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息子が賞を獲った。
先日、写真集の発売記念イベントがあったのですが、それ終わりで
『莉の対』で音楽を作って下さった"s.i.s"さん家に遊びに行ってきました。
![](https://assets.st-note.com/img/1718612391093-hm6dhChdoi.jpg?width=1200)
シスさんとは舞台で知り合って、なんだかんだで長い付き合いになってきました。本当は『莉の対』では知り合いを頼らず作りたかった。だから他の音楽家にも相談したけど、この人に勝てる人はいませんでした。
『莉の対』を観て下さった方から音楽を褒められる事が多いのですが、それめちゃくちゃ嬉しくて。
"音"が重要な作品ですから、音楽の在り方一つで作品が一気によくなる事もあれば、壊れる事もあると思っていました。
"良い感じ風"には100%できるんですよ。これは誰でもできます。感情的なシーンで、ピアノとかの悲しい音楽をかければ良いだけです。派手なシーンでは派手な音楽をかければ良い。
でも『莉の対』はそういう作品ではありませんでした。"良い感じ"になっちゃったら、"それ風"になって作品の質が何段も下がってしまう。壊れちゃう。
添えるような絶妙な音楽から、一気にシーンを昇華させてくれる力強く繊細な音楽まで。何度も塩梅を話し合いながら作って頂いた音楽が、結果的に世界中で評価されている。これは嬉しいです。
ただの素人でしかないうちの母親からも
『映画は100点だったけど、一つだけダメ出しあるわ。あのメインテーマ曲、あれもっと流して欲しかったわ』
と言われ、『腹八分目だよ!』と思いながらも大好きな曲を褒められて嬉しかった。
僕は脚本の勉強も、音楽や演出の勉強も、撮影技法の勉強もした事がありません。誰に師事したわけでもありません。「脚本の書き方」という本を買いましたが、2ページ読んで捨てました。笑
だから、何もかもがオリジナル。
僕の目に映るもの、心に響くもの、脳に入ってくるもの。誰かによって編集されたものじゃなく、そういうRaw素材(生の素材)が僕のクリエイティブの源泉なんです。
もう一つ嬉しかったこと。
最近シスさんのお父様が亡くなられました。(ご本人のSNSでも書いているので公認)
お父様が亡くなる少し前に、
「息子がロッテルダムで賞を獲った」
と周りに自慢していたそうです。
これが最高に嬉しかった。
間に合った。
僕が少しだけ悲しいなと思う事の一つに、スタッフ達から
「おめでとう」
と言われる事があります。それはそれで嬉しいですが、
「俺たちやりましたね!」「やったー!」
と言われる方が5万倍嬉しいです。
だから、シスさんのお父さんの
「うちの息子が賞を獲った」
は無茶苦茶嬉しかったんです。
「親父にトロフィー見せてやりたい」
とシスさんが言ってくれたので、彰夫と二人で親父さんの仏壇にタイガーをお供えに行って来ました。仏壇にタイガーはだいぶ絵面的にインパクトがあるんでオモロでしたが、僕達はめちゃくちゃ嬉しかったです。
自分達が映画を作ったことで、思わぬところで喜んで下さる人がいたこと。
こんな嬉しいことはないですよ。
それにしても、こんなに働かされるタイガーは歴代いなかっただろうな。
お疲れタイガー🐯
その後はシスファミリーとご飯食べてました♬
奥さんがお祝いに作ってくれた料理がプロ過ぎて、僕と彰夫にはもったいねぇって 笑
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お腹ははち切れんばかりに膨れましたが
心ははち切れてました。
だけど
まだまだこれは序章です。
もっともっと色んな世界を見ていきましょう。