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22-23シーズンホーム開幕戦 開幕岐阜スゥープスただいま工事中

バスケットボールB3リーグ第3節(2022年10月15日)
岐阜スゥープス75-98ベルテックス静岡GAME1

現実的にB2昇格を目指すベルテックス静岡を迎えた22-23シーズンのホーム開幕戦。強豪相手に難しい試合になるのは当たり前のことで、結果としても75-98と小さくない差がついてしまったが、明るい未来を予感させるゲームだった。

「大敗したのに何を言っているんだ」と思われるブースターもいるかもしれない。第1クォーターの36失点は、守備を重んじるチームとしては明らかに奪われ過ぎで、それがこの試合のすう勢を決めてしまった。

だが、大量リードで相手が余裕を持ったこともあるが、第2クォーターからは守備の戦術を変更し、強豪相手に抑え込むことができるようになった。開幕前にトラブルがあり、練習できない期間もあった中で、チームはまだまだ工事中という側面もある。そんな中、コート内ですぐさま修正ができたことは光明だと感じる。

もう一つ感じたことは、バスケットのスピードが上がっているということ。実際に時間を計測したわけではないが、体感的に切り替えも速くなり、前に向かう意識を感じた。新外国籍選手同士の連携も良く、うまく日本人選手とコミュニケーションが取れるようになれば、得点力も上がるだろう。


今シーズンも”ディフェンス”にプライドを持って闘う

逆に課題に感じたのは、その日本人選手と外国籍選手の連携面と、各選手のシュートの精度。静岡相手でも自分たちの時間帯が何度かあったが、一本のシュートミスで相手に流れを渡してしまう場面があった。シュートを打つという選択肢は間違っていないし、打たなければ決まらない。ただそれを決め切る力が足りず、自分たちの時間を長くできなかった。畳みかける時は徹底的に得点を重ねたい。

流行している病もだんだんと過去形になってきた。久しぶりに1000人を超えるブースターが集まり、これが続けばチームにもっとエネルギーを与えられるだろう。結果だけにとらわれずに、上位とのこの23点差がシーズン終盤にどれだけ追い詰められるのか、チームの成長を追いかけたい。

試合後のコメント

梶本健治ヘッドコーチ

---試合を振り返って

スコアを見てもらうと分かるとおり、第1クォーターですね。相手のシュートがすごく入って、そこで大差がついたんですけど、第2クォーターは22対19、第3クォーターは16対19で、ここはある程度、目標を達成している部分ではあります。やっぱりディフェンスを頑張って、70点台を目標にやっているので、1クォーターで20点以上を入れられたらダメなわけですよね。その中で今ディフェンスの方法をいろいろな形でやっているんですけど、まだそこが出来上がっていない状況で、そこがうまくいけば70点台は可能だという気がしています。得点に関してもまだうまく機能していなくて、それがうまくいけば80点台は十分に可能だと。開幕戦の前にコロナで動けなかったんですよね。そこから開幕戦が始まって、他のチームは天皇杯とか実戦の機会があったけど、うちはそれができずに今は追いかけている状態です。山口(ペイトリオッツ)との2戦目も体力的な問題があって、でももう少しでいい結果が出せる状態になるかなと思っています。

---外国籍選手の連携の良さを感じたが?

今、一つのフォーメーションをやっているんですけど、それが結構いいところまでいっているんですよ。それを工夫すればもっと得点につながると思います。

---この23点差を今後詰めていきたいところだが?

もうがむしゃらに頑張るディフェンス、そこが必要かなという気はします。シュートを打たれるところまで走っていって、何とかリズムを狂わせることも大事です。本当にどれだけディフェンスを頑張れるかだと思います。


田中昌寛

---試合の振り返りをお願いします

まず、第1クォーターでやりたかったディフェンスができなくて、40点近く取られてしまったというところで、そこが最後まで響いたかなというところですね。

---相手のシュートもよく入りましたが?

やられたくない選手と、やられてもいい選手をある程度明確にしていたんですけど、そこでちょっと的が絞れなかったというか、後手に回ってしまったのが、シュート成功率が上がってしまった要因だと思います。ただ2つのディフェンスシステムを用意していて、第2クォーターからはシステムを変えて、ある程度機能はしたかなと思いますが、ただやっぱりバスケットは最初のシュートタッチで決められてしまうと、その後1試合を通していいリズムで打たれてしまうので、そこは明日の課題だというところです。

---外国籍選手の連携が良かったと感じたが?

ノア・ダールメン選手が本当に周りを活かすことがうまいプレーヤーで、彼にはそこを期待してオファーを出したということもありますが、決して派手ではないですが、外国籍選手も日本人選手も活かすプレーヤーですので、そこが今シーズンは違うところなのかなと。バスケットを知っている人が見ると、なかなか渋くて面白いプレーヤーですので、そこは一つの注目ポイントだと思います。

---田中選手自身としては、追い上げるスリーポイントも決まりました。

今シーズンは打てる時は打っていこうという形でやっています。今週あまり練習に参加できなかったので、途中から出てどういうふうに流れを変えていくのか、今年1年の課題だと思うし、スリーポイントはチームを勢いづかせる武器だと思うので、そこにこだわってチャレンジしていきたいと思います。

---待ちに待ったホーム開幕戦は1000名を超えるブースターが集まったが?

過去2年間はコロナの影響で規制もあったし、久しぶりに1000人を超えました。もっと心が動く試合ができればよかったなと思うところはありますけど、まだシーズンが始まったばかりですし、そこはシーズンを通して成長する姿を見せて、夢や感動をブースターの皆さんと共有できるようにしていきたいと思います。


荒川凌矢主将

---2試合続けて第1クォーターが響いた試合になったが?

今日に関しては、第1クォーターに尽きるかなという試合でした。あれだけ離されて、その他のクォーターは自分たちのやりたいディフェンスやオフェンスも機能していて良かったと思います。本当に第1クォーターの入りだったと思うんですけど、僕たちの持ち味であるパッションやプレッシャーが、入りの部分で弱くなっていたことで相手のスリーポイントがかなり好調で入ってしまった。第2、第3で改善できた場面はあったので、第1クォーターは修正点かなと思います。

---分析と実戦に差があったのか?

特に相手のポイントガードのドライブを警戒していたんですけど、その中で高確率でスリーポイントが入ったというのがちょっと。そのスリーも打たせていい選手にも何本か決められていたので、そこは明日改善していきたいと思います。

---負けたが、次につながる試合だったと感じたが?

本当にそうですね。自分たちのバスケットができない時に、どういうふうに修正していくのか、それが課題になる中で、練習ではだいぶコミュニケーションも取れていて、今週もいい練習ができたと思っているので、それをしっかりと明日出していきたいです。

---全体的なスピードが上がったと感じたが?

去年は時間をしっかりと使いながら相手の攻撃回数を減らす、僕たちもしっかり時間を使って攻撃するというバスケットだったんですけど、今年はどんどん走れるメンバーがいるので、どんどんプッシュしようとしています。ただターンオーバーをされてしまうと相手にリズムが行ってしまうし、それが昨シーズンからの課題だと思います。今年のバスケットは速いんだなと感じ取ってもらう中で、やっぱり98点も取られていては勝てないので、守備にしっかりとフォーカスしてやっていきたいです。

---開幕戦は1000人を超えるブースターが集まったが?

あれだけ赤い色に染まったスタンドを見て、僕も感慨深いものがありました。明日は完売だと聞いていますので、そこをプレッシャーに感じずに、ホームアドバンテージだと味方につけてやっていけば、試合の入りも良くなると思います。


EMIRI(岐阜スゥープスチアリーダーズ)

---ホーム開幕戦、まだ規制は残っている中だが踊った感想は?

”ゴールドフィンガー”の光景が、コロナ前の光景に戻ってきている気がしてすごく嬉しかったし、こういうことができるのも、ブースターのみなさんが日頃から感染対策をして下さっているおかげなので、本当にうれしく思います。一緒に踊ってくれることがすごく嬉しいので、会場に来たら恥ずかしがらずに全力で踊ってほしいと思っています。ぜひお願いします。

---オリジナルメンバーもEMIRIさんとYUKIさんの2人だけとなってしまったが?

メンバーが5人になって、多分ブースターのみなさまからしたら、少なくなって不安に思うところもあったかもしれないですけど、5人だけど今までのパッションに負けないパフォーマンスと、みなさんに楽しかったと思ってもらえる会場作り、今までよりさらにパワーアップしていきたいと思っているので、5人だからこそできること、5人でも10人いるくらいの気持ちでパフォーマンスしていきます。

---5人でもダンスのキレは変わらずすごかったですよ。今年の開幕は去年とちょっと違うものになったと思いますが?

自分たちの中では”リスタート”という感じがあって、B3リーグに参入した年はドキドキだったんですけど、その時に負けない熱気があって、今年はまた岐阜から盛り上がりが届けられる気がしています。今日のホーム開幕戦に負けないくらい、これからも熱い会場作りをしていきたいし、5人で力を合わせてパフォーマンスをしていきます。みなさんもぜひ私たちについてきてくださいね。

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