ロッテルダム国際映画祭 最終日
さて、いよいよオランダ最終日だ!!
日本では既に沢山のメディアに『莉の対』が取り上げられている、と連絡が入って来ますが、まだオランダにいる為全く把握しきれていなくて完全に浦島太郎状態です。。。
SNSの投稿だけは欠かさずやってきましたが、僕の一声で拡散してくれる日本の僕のクルー達は本当に心強いよ。最強最高かよ。
一緒になって喜んでくれて、それが一番幸せだよ。
とういう事で、今日は僕達がオランダにいる最終日です。
最終日はみんなバラバラに過ごしていますが、僕はどうしてもこの期間に行っておきたいところがありましたので、一人で遠出してきました。
アムステルダムにある『ゴッホ美術館』
『莉の対』が最優秀作品賞を受賞したばかりですが、僕はもう次の長編作に向けて勉強を開始しなければいけません。
次回作の重要なファクターの一つが
『絵画』なのです。
中でもゴッホは僕のなかで、Must see。
ゴッホミュージアムは完全に予約制で、僕が入場できる時間までだいぶ時間があったので街をぶらぶらしました。
生憎の曇り空、グレイニッシュな日だったので写真映えはしないのですが、「絵画モード」な自分的にはとても良き。
中でも好きな一枚がこれ。
にゃーちゃんがね、ずっと待ってんのよ。
こんなに見つめられたらあたし溶けちゃう。
そして、いよいよ。
ドキドキ。
なんだかすごく久しぶりに美術館に来たような気がする。
こっちの美術館は写真OKなのか、みんなひたすら写真を撮りまくってました 笑
美術品の見方なんて正解がないんで別になんでも良いんですが、そんな群集の中にポツンといた一人の青年の佇まいに惹かれました。
静かに座ってずっと一枚の絵を眺めていました。
彼が何を思っていたのかは分からないけど、考えるというより感じているという風に僕の目には映りました。
館内はめちゃくちゃ混んでるのに、彼にだけスポットライトが当たっているかのようで。
絵とセットで絵になり、とても素敵でした。
僕はどちらかというとインスピレーションをもらいに美術館に行くような節がありまして。
ここに来るまでにゴッホの事はYouTube先生で少し勉強したんですが、実際生で見ると色んなインスピレーションが生まれました。
こういうのを次の映画に入れよう、こういうシーンを足そう、こういう描き方をしよう。
こんな見方をしたのは初めてだったから楽しかった。
あと、僕は写真ベースで世界を見て来たから被写体の力だけでなく光と影が一番重要で、曲線よりも直線的な配置が世界の切り取り方で重視しがちでした。
さっき曇り空で写真映えはしないけど、「今日は絵画的で良かった」的な事を書いたのは、絵画では僕が意識が行き届かなかった微妙な色や曲線が大切になってくるからだと思うんです。知らんけど笑
我ながら絵は下手なんだけど、絵画を始めたいなとガチで思うくらいにこの数ヶ月間で絵画への憧れの念を抱いてしまっています。
まるで世界の見方が変わるような気がするんですよね〜。
それで。
ゴッホミュージアムはいたるところでゴッホの言葉を見つけることができるんですが
なんか、この言葉見たときマジで込み上げてきました。
できるだけ沢山の美を見つけなさい。
ほとんどの人は、それを見つけなさすぎる。
僕は『莉の対』を作る事で、沢山の美しいものに出会いました。
自然の美しさも、人が作り出した感動も、いっぱい。
そして貪欲にも、もっともっとそれを求めている自分がいます。
今日だって、沢山の美しいものに触れ感動しました。
もう多分ここ数日、感情がバグっちゃってるってものあるけど、なんかこの言葉を読んだ時に揺り動かされる何かが走ったというか。
ゴッホももしかしたら「もっと、もっと」って思っていたのかもしれないなぁとか考えちゃったんですよね。
絵画の知識なんてまだ何もないけどさ、これからもっと絵画の世界に触れていきたいなと思いました。
そして、ロッテルダムに帰って来ました。
ロッテルダムでの最後の晩餐はみんなで食べよう!となり、こっちに来て初めての中華で締めました。
やっぱり中華は安心するね。
皆と別れ、ホテルの部屋に帰って来ました。
ふと壁に掛かっている額を見ると
ある言葉が印字されていました。
良い言葉だなぁ
と思ってよく見ると
Vincent Van Gogh
いやゴッホやん!!!!
もうこれ、次の作品も成功するやつやん!!!
皆さん
奇跡はまだまだ続くようです。
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