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キタバチ、北白川バッティングセンター、あるいはスポーツランド北白川

昔、京都市左京区に「北白川バッティングセンター」という施設があった。通称、「キタバチ」と呼ばれていた。私が一乗寺に住んでいた頃はずっとあったが、私が関東に転居する前だったか、少なくともパンデミックが起きる遥か前に営業を止めてしまった(正確には2011年閉店だそうだ)。学生の頃から知り合いに誘われて、あるいはたまたま近所にあるゲーセンだということで何の気ナシに行ったりしていたが、ゲーセンが好きな人の間では有名なところだったそうだ。

とはいえ、今となっては関係者や昔通っていた人の記憶のなかにしか残っていないのだろう。私が思い出さなければ誰も思い出さないことがいっぱいあるような、そんな施設のひとつである。大きな施設の中にいくつかのコーナーというか、アミューズメントがあった。


バッティングセンター

ゲーセンの脇にバッティングセンターがあった。自動で打ち込まれるボールをバットで打つのだが、屋内で広いグラウンドがあるわけではなく、各バッターボックスはネットに囲まれていた。バッティングセンターとしては狭い方だったのかなと今にして思う。私は運動神経もなく、まったくバットは振れなかった。

ゲームセンター

1階にUFOキャッチャやパンチングマシン、リズムゲー、50円でレトロゲーム(ストIIとかツインビーあたり)がプレイできる旧い感じのゲームセンターがあった。ピンボールのマシンもあった。今にしてみれば旧いのだが、10円玉を直接転がすような駄菓子屋的な筐体はなかった。

ビリヤード

2階にはビリヤードコーナーがあった。プレイしたことは無かったが、割といつもプレイしている人たちがいた。2階の他のエリアにはプラスチック製のボールプールもあったような気がする。

カラオケ

1階のゲーセンとバッティングセンターの奥にカラオケルームが幾つかあって営業していた。私は生涯学習NPO(スタディユニオン)の人たちに連れられて、そこのカラオケで唄っていた。そこの代表の関さんが「こうした方がたくさん唄える」といって一番しか歌わない「ワンギリ」をしていたので、私もカラオケは一番だけ唄って演奏中止にして次に回す習慣がある。

キタバチのカラオケ

漫画喫茶

地下に安い漫画喫茶スペースが広がっていた。マンガが読めるほか、グラビア雑誌やVHSのビデオテープを仕切られた個室のテレビデオ(ブラウン管テレビとビデオデッキ機能を合体させた商品)で鑑賞できるようなエリアもあった。ハッキリ言ってガラガラだったので、昼間から勉強しに行っては、マンガを読んでは居眠りしていた。

自販機のラインナップが微妙だったのが唯一の不満だった。

飲食店

隣接する施設に餃子の王将があり、また近くにマクドナルドもあった。そこでメシを食ってはキタバチに出入りするのが私と生涯学習NPOさんとの時間の過ごし方では多かった。

(1,114字、2024.08.26)

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