迷いを乗り越え、突き進め!
四十不惑。
この10月で、私は40歳になります。
『四十にして惑わず』 と言われますが、いまだに日々迷ってばかりです。
どうすれば、惑わずに生きることができるのでしょうか。
例えば、トレーニングのこと、ヒトの姿勢や体の動きについては、長年、多くの会員様のトレーニングに携わってきたことで 「こういうことが大事だな」 というのは分かってきたことがあります。
人間の体は一人ひとりが全く違うので常に試行錯誤しますが、多くの人にとって共通して求めたい動き、避けたい動き、というものがあります。
道理とでも言うのでしょうか。
そういうものがわかってくると、考える過程にあっても悩んだり迷ったりすることが減ってきました。
また、自分自身でトレーニングを行う、走る、サッカーをプレーするなど、実際に体を動かして、その経験の中で得られることが、自信に繋がっているようにも思います。
時にはどこか痛めてしまったり、トレーニングの成果が上がらなかったり、なかなかうまく行かないこともあります。
それらも含めて、すべての経験がプラスに働いていると感じます。
こうして思い返してみると、経験を積むことで迷いを克服できるのではないかと考えられます。
しかし、そうすると疑問が出てきます。
脳のメカニズムから考えると、人間が迷い悩むということ自体が、過去の経験が脳に記憶されていることによって生じるからです。
脳が発達し、過去の記憶をもとに未来を想像できるようになったのが、人間の特徴と言われます。
何かの行動をするときに、過去の経験から、これはうまく行くだろう、こっちは失敗するかもしれない、という予測をすることができます。
問題となるのは、予測にあわせて感情が動いてしまった場合です。
この選択は正しいのだろうか、失敗したら嫌だな、
そんな不安を抱いてしまうと、判断に迷いが生じます。
このように、経験があるから、迷いが生まれると言えるのです。
迷いを抱くことも、迷いを断ち切ることも、どちらも経験を積むことで得られるとしたら、どこかで迷いを乗り越える段階が来るのかもしれません。
多くの経験を重ね、成功も失敗も繰り返していくことで感情に左右されて悩むことなく、判断できるようになるのではないでしょうか。
それならば、今は迷ってもいいのだと自分に言い聞かせて、迷いながらも行動し、経験を重ねることが近道なのかなと思います。
アントニオ猪木さんは、「迷わず行けよ、行けばわかるさ」と魂を込めて述べていました。
迷いを乗り越えて、行動することの大切さを理解された方の言葉なのだなと今にして思いました。
迷うよりも、行動を。
心身ともに様々な変化を感じるようになってきましたが、惑わずを目指して40歳を楽しみたいと思います。
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