Say hello to...
全16公演
無事に終演致しました!!!
ご来場くださった皆様、
本当にありがとうございました!!
なんだか、全公演満席?ってくらい毎日満杯のお客様がご来場下さっていたような気がします。
毎日お芝居をしながら客席の方を見て感じていたことです。
沢山のお客様に観て頂けて、本当に幸せな毎日でした。
医者も患者も、人間なんだよな。
沢山の葛藤と涙が
最後のシーンで舞台上に出た時に、残り香として残っている。
そんな舞台。
僕は『門脇耕太郎』という元新聞社のジャーナリスト役を演じました。
ブラックジャックによろしく、では『⚪︎⚪︎編』という感じで、シリーズがあるのですが、今回は『がん患者編』。
門脇さんは原作では『精神科医編』でストーリーのメイン軸となるキャラクターですが、がん患者編では本来出てこないキャラクターです。
ですが、原作自体が何年も前のもので、この十数年で医療の現場も大きく変わってきているため、過去を回想しながら今の現状を語るための一要因として出演することができました。
もし今後シリーズ化されていくようでしたら、門脇さんの20年前の姿も見られるかもしれませんね。
僕は昨年、北海道へのシナリオハンティングの旅で現役のお医者さんと出会い、医療の現場の様々な問題点の話をお伺いすることができ、さながらジャーナリストのような気持ちで彼の話を聞いていました。
そこから医療問題への興味も持ち始め、そんな折、本作のオファーを頂きました。
原作を読んで、長い間人気がある理由が分かりました。
「この作品を届けたい」
と思いました。
原作ではどこか怖いところを感じ、ドロっとしたような印象を受けまして、そういうところも含め、好きでした。
舞台では、生身の人間が演じることでよりドラマチックになり、感情に訴えるような作品だなぁと稽古場で皆さんのお芝居を観て感じていました。
確かに出番が少ない役ではありましたが、役者としてちゃんと目標を持って取り組みたいと思っていました。
原作の力があり、皆さんの演技が光る作品で素敵な演出もついていましたので、僕は
「役割を果たす」
ということは大前提で、
「冒頭のシーンで、きっちりとお客様をこの世界観に引き込み案内すること」
それができなきゃ駄目だなぁって思っていました。
俳優にはそれぞれの活きる道、個性があると思いますが
僕は「何色にも染まれる役者」にならないといけないタイプなのです。
今作を観てくださった方が
「え、あれ田中さんだったの?」
と言われると勝ちなのかもしれませんね。
16公演、という比較的長い公演でしたが
メインキャストの皆さん、本当に本当にお疲れ様でした。
スタッフの皆様も、大切にして下さりありがとうございました。
そして、ご来場下さった皆様。
どうか元気で、生きて下さいね。
僕も頑張ります!