと共同編集を取り入れていくことで、解決の糸口が見えてくることでしょう。
だれが言ったか、が重要ではない場所において、その場の創意はどのようにして作られていくのか。
場を構成する個人がお互いに影響しあって創発し、集合知が現れていく場所をどのように設定すればよいのか。
共同編集は決して万能ではありませんが、だれか一人にやってもらう、というこれまでの慣習から脱却する一つの道筋ではあるはずです。
おわりに
明日、日本時間の15時から、共同編集をテーマにした講座がスタートします。
平日日中に敢えて時間を設定したことにも、私たちにとっては大きな意味があります。
子育てや家庭と、仕事や表現活動の両立は果たして実現するのでしょうか。
共同編集の醍醐味を、ほしいままに楽しんでいただけるよう、準備は万端です。
滑り込み参加表明、まだまだお待ちしています。