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信仰について

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アダムとアダパ、アブラハムの宗教

 「ノアの洪水」譚が好きなことは、こちらに書いた。言うまでもなく、ノアの洪水物語はメソポ…

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波勢邦生
3年前
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天の基準

 マタイの福音書25章31節以降に、有名な場面がある。イエスが復活のキリストとして再び世に来…

波勢邦生
9か月前
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遍路歴程:A Pilgrim's Progress

 20年前の旧交が戻ってきた。互いに大人になったから、なかなか時間が合わない。それゆえ旧友…

波勢邦生
2年前
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即断即決のワナ

 不惑を過ぎて、随分と自分が「即物的になった」と感じている。たとえば自分が見聞きしてきた…

波勢邦生
2年前
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語ることがない

 最近気づいた。自分の信仰に関する実存は、ほぼ固まり、あとは惰性で動くんだろうなと。もち…

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波勢邦生
3年前
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冥土喫茶ぴゅあらんど再開

 キリスト教徒なんだが、お寺界隈に懇意の友が多い。その中のひとり、浄土宗龍岸寺の池口龍法…

波勢邦生
3年前
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「信仰」の強さ

 たまたま見かけた人が、クリスチャンで芸能関係の仕事をしており、難民だという。外国人かと思って、ふと覗いてみた。そのブログには、その人の人生が描かれていた。  いわゆる大都市圏からは遠い地方に生まれて、マリンスポーツが好きな青年期を過ごし、一念発起を目指したのか、おそらく東京へ出て来た。端役などでテレビ等にも何度か出たらしい。しかし、15年前に統合失調症を患ってしまったとのこと。  その後、入院させられたり仕事を辞めたりと大変な人生を送ったようだ。しかし行動力のある人で、

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主体性と神の召し

 仰々しいタイトルで面食らう人もあるだろうが、たいした話ではない。ここ数年、ずっとキリス…

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波勢邦生
3年前
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ダニエル書の思い出

 ダニエル書を初めて読んだのがいつだったかは思い出せない。おそらく19才か二十歳の頃で、洗…

波勢邦生
3年前
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宗教の発生と食に関するメモ

 研究の合間、夕食としてコンビニで大根オクラを買って暗い鴨川のほとりで混ぜながら、ふと思…

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波勢邦生
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西洋近代的自我と「主の祈り」

 毎週末の宿直の合間に、これを書いているーー疲れて座り込む。明日のゴミ出しの準備をすませ…

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波勢邦生
3年前
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死海写本のお話

 友人知人よりメディアが報じた「聖書の原型」について説明しろとの連絡がいくつか来たので、…

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波勢邦生
3年前
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クリスチャンの「自信」

 ある宗教的信仰と「自信」を持つことに何か相関があるか。おそらく、ある。が、「自信」の持…

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波勢邦生
3年前
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いましばらくは荒野で מדברとדבר

 生活に追われていると、心が渇く。知的好奇心が乾燥してミイラのようになっていく。そんな中、友人と話して、再び少し水を得た。折しも火星探査機「忍耐:perseverance」が無事に着陸したとのニュース。  初録音という火星の風の音、画像処理されて美しく加工された火星の360度パノラマに息をのんだ。1969年7月20日、月面に人類が到達した日の喜びをぼくは知らない。きっと、こんな気分だったのだろう。そう思った。  友人との会話の中で、ふと荒れ野に関する話を思い出す。教会など

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