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旅の終着点。
旅の終着点は、
いつも占冠村でした。
2024年9月1日。
長編映画『莉の対』の撮影でお世話になった、北海道占冠村で『莉の対』の上映会が開催されました!
その上映会に参加すべく、僕たち『莉の対』チームは一同北海道に向かいました。
の前に!
とても楽しみにしてた名古屋での舞台挨拶が8月31日にシネマスコーレさんで予定していたのですが、台風の影響で新幹線が運休になり、泣く泣くリモートでの開催となりました。
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僕たちは札幌近くの南幌町というところにおりまして
あお兄の友人で、南幌町で沖縄料理屋をされている外間貞治さんのご厚意で場所をお借りしてリモート登壇させて頂きました。
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北海道の沖縄料理屋で名古屋に登壇するという謎の組み合わせですね 笑
上映後にも名古屋でご覧になられた方々からメッセージをもらえたりしてめっちゃ嬉しかったなぁ。前回の大阪から少し時間が空いたせいで、そういう感想もまた新鮮な気持ちで聞くことができました。雨の中足を運んで下さった皆様、本当にありがとうございました!!
その後僕たちは南幌町の色んな場所をご案内して頂き、また新たな町と出会うことができました。
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そして夕方頃、ようやく占冠村に到着。
2022年5月に初めてこの地を訪れた日から、早いものでもう2年以上も経ちました。
何度来ただろう。
初めてロケハンで来た時も、撮影のクランクアップの時も、旅の終着点はいつも占冠村でした。
だから、映画の締めくくりもまた、この村で、と決めていました。
映画というものは本当に長期間に渡って時間を共にするものです。
企画段階、撮影段階、編集段階、映画祭、上映、上映後の配信やDVD発売、その後の展開
と、本当に長期にわたります。
通常、「上映」という箇所も1年程度あるものですが、僕の今作での目標は
『占冠村での上映までは全力を尽くす』
でした。
もちろん、『莉の対』の旅はまだまだ続きます。
全国上映もまだ真っ只中です。
登壇に駆けつけることもあると思います。
だけど、ここからは『莉の対』に自走してもらいます。
ぐるっと全国を周って、また僕の元に帰ってきて欲しいなと思います。
僕ができることは、『莉の対』のそばに居続ける事ではなく、次に向かって前進する事だと思っています。それが『莉の対』を大きくさせると信じているからです。
話は逸れましたが、そんな想いで開催した上映会は無事、好評のうちに終えることができました。
「こんなに人が集まることは滅多にないよ!」と言われるくらい、沢山の村民の方や村外の方々が駆けつけて下さいました。めちゃくちゃ嬉しかったです。ご尽力頂いた役場の皆さんのおかげですね。
僕もプレッシャーというものはあるもので、撮影期間中からこれまで散々期待させまくってきたわけですし、東川町と占冠村では2時間ちょっとのショートバージョンでの上映なので、果たして『莉の対』が伝わるのか!?と不安ではあるのです。
上映後、登壇している時に皆さんの顔を見ると安心しました。とても暖かいお客様に見守られながら、僕たちの登壇中も優しい空気がずっと流れていました。東京から同行してくれた主演のタカラさんはなぜか壇上で泣いていました笑 きっと占冠村の温かさが彼女の中の何かに触れたのだと思います。
帰り際、村民の皆さんが話しかけて下さいましたが、その顔を見ると、ようやく一つ恩返しができたかな?と思い、僕は最高に嬉しかったです。
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鹿肉シチュー
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線香花火対決
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短い滞在期間でしたが、ぎゅぎゅっと詰まって楽しく幸せな時間になりました。
改めまして、
ありがとう占冠村!!!!
そして翌日。
占冠村を旅立つ朝
僕たちは「真斗の家」に行ってきました。
真斗は僕が劇中で演じた役です。
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この場所はニニウファームの私有地になっているため、通常はアクセス不可なのですが、僕たちはファームの黒井さんのご厚意でロケ地として使用させて頂きまして、今回も
「最後に真斗の家、見ていくかい?」
と言って連れて行ってくれました。
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癒しの時間になりました
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待機をしていたり、撮影の日々が思い出されます
僕の想いと、みんなとの思い出が、いっぱい詰まったこの場所。
この広い北海道でよくここを引き当てたものだなと自分を褒めてあげたいです。
そして。
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この写真は、僕にとって宝物。
ここでは語り尽くせない
心からの喜びがこの一枚には詰まっています。
みんな、元気に、笑って過ごそうね。
既に長いけど、これでも全然書き足りません。
色々あった占冠村滞在記ですが、また改めて書きたいと思います。
最後に。
この方がいなかったら、『莉の対』は成し得なかった。
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僕と彰夫にとって、兄貴とも呼べる存在になりました。
いっぱい笑わせてもらいました。
泣いている姿も見せてくれました。
悩んでいる姿も、家族に対して惜しみなく愛情を見せる姿も、酔っ払ってどうしようもない姿も、真剣な会話をする姿も、かっこいい姿も、色んな姿を見せてくれました。なのに、裏で僕たちの為に働いてくれている姿だけは見せませんでした。
とても、豊かな人。
阿部さん、ありがとうございました。
僕は、あなたのような人になりたいなと、思うんです。
これまで、何だかんだ理由をつけてこの村を訪れてきましたが、
もう帰ってくる理由がない事が、一番寂しい。
だから、理由を見つけるために
僕たちの次の旅が始まります。
さようなら
ではなく
行ってきます!!!