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エクストリーム帰寮に参加させて頂きました、Wと申します。

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最近の記事

新聞が読める馬

 近頃の子どもは新聞を読まなくなったと言われて久しい。今や中年の人たちでも読まない人が多いそうである。  さて、そんな中、競走馬では「新聞が読める馬」と呼ばれる馬がいる。元祖は1960年代のカブトシロー。その後、「きまぐれジョージ」と呼ばれたエリモジョージや、マイルCSを連覇したダイタクヘリオスなどがいる。  今回のマイルCS出走馬のうち、ナミュールもそんな馬ではないだろうか。  一番人気に支持された阪神JFと桜花賞では馬券外。しかし、4番人気と評価が落ちたオークスで3着

    • これが競馬の恐ろしさ

       11/10(日)、京都競馬場を舞台にエリザベス女王杯が行われる。昨年、4年ぶりに京都に帰ってきたエリザベス女王杯では、Cルメール騎乗のブレイディヴェーグが重賞初制覇をG1勝利で飾った。  そのブレイディヴェーグ、今年は翌週のマイルCSの方に向かう。陣営の真意は定かではないが、昨年優勝したレースを回避するのはなぜだろうか。  それはともかくとして、ルメールは今年レガレイラに騎乗。ブレイディヴェーグと同じく、サンデーレーシングのG1馬である。ただ、このレガレイラは今年、皐月

      • 今年一番の悔しさ

         人を成長させるものはなんだろうか。自分にとっては「悔しさ」だと思う。悔しい気持ちがあるからこそ頑張れる。  私は性格的に「負けず嫌い」ではないと分析している。真の負けず嫌いは負けることそのものが大嫌い。ジャンケンにしても指スマにしても叩いてかぶってジャンケンポンにしても、負けるのが気に食わないのだ。しかし私は「別に損ではないしなあ」と負けること自体は気にも留めない。  まあこれは弟がいた、という理由があるのかもしれない。何をするにしても、本気同士でぶつかれば兄が勝つことく

        • 最後の最後

          「最後はサイレンススズカが背中を押してくれた。」  1999年10月31日、第120回天皇賞(秋)。前年のダービー馬スペシャルウィークは4番人気の低評価だった。前々走の宝塚記念はグラスワンダーの後塵を拝し2着。この結果を受け、凱旋門賞への挑戦を断念した。前走京都大賞典ではまさかの7着敗戦。天皇賞に向けた追い切りでも陣営のトーンは上がらず、騎乗する武豊は「正直自信が持てない」と心境を吐露する。  しかしそれでも陣営は懸命の調整。増えていた馬体重をダービーの頃の馬体重に戻し、レ

          170回の伝統

           今年の三冠レースが全て終了した。牡馬は三冠全てを分け合い、牝馬はチェルヴィニアがオークス・秋華賞の二冠を達成した。  レース内容から、この世代の牝馬は本当にハイレベルだと感じる。特に桜花賞馬ステレンボッシュ、二冠馬チェルヴィニア、2歳女王アスコリピチェーノ。特にこの3頭は抜けているのではないか。年長馬や古馬、そして海外馬との戦いにおいて、その実力を遺憾なく発揮してもらいたい。  牡馬三冠に関しては「最も速い」皐月賞馬ジャスティンミラノ、「最も運のある」ダービー馬ダノンデ

          170回の伝統

          菊花賞2024

          平伏しました。ありがとうございました。

          菊花賞2024

          三冠物語2024

           止まらない。止まらない。どうにも止まらない。どうにも止まらなすぎて山本リンダが出てきそうなレベルである。  何が止まらないのかというと、ルメール騎手の快進撃である。今年の夏競馬が終わるまでは重賞3勝であった。それが秋競馬が始まってから、10/14までにもう6勝しているのである。スプリンターズSの週以外は全て重賞を勝っている。10/13,14は秋華賞と府中牝馬Sを連勝したので、平均すると毎週重賞を勝っているようなものである。  前回のノートでルメール騎手をどう取扱うべきか

          三冠物語2024

          ルメール考 2024秋

          「クリストフ・ルメール」 Wikipediaの冒頭にはこうある。 「クリストフ・パトリス・ルメール(Christophe-Patrice Lemaire、1979年5月20日 - )は、フランス出身の騎手。京都府京都市右京区在住。日本中央競馬会 (JRA)所属。」 実はファッションデザイナーのクリストフ・ルメールさんもいるが、最近は騎手のルメールも自らのブランドを立ち上げており、混同が加速している。 私はこの人が大嫌いである。正直自分は誰とでも仲良くしてきた方だしあんまり

          ルメール考 2024秋

          9/22

           今日は9/22、三連休の中日でございます。また、祖父の誕生日。まだコロナが怖いということであまり会えていませんが、3月に会った時は元気そうでした。とりあえず元気で半年やってるよ、とLINEで報告しておきました。祖父は近頃スマホを持ち始め、LINEもインストールした(させた)のですが、文字の入力方法が分からないのでいつも既読をつけるだけ。平時から有事のような形で生存確認をしております。  そんな今日は中山競馬場に向かっております。昨日は東陽町の打ちっぱなしに行くために九段下

          ジュース2本分のがんばれを握りしめて~宝塚記念編~

           「苦しい!キタサンブラック、伸びない!!伸びない!!いつもの力強さが無い!!サトノクラウンが突き抜ける、内からゴールドアクター、さらに外からミッキークイーン……」 高校時代の思い出   2017年の宝塚記念。当時私は高校1年生であった。新たな制服に身を包み、弾む心で校門をくぐった入学式から2か月。新しくできた連れにこんなことを尋ねられた。  「今強い馬ってどの馬なん?」  中学の時から競馬が好きだったこの私が、高校デビューなどというものをできるはずはなかった。しかし

          ジュース2本分のがんばれを握りしめて~宝塚記念編~

          ジュース2本分の頑張れを握りしめて~日本ダービー編~

           今年もこの日がやってきた。2020年にこの世に生を受けた7708頭の頂点が決まるレース、日本ダービーである。今年で節目の第90回を迎える。ダービーは国民の義務である、ということを法学部らしく憲法解釈から導いたのはこちら。  私がリアルタイムで見たのを覚えているのは、2013年の第80回日本ダービー以降だ。武豊が怪我からの完全復活を印象付けたレースである。当時私は小学6年生だった。あれから10年、勝ったキズナはソングラインやディープボンドを、2着のエピファネイアはエフフォー

          ジュース2本分の頑張れを握りしめて~日本ダービー編~

          ミントジュレップを握りしめて~2000ギニー&ケンタッキーダービー編~

          ” The Most Exciting Two Minutes in Sports " ~スポーツの中で最も偉大な2分間~  これは、アメリカのケンタッキーダービーの別名である。「競馬界の中で」、「アメリカの中で」などではなく、「世界中の全てのスポーツの中で」最も偉大な2分間である。かなりの傲慢さを感じさせる別名だが、全米での視聴者数は1,437万人(2021年)である。この人数を見ると納得せざるを得ない。  ケンタッキーダービーにおいて欠かせないのがミントジュレップという

          ミントジュレップを握りしめて~2000ギニー&ケンタッキーダービー編~

          ジュース2本分のがんばれを握りしめて~天皇賞(春)~編

          2017年4月30日  当時、私は高校1年生であった。新旧菊花賞馬対決で盛り上がっていた第155回の天皇賞。一番人気はキタサンブラック。単勝オッズは2.2倍。二番人気はサトノダイヤモンド。単勝オッズは2.5倍。3番人気のシャケトラの単勝オッズが9.9倍だったことを考えると、二強ムードであったことが窺える。キタサンブラックとサトノダイヤモンドの馬連オッズが2.5倍だったことも納得がいく。  私はキタサンブラックのファンであった。父ブラックタイドはディープインパクトの全兄だが

          ジュース2本分のがんばれを握りしめて~天皇賞(春)~編

          ジュース2本分のがんばれを握りしめて~2023皐月賞編~

          就活も楽しんだもん勝ち  今後の職業人生を決める、就職活動。私は大学3年から4年になるタイミングで始めたが、まだ”終活”(死ぬ前の方ではなく、就職活動を終える方)はしていない。大本命の面接(訪問?)が6月に控えているからだ。長かった就活も残りあとわずか。選考対策やインターン、試験対策などが重なり体力的にキツい期間もあったが、新しい発見の連続でなんだかんだ楽しかったように思う。社会を全く知らない大学生にとって、大人の世界は刺激的であった。これからは大人の世界の裏側を嫌というほ

          ジュース2本分のがんばれを握りしめて~2023皐月賞編~

          ジュース2本分のがんばれを握りしめて〜2023桜花賞編〜

          「100円玉で買えるぬくもり 熱い缶コーヒー握りしめ」  ――― 尾崎豊 15の夜より  JRAのレースで買える馬券は全部で10種類ある。単勝、複勝、枠連、馬連、馬単、ワイド、3連複、3連単、WIN5、そして応援馬券である。応援馬券とは単勝と複勝を同時に同じ額だけ買える券種であり、「がんばれ!」という文字が記されている。最低購入可能金額は単勝100円+複勝100円の200円。私はよくこの応援馬券を保存用に購入する。もちろん的中しても払い戻しはしない。ジュース1本が大体100

          ジュース2本分のがんばれを握りしめて〜2023桜花賞編〜