20200703

雨。

昼飯を食べに入ったうどん屋のおっちゃんが世話好きで実家に帰ってきたみたいになる。

一台のテレビを不特定多数の見知らぬ人たちと一緒に見るという状況もそういえば久しぶりだなと思った。

同じニュースをみて少したつと、ぽつ、ぽつ、ぽつ、と雨のふりはじめみたいに話しだす声が聞こえてくる。

雨がアスファルトに落ちる音と、木の葉に落ちる音と、ビニール傘に落ちる音がそれぞれ違うように、同じニュースを見ていてもテーブルによって違う切り口で話しだすのがおもしろいなと思う。

そんなことをぼんやり考えていると、またおっちゃんがさほど減ってないお茶を注ぎ足しに来た。