水溶液減薬概要
液体で嵩増しし、細分化を容易に
管理人はたまたま水溶液減薬を思いついてそれを実行しました。しかし皆さんは自分に合う方法、納得いく方法を選択して実行してください。錠剤のように極小のものを細かく分割する場合は、「体積を増やして計量しやすくする方法(液体減薬)」か、「細粒を細かく量れる道具で計量する(精密天秤での計量)」の2択になると思います。
年単位でベンゾジアゼピンを服用していた場合、交感神経を暴走させないために、微量ずつ慎重に減らす必要があります。その一手段として「水溶液減薬」があります。 文字や写真より動画が一番伝わりやすいと思い、水溶液によるワイパックスの漸減法の動画を作りました。
液体減薬は、薬の種類によって向き不向きがあります。 水溶液が難しい場合は牛乳を使う方法もあります。完全に溶けていないと不安な方は、粉砕して粉状にして重量を精密天秤等で計測する方法もあります。ワイパックスの場合、私自身とブログで関わった4人の方が断薬しているので、水溶液減薬に適してる思われます。
ちなみに動画中で溶けずに浮遊している粉は、ほとんどが錠剤の形を維持するために加えられた薬効とは無関係の添加物(乳糖、結晶セルロース、トウモロコシデンプン、ステアリン酸マグネシウム)です。 ワイパックス1mgの場合、錠剤の重さは100mg。 つまり有効成分ロラゼパムが1mgで、残り99mgは添加物です。 添加物の溶け具合は無関係で、有効成分の溶け具合が液体減薬の鍵を握ります。
用意するもの
■計量カップ
パーセンテージ(%)が分かりやすく、
飲む量が少なくて済むので100mlを使ってます。
容量は100ml でも 200ml でも500mlでもいいです。
容量が多いほど、微量な減薬が可能です。
■撹拌用スプーン
プリン用のスプーン使ってます。
撹拌の時に容器との接触音がしないプラスチック製。
均等に撹拌が出来るものなら、金属の普通のスプーンでも 箸でも良いです。
■注射器
1ml単位で水を抜くためのものです。
ホームセンターで農業用のを購入しました。
一番容量が大きいのが24mlだったのでこれにしてます。
100円ショップにもありますし、通販でも安いものがあるようです。
水溶液減薬の手順
①100ml 水を灌ぐ
②ワイパックスを投入
③少し放置すると、ワイパックスの形が崩れ、砂山状になる。
④水を撹拌する。一瞬にして砂山状のワイパックスが微粒子として漂い、水全体に行きわたる。
⑤注射器で減らす分を吸い取り、残りを飲む
除去する量が多い時は、撹拌→注射器で吸い取る という作業を 目的の量になるまで何度か繰り返します。 私は24mlの注射器1本なので目的の容量になるまで繰り返しましたが、 もっと大容量のものと、微調整用の少容量のもの 2種類あると何度も繰り返さなくて楽かもしれません。
目的の容量まで達したら、カップに残っている水を飲みます。
飲む量が少なくなってきたら、注射器の中の水を飲んだほうが効率的。
除去した水・残った水は捨てています。
※注射器で吸い取る時は素早くすること。ワイパックスは脂溶性なので水には溶けなくて、しばらくすると底に沈殿します。勢いよく撹拌して、微粒子状で水全体に均等に漂ってる間に吸い取って下さい。
100mlの水の中に 1mgのワイパックスを入れるので
ワイパックス 0.9mg 飲みたい場合は、
注射器で10ml水を抜吸取り、計量カップの残り90mlを飲む。
0.8mgでは 80ml 飲む(20ml抜き取る)
0.5mgでは 50ml 飲む(50ml抜き取る)
飲む量が 50ml 未満になったら
注射器の水を飲んだほうが効率的です。
使用している注射器は 24mlなので、
48ml 飲む時は、 注射器の中の水を2回飲みます。
45mlだと、 1回め 24ml 2回目 21ml
という感じです