プレーオフ進出へ ビッグチャレンジマッチ

第6節トヨタヴェルブリッツ対東芝ブレイブルーパス東京＠豊田スタジアム

5位につけるトヨタヴェルブリッツ。交流戦初戦の相手は、ここまで無敗で2位の東芝ブレイブルーパス東京、リーチ・マイケルやリッチー・モウンガといったスター選手が揃う強敵だ。新旧日本代表キャプテン対決、オールブラックス対決など見どころがたっぷりある中、キャプテン姫野和樹とスタンドオフのボーデン・バレットが試合前の会見に臨んだ。

東芝ブレイブルーパス東京戦前会見（要点抜粋）

姫野和樹（NO.8）

会見中はとても穏やかでコンディションはとても良さそうだった

--シャノン・フリゼルやリーチ・マイケルとのマッチアップを期待しているファンも多いが。
「彼ら2人は東芝の核となる選手。動きを見てもすごく好調だ。彼らをいかに前に出させないかが自分たちにとって大きなチャレンジになると思っている。私情を挟めばリーチさんとフリゼルは非常に仲の良い選手でもある。彼らには負けたくないという気持ちが強いし、東芝にはここ数年いいゲームができていない。リーチさんやフリゼルを自分が真っ先に止めに行って、チームを勝利に導きたい」
--ここまでの5試合を振り返って。
自分たちの強みは出せている。5位という結果は満足だが、今のベスト4を倒しにいかないといけない。今週はビッグチャレンジになる。東芝はフィジカルを生かしたスピーディなラグビーをしているし、自分たちも同じようなスタイル。FWバトルで優位に立てるかがカギになる。
--ボーデン・バレットについて。
「クールな男で知的でスマートで格好良くというイメージが強いと思うが、意外に愛情深いし情熱深い。内に秘めたものを持っていると感じる。人としてボーディのことは好き。東芝戦で彼に求めるのは、自分たちは強いFWを持っているので、うまく生かしてほしいのと、ゲームコントロール。キックでどれだけエリアを獲り、空中戦、そしてFWでプレッシャーをかけられるかがすごく大事。ゲームコントロールに期待している」
--リーチとキャプテン同士で対決するのは初めてだが。
「リーチさんはすごいリーダー。ずっと日本代表をけん引してきて、リーチさんの背中を僕は8年間間近で見てきた。そのバトンを受け取って前回のW杯でキャプテンをやったが、相当日本代表のキャプテンはきつくてしんどい。それを8年間続けてきたのはすごいと率直に感じたし、鉄人だなと思った。でもゲームになったら関係ない。彼に対してリスペクトを持っている。だからこそ負けたくないし、彼よりもいいプレーをしたい」
--ボーデン・バレットとリッチー・モウンガの対決はどう見ているか。
「ファンとして考えるとすごい。日本でオールブラックスのSOの2人が戦うのはすごいことだが、ヴェルブリッツ側として言わせてもらうと、ボーディが最高のSOだと信じているし、そうさせたい。僕たちFWはいかにボーディを楽にさせてあげられるか、自分たちの奮闘に掛かっている。ボーディにも僕たちを生かしてほしいが、僕たちも彼の求めるものを全うしたい」

ボーデン・バレット

厳し寒さでネックウォーマーを鼻まで引き上げたが、半袖なのはギャップ萌え

--姫野和樹について
「とても素晴らしい人間で、周りの人に好かれる人物。チームの事も気にかけて、選手の事も気にかけている。フィールドの内外で素晴らしいキャプテン。私もできるだけの形で彼をサポートしたいと思っている。それはおそらく試合の面でゲームをドライブしていくことだと考えている」
--東芝にはリッチー・モウンガがいるが。
「今回の試合に関しては、シャノン・フリゼル、リーチ・マイケル、そういった個人名が多く上がっているが、我々はそういった試合の見方はしていない。自分たちのゲームプラン、自分たちのラグビーに重きを置いている。1対1の対戦ではない。リッチーは長い友人で今回の対戦はとても楽しみ。彼も家族を連れて来日している。チームとの時間、日本での経験を満喫しているだろう。2人ともチームのためにベストを尽くすと考えている」
--リッチーは東芝でどう強みを引き出しているのか。
「彼が持っている冷静さ、落ち着き、それを見せることが東芝に自信を与えていると思う。それ以外にも彼の強みである戦術面、ランキャッチ、キックゲーム、そういったところで才能を発揮している。彼はチームマン。スキル、才能を持つスター選手。ただ、東芝は全体としてチームとしての強みを持っている」
--スティーブ・ハンセン総監督が合流したメリットは
「言い切れないほど素晴らしいものがある。彼が関わってきたどのチームにもそういった影響を与え続けている。今週はチームにはもちろん、私にもいい影響を与えてくれた。彼とはこれまでもともに時間を過ごしてきたが、かれは自分の一番いい状態を引き出す、その方法を知っている。正直で物事をシンプルに考えるので、それが選手の気持ちや内面を引き出してくれる」
--福田健太とアーロン・スミスについて。
「明らかに1人とも違うタイプのSH。健太は目の前の状況判断やランスピードに強みがある。新しいコンビとして、今は慣れていっているところ。それ以外にも茂野海人や梁正秋など良いSHがいて層は厚い。今週は健太がいい状態なので楽しみにしている」
--厳しい寒さの中で、昨日はラーメンを食べに行ったそうだが。
「こういった寒さをあまり経験していないが、おそらく昨日が一番寒かったと思うので、一蘭を食べるにはとっておきの寒さだった。寒い日には体が温まるものを食べるのが好き。日本には美味しい食べ物があるので絞り切れないが、しゃぶしゃぶの良い店があればDMで連絡してほしい」
--ニュージーランドとの寒さの違いは。
「寒さで言うと、ニュージーランドの南東部、クライストチャーチやクイーンズランド、ダニーデンは気候が似ているが、日本の方が極端に変わる寒さがある。それに適応するのは自分としても少し大変だが、雪の中でプレーしたことがないので、順応するのは難しいかもしれないが楽しみ」

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