草のバッキャロー!!
舞台が一本終わりました。
2022年
この演劇に出会えて
本当に良かった。
そう思える作品でした。
凄い芝居をしたわけでも
凄いアクションをしたわけでも
大劇場でやったわけでもないんですが
そこはかとなく、
心の底から
じんわりと溢れてくる感情です。
僕の
『観に来て下さい』
を信じて観に来て下さった皆様。
本当にありがとう。
凄く凄く嬉しかったです。
メッセージが沢山詰まっている作品なので受け取り方は千差万別だと思いますが、
皆様の心に、そっとあたたかい風を吹かせることができていたら嬉しいです。
僕の今回の目標は
『座組作り』でした。
お芝居を頑張るのは当たり前ですので、みんなが同じ方向を向いて支え合って楽しい時間を過ごしたい。そう思っていましたが、結局僕から働きかける事は何もありませんでした。
ただ、毎日気持ち良く稽古場にも劇場にも足を運んでいたなって。
ゆっくりチーズが熟成していくように、座組もゆっくりと仲を深めていけたなぁって思います。
プロデューサーや演出家の人柄が大きいでしょうね。この方々じゃなかったらこうはならなかった。
座組の先輩方の力も大きいです。
何も言わないですけど、優しいんですよね。
後輩達はその牧草の中で自由闊達にやっていました。
それが良かった。
様々な年齢や経歴の方のブレンドが、深みや面白さを生み出しますから。
まだまだ、この座組は深まるような気がします。
それにはまだ熟成の時が必要なようです。
そんな愛すべき仲間たち。
いい人たちに恵まれました。
大好きですよ。僕の中で、一番板の上で頼りになる先輩かもしれません。長い付き合いの中で、ゆっくり築いてきた関係があります。川名さんの演じる役で、また一つ好きな役が増えました。
何度も泣かされました。暖かくて、強くて弱くて等身大のあさみさんが好きでした。可絵さん自身も凄くチャーミングな方でお芝居も最高に素敵で。多分板の上での時間だけじゃ足りないかもしれません。だから可絵さんとはまだまだこれから。もっとどうでもいい時間をどうでもいい会話をしながら過ごしたいです。
こんな僕に気兼ねなく話かけてきてくれて凄く嬉しかったです。僕はあまり話しかけられないタイプなのでびっくりしました。本人は意識していないかもしれませんが、彼女の存在ってすごく貴重でした。座組も葵ちゃんのおかげで本当に明るくいっぱい笑顔にもしてくれました。写真を合成する職人みたいになっていました。笑
すごく気楽に接する事ができる子です笑 これすごく褒め言葉です。彼女の芝居に対する取り組み方は最高に気持ちいいし、大好きな芝居をするなぁって。毎日袖でみんなの芝居を観ている姿は愛らしかったですよ。彼女がおばちゃんになる頃までずっと共演したいなって思わせてくれる方です。
毎公演、彼と芝居をしていて舞台上で笑わないように耐えるのが大変でした。きっとすごく器用なんでしょうね。今回演じた役だけでなく、色んな芝居が観たくなりました。座組ではいじられキャラでしたが、それと同時に、愛されキャラでもありました。志賀です!
陽平を見ていて、少しだけ昔の自分を見ているような気がしました。彼の方が遥かに出来がいいですが笑 「芝居がしたい」という彼の言葉はきっと本当なんだろうなって思います。その気持ちが大好きです。その分、もっともっとハングリーに生きる姿を見たいなって思ってしまいます。ぶつかって来いよー!ってね笑
この作品に、座組みに無くてはならない存在でした。僕が最初にフライヤーをもらってみんなの写真を見た時から陽菜ちゃんがそうなってくれたらいいなぁって思っていました。このポジションの人が座組の中でもすごく大切な人だと思っていたので。まさにそうなっていた事が嬉しくて。舞台上で見る彼女の笑顔は山本にとって太陽の様でした。
成は座組の中では同年代だけど、本当に頼りにしていました。お芝居の面でも、座組における存在としても。緩急のある芝居で作品をめちゃくちゃ引っ張ってくれてサンキュー!って思っていました。長い付き合いだけど、今回共演できて本当に良かったと思います。もっと深まるといいな。そしてこれからも長い付き合いができたら嬉しいな。
素子さんは、いつでも僕に、みんなに優しくしてくれます。だから僕はいつも甘えてしまって「世界の大林素子」を忘れて馴れ馴れしくしてしまうのです。今回の素子さん、僕の知っている素子さんの中で一番でした。一番素敵でした。心の面で、大きな日菜子さんでいてくれて本当にありがとうございました。
客席から見たかったな、この方のお芝居。好きなんです。晃太郎さんのお芝居。得意ゾーンじゃない役柄とおっしゃっていて稽古初期の頃は試行錯誤していましたけど、劇場に入る頃にはすっかり役を体に落とし込んでいてさすがって思いました。全バッキャローシリーズ唯一の皆勤賞。ここまでバトンを繋いできてくれて本当にありがとうございます。
この方とは、正直もっと濃い絡みがしたかったです。けど、武智さんと一緒に芝居できるなんて、すごい幸せですよ。技術では追いつけない凄味が武智さんにはあって、カッコイイんです。今作でも少ししかない絡みで爪痕を残していくのだからやっぱり凄いですよ。また是非共演させて頂きたいです。
ナオさん演じる作造さんの存在感、劇場に入って一気に大きくなったんです。これにはびっくりしました。もうこの人に何もかも預けちゃえるなって。岡山で一緒に見た景色はやっぱり大きな財産。舞台上で二人で見ていた景色は完全に一致していたと思いますから。毎日毎日、鼻水垂らしながら不細工な顔を晒してしましたが、全部ナオさんのせいですね笑 大きい作造さんでいてくれてありがとうございました。
皆さん。
演じた役もまるっと含め
愛おしいですね。
草のように、なりたいな。
本番期間の後半はそういう風に思って舞台に立っていました。
みんなの優しさの風に
静かに
揺れる事ができた。
そんな瞬間がありました。
嬉しかった。
優しい風が、気持ち良かった。
だから、ありがとうなんです。
山本一を
この座組で演じることができて幸せでした。
本当に、ありがとうございました。
僕に。山本に
もしかしたら演劇界でもトップクラスに難しい台詞
「バッキャロー!!」
を言わせてくれたのは
キャストの皆さんの力であり
脚本・演出家の菅野臣太郎さん
Askの古河さん
そして僕たちを裏で支えて下さったスタッフの方々
全て、みなさんの優しさのお陰でした。
沢山の優しさを
ありがとうございました!!