新聞が読める馬
近頃の子どもは新聞を読まなくなったと言われて久しい。今や中年の人たちでも読まない人が多いそうである。
さて、そんな中、競走馬では「新聞が読める馬」と呼ばれる馬がいる。元祖は1960年代のカブトシロー。その後、「きまぐれジョージ」と呼ばれたエリモジョージや、マイルCSを連覇したダイタクヘリオスなどがいる。
今回のマイルCS出走馬のうち、ナミュールもそんな馬ではないだろうか。
一番人気に支持された阪神JFと桜花賞では馬券外。しかし、4番人気と評価が落ちたオークスで3着。古馬になってからは、G1で単勝オッズ5倍以下なら必ず3着。しかし、人気薄で馬券に絡む。
そして、単勝オッズが17.3倍まで落ちた昨年のマイルCSで悲願のG1制覇。現地で観戦していたが、最後ゴール前で弾丸のように飛んできた。馬券は外したが、本当におめでたい。
2歳の時から素質を見せ、小さな体で男馬相手にも奮闘してきたナミュール。秋華賞で勝利を信じて疑わず、ナミュール→スタニングローズの馬単一点で撃沈したのは懐かしい。そのスタニングローズが先週、2年ぶりの復活勝利を飾った。ナミュールはおそらく今回が国内ラストランだろう。今回も「香港の叩き」「馬体重大幅増」「クリスチャンデムーロと合わない」などと色々言われている。しかし、この馬なら。時代は変わり、読んでいるのはSNSかもしれないが、連覇を飾ってほしいところである。
頑張れナミュール!!