ダブルオーバータイムの激闘
2023年12月24日第12節ゲーム2
岐阜スゥープス116-117立川ダイス(2OT)
ダブルオーバータイムの激闘となった立川ダイスとのゲーム2は、最後の最後にブザービーターで逆転され、悔しさの残るクリスマスゲームとなった。
第1クォーター 25-17
#5髙橋快成 、#8田中昌寛、#10ハンター・コート、#11ベイリー・スティール、#42ノア・ダールメンがスタート。
8-8の同点から高橋がオフェンスリバウンドを取って、田中の3ポイントシュートを引き出すと、ベイリーのバスケットカウントや#2アドネシー・ジョシュア・ブラマー(AJ)がスティールからリバースダンクを決めるなどリードを広げた。
第2クォーター 39-39(14-22)
スタートは#1岩松永太郎、AJ、ベイリー、#22増本優太、#67清野飛鳥
開始直後に連続得点を許し3点差まで追い上げられたが、清野、ベイリー、AJが加点すると相手はたまらずタイムアウトを取る。ただ、謎と言ってもいいほどファウルの笛を吹かれ、後半はチームファウルからフリースローの失点もあり、それほどやられた感はないにもかかわらず39-39の同点で前半を終えた。
第3クォーター 62-62(23-23)
スタートは髙橋、田中、ハンター、ベイリー、ノア
立ち上がりは良くなく5点のリードを許したが、田中や清野の3ポイントなどでクロスゲームに持ち込む。57-59から#23サンブ・アンドレのアリウープ、続いてAJのバスカンで一旦はリードし良い流れになったが、最後に決められ同点で最終クォーターへ。
第4クォーター 87-87(25-25)
スタートは岩松、AJ、髙橋、#14佐藤誠人、サンブ
先手は取られたものの、佐藤の3ポイントシュートなどですぐに逆転。しかし謎の笛が多くリズムに乗り切れずにいると、ベンチテクニカルを取られるなど、一時は8点のビハインドとなる。しかしあきらめないスゥープスは岩松のシュートを号砲に反撃を開始。高橋のスティールからベイリーが得点を奪い、さらにAJのフリースローで87-84としたものの、残り5秒で3ポイントシュートを決められオーバータームに突入した。
オーバータイム1 102―102(15―15)
スタートは岩松、AJ、髙橋、田中、ベイリー
取っては取られ、取られては取るという展開が続く。102-102となった残り17秒にタイムアウトを取り、最後のプレーに賭けたがシュートは決まらなかった。
オーバータイム2 116-117(14-15)
スタートは引き続き岩松、AJ、髙橋、田中、ベイリー
ベイリーが得点を重ねたものの、相手にも勢いがあり110-113で残りは1分30秒余りに。しかしここでAJがベイリーとの連係でアリウープを決め1点差に迫ると、ディフェンスリバウンドで頑張ったAJがフリースローを獲得し逆転、すぐに再逆転されたが、残り21秒で高橋がフローターシュートを決めて116-115とリード。ただ、最後の攻撃でブザービーターとなるシュートを決められ、白熱したシーソーゲームも悔しすぎる敗戦となった。
HC・選手コメント
杉本憲男HC
--試合を振り返って
「相手の21番フィッツジェラルドに対して、うちのでフェンスもよく頑張ってくれたが、やはり彼のフィニッシュ力に持っていかれた。あとは第4クォーターとオーバータイムに、ギリギリで追いつかれる3ポイントですね。でもブースターがフリースローのミスを招いてくれていたので、間違いなくみんなの力があった、この話を勝ってしたかったし、それが叶わなかったのは悔しいが、しっかりと受け入れたい」
--各選手が力を出し切ったがファウルに泣かされた部分もあった。
「間違いないですね。なかなか厳しいジャッジだったと思う。審判へのアプローチもしたいところだが、自分たちがどう変化するかも大事。ただアジャストしすぎてしまうと自分たちらしさがなくなるし、強度は落とさずによく粘ってくれたと思う」
--終了後の整列時は少し肩を落としていたが、ロッカールームの雰囲気は「そんな感じだったが、絶望感というわけではない。結果は悔しいがネガティブな選手はいなかった。勝ちに飢えている選手ばかりだし、勝ちたいからこそ、どうチームプレーを実践していくかというところをやっていきたい」
--消耗も激しかったし、次の試合が大事になる「死力を尽くしてくれた結果なので、ポジティブに捉えられるゲームだった。AJもゴールに向かってアタックしてファウルをもらうことも増えているし、ベイリーもコンタクトだけではなく、それを利用したフックシュートも決まっている。いいプレーが出始めているのは、次の試合への財産になる」
アドネシー・ジョシュア・ブラマー
--試合を振り返って
「チームとしては非常に悔しい敗戦だと思います。我々としては試合を終わらせるチャンスは何度もあったが、相手も素晴らしい選手が揃っているし、そういう選手は素晴らしいプレーをする。ただ勝てなかったのは残念だった」
--相手のフィッツジェラルド選手とマッチアップしていて感想は
「彼にタフなショットを打たせることを意識したが、彼はミドルレンジのシュートが得意なので、近づきすぎないように意識をして彼のプレーをやらせないようにした。次に対戦する時はもうちょっと高める必用があると思う」
--終盤のベイリー選手との連係プレーは頼もしさを感じたが
「ベイリーは非常にシュートの確率が高いので、彼にボールを集めることを意識した。コーチから『チームのスタイルに合わせてプレーしろ』と言われているので、自分に対するディフェンスが下がっていたらシュートをするし、以下づいてきたらアタックするだけ」
--次の試合に向けて
「チームとして取り組むことは多いと思う。コミュニケーションやディフェンスのヘルプ、ドライブに対する守り方もそうだ。火曜日にはコーチがゲームプランを用意してくれると思うので、それに取り組みたい」
--ちなみにクリスマスのすごし方は?
「ディナーをして、ストレッチをして、リラックスをして、次の試合に向けてメンタルを整えたい。クリスマスイブにたくさんのブースターのみなさんが来てくれたので、とてもハッピーなクリスマスになりました」
髙橋快成
--試合を振り返って
「本当にこういうゲームで勝ち切らないと。今まで落としてはいけないゲームを何回か落としているので、こういうゲームを勝ち切って次につなげないといけない状況でしたけど、この結果を受け止めて次に切り替えて頑張りたいと思います」
--内容面では収穫の多い試合だと思いますが
「これからのシーズンのどこかで、この経験が生きてくると思います。自分もそうですけど判断ミスを次に行かせられるようにやっていきたいと思います」
--判断ミスの象徴的な場面は
「細かいところならセットの種類で、このセットにしておけば良かったのかなというのもありますし、シンプルにターンオーバーが多かった。自分もそうだし、それが負けに近づくきっかけを一つ作ってしまっていると思うので、直さないといけないところだと思います」
--オーバータイムでどうチームをコントロールしようと意識をしていたのか「僕らもファウルが溜まっていましたけど、相手もそうだったので、スリーあまりタフなショットを選択するよりも、コツコツとファウルをもらってフリースローでつなげたいなと考えていました」
--最後は相手のシュート力が上回ったが、自分のやりたいプレーはできたのか
「コールしたセットプレーが今日の試合では1番効いていたので、そこはしつこく攻めて効果的だったと思う。いろいろ言い出したらキリがないけど、やっぱりディフェンスの部分ですね。自分たちが決めても決められたら意味がないので、もうちょっとディフェンスの部分を徹底しないといけなかったという反省があります」
--試合内容に満足したファンも多かったと思いますが
「クリスマスでこんなに入ってくれて、楽しんでいただけるのが僕らにとっては1番なので、本当に勝利を届けるだけだったと思います」
--次の試合に向けて
「今日の第4クォーターの最後からオーバータイム、あの時の集中力を試合の入りからやっていけば絶対に勝てると思います。もちろんゲームプランとかありますけど、気持ちでは絶対に負けないように、ゲームの入りからを大事にしたいと思います」
以下はいつも通りおまけの写真です。みなさんのご支援のおかげで取材ができております。ありがとうございます。
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