秋撮影。
映画『莉の対』
2022 秋撮影が終わりました。
夏の北海道、東京撮影を終え
秋撮影に向けて台本内容やロケ地、キャスト数を見た時
「無理やん。」
と思いましたよ。
今日、改めて思うのは
なんとなしに乗り越えたのではなく
乗り越えるべくして乗り越えたなと。
地道に一つ一つ準備を重ねてきた結果です。
クルー達が戦地を駆け抜けたがごとくの奮闘ぶりと、キャスト達の好演とご協力の賜物です。
走りながら現地で武器と食糧と休眠地を獲得しながら戦っている感じでした。
この作品を作るのにはあらゆる事において、僕では
「分不相応」
だなと思うんです。
ここまで来て、いまだに完成にむけて今の自分では分不相応だと思っています。
だから
相応しい人間になっていく。
なってやる。です。
完成させるに相応しい人になりますね。
ブラマジ1台からスタートした僕の映画作り。
今は
Aカメ、Bカメ、Cカメ、4K
と層も厚くなり
秋撮影では初の3台同時Recも行いました。
夏でも2台同時Recはありましたが、秋で一気にその回数も増し、撮影効率も上がりました。
撮影手法も三脚だけでなく、手持ちやジンバル、車載カメラなど様々な方法にも広がりを見せています。
また、夏には無かった照明部・衣装部も追加しました。照明の力で作品に深みと広がりが出ました。衣装の力で俳優達の魅力が増し、作品の彩りが豊かになりました。
夏に助監督の遠藤さんから、『何よりも制作部』とアドバイスをもらっていましたが、制作部の強化が一番の効果を発揮したと感じています。
各セクション、夏よりもレベルアップした事を感じていると思うけど、僕が現場でディレクションと出演に集中できる環境を作れた事が作品の為にもとても大きかったと思っています。
それができたのは制作部のおかげだなと。
つまり。
映画になってきました。
映画作りの事を何も知らないとこから生まれたオリジナルの座組です。
僕は奇跡のなんたるかも知りませんが
大体奇跡が起こる時ってこういう座組から生まれるんじゃないかな?
そう信じています。
そういう奇跡を見たいし、キャストやクルーのみんなにも見せてあげれたらどれだけ幸せだろうかと思うんですよね。
それとは対称的な事ですが
頑張った分の見返りは必ずあります。
僕の人生で、めちゃくちゃ頑張ったシーズンがいくつかありましたが、その都度必ず見返りがありました。
だから今回も間違いないと思っています。
ただ、もうじゅうぶんすぎるリターンが僕には返ってきています。
ふう。
秋が恋しくもありますが
冬撮影@東京 に向けて
心も体も動きだしています。
160ページもあるアホみたいな台本を書いてしまいました。
表紙から90ページまでボロボロです。
ここまで来ました。
残り、70ページ。
真っ白な70ページ。
最っ高に、俺好みに撮ってやろう。