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so much in love.
総括。
という気持ちで書き始めました。
僕の約1ヶ月にわたる北海道滞在記の総括ですね。
だけど、総括は次の項に譲ります。
今回は、北海道滞在の後半戦について。
ここ4日間はSNSも含め更新ができずにいました。それは寝る間もなかったくらい忙しかったのと、四六時中誰かと一緒にいて携帯電話を触ることも無粋だと感じるような時間だったからです。
恐らく、とても長くなります。
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「会者定離」とファン教授らしい言葉を頂きました。
誰しもいつか必ず別れが来るものですが、それまではまた会いましょうよ。と僕は思うのです。
サムチョンと別れてからの数日
大好きな方々との再会と出会いの連続でした。
東川町。
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北海道の始まりは全てこの出会いからと言っても過言ではありません。
森さんにはお昼ご飯をご馳走になったり、写真集のロケ地としてお庭も貸して頂きました。この二人と一緒にいると、なぜか顔が緩んでしまいます。
僕にとって、ずーーーーーっと元気を下さっているパワースポットのような方々。北海道に来るごとに会いに行っちゃうんですよね。
占冠村。
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占冠村での上映の打ち合わせも込みで、村長や役場の皆さんにご挨拶をさせて頂きました。ロケ地でも使わせて頂いた役場や村の皆さんが懐かしくて嬉しかったなぁ。
夜は阿部さん家で美味しいご飯をご馳走になり、そのまま泊めて頂きました 笑
翌朝みんな早いのに全然寝なくてずーーーーーっと喋ってるんだから、もう最高かよ!
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そして、みんな大好き阿部さんには朝から
鹿狩りの同行をさせて頂きました。
なかなかできない経験です。
阿部さんはガチな格好してたけど、俺と彰夫はしむかっぴーTシャツを着て狩りに出てたのでなんかおもろかったです。
僕はこの鹿狩りで、一本のシナリオが書けそうです。
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ニニウ。
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北海道ロケの中でも最重要項目なロケ地であった、ロッジを貸して頂いたニニウファームの黒井さん。こんなカッコいい人たちおる?というくらいカッコいい生き方をしている黒井さんご夫妻。そんな方が「すごい人だよ」と讃えている『交点』の「土田瞬」さんとも出会うことができました。要は、ヤベェ人たちです笑
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美瑛。
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この旅で美瑛には10回は行った笑
そんなに行く予定も無かったんですが、四季彩の丘の真横、ペンション『リッツガーデン虹』のオーナー五条律子さんと出会ってからというもの、僕たちは事あるごとに遊びに行ってしまいました。し、泊めても頂きました。
ある夜、律子さん家にお手伝いに来ているフランス人のラファエルとガエル。『ケンとメリー』の木のすぐ側でペンションをされている大久保さんご夫妻と一緒にバーベキューをしました。
大久保さんご夫妻とも3日間、何時間も何時間も話すことができてとっても仲良くなりました笑 なのでお家にもお邪魔しました笑 本当に素敵な方々で、二人を見ているとニコニコしてしまいます。
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バーベキューも楽しかったけど、みんなで火を囲みながらのんびり話した時間が僕にはすっごく美しくて心に残っています。
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生まれも育ちも年代も国籍も言語も色々だけど
なんか、そういうのがさ、焚き火の前に座ってるとボワっと燃えてなくなる感じ。
最高の時間でした。
そして。律子さんは、俺には特別な人。
こんなにも飾らない人を見たのは初めてかもしれません。色んなものが削ぎ落とされていて、核だけが残ってるみたいな人でした。その核のエネルギーがまた凄い。
厳しさも優しさも、いっぱいいっぱい僕に与えてくれました。
成功して帰ってきたい、大きくなって帰ってきたい、もっともっと魅力的な人間になって帰ってきたい、そういう色んな気持ちがいっぱいある。
でも、どれも不正解な気がする。
「だっさい男になるなよ」
律子さんの顔を思い出すと、そう言われているような気がします。
また、あの笑顔に会いたいな。
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東川町。
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『莉の対』のご報告とお礼を兼ねてご挨拶させて頂きました。今後の東川町での展開もお話しできて良かったです。
菊地さんは今年から新たに町長に着任されたのですが、僕は実は1年半前のロケハンの時にも名刺交換をさせて頂いたりして、今こうして町の代表になられている事が僕にとってはすごく感動的な事というか。嬉しかったんです。
そして、写真家でもあり登山家でもある大塚さん。
この方との出会いなくしては、作品の完成はありえませんでした。今回も町と僕たちを繋ぐ役割を引き受けて下さいました。写真集の撮影にも同行してくださり素敵なロケ地を僕たちに見せてくれました。そして、
「今度はうちに泊まりに来て下さい」
と言って下さいました。こんな嬉しい言葉はねぇですよ。
僕はいつか大塚さんと旅がしたいと思っています。
何も飾らず、自然を相手に、二人でのんびりと行々したいと思うんです。
写真集撮影。
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後半戦の大仕事は、自分の写真集の撮影です。
やっぱり裏方と出る側では、魂と肉体の使い方が違いますから、どっと疲れます。なので、こちらも大仕事なのです。
そんな写真集の撮影で東京から来てくださったお二人。一冊目の写真集の時には台湾に連れて行って下さいましたが、今回はスノーシューを履いて山中まで撮影に引っ張り出してしまいました笑
お二方とは東京での出会いでしたが、僕はこの旅で二人の事がもっともっと好きになりました。
「としくん、東京にいる時と全然違うね」
と言われました。
憑き物が取れた、に近いニュアンスかもしれません。
素敵な人達との出会いで、僕はすっかり浄化されきっていたんだと思います。
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僕の大好きな場所で写真集の撮影ができたことが本当に本当に嬉しくて。
こんな幸せな機会を与えて下さった事には感謝してもしきれませんね。
相方。
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今回も二人で色んな経験ができました。
今回もいっぱい支えてくれました。
そして、弱小な俺たちの周りに少しずつ人が増えてきたことを実感しました。俺たちが見たことのない世界を、二人で掴みに行きたいと思うのです。
旭岳。
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旅の始まりと同様、また一人になった最終日。
今回の旅でやり残した事を果たしに、旭岳に行ってきました。
旭岳へのドライブは、まるで来るものを拒むかのような暴風雪で、死と隣り合わせのようなスリルがありました。
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真っ白で何一つ見えませんでしたが、
確かにこの先に旭岳は在ります。
僕たちが作った長編映画『莉の対』で奇跡の姿を見せてくれた旭岳。
ようやくお礼を言いに来れました。
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カムイミンタラ。神々の遊ぶ庭。
その姿を、映画の中でお客様に観て頂ける日が楽しみです。
長くなりましたが、これがラスト数日間の概要です。
全く書ききれないくらい濃い日々を過ごすことができました。
そして、
最終便のフライトで東京に帰ってきました。
フライトは雪のため、1時間ほど遅れました。
北海道はどうやらまだ俺を引き留めたいらしい。
いや、俺の愛情過多なだけか笑
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ばいばい。
でも
また帰って来るよ。
また、次。
があることは、いつも幸せだね。