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埼玉ブロンコス戦ゲーム2レポート&コメント

2024年1月28日(日)@OKBぎふ清流アリーナ

第1ピリオド22-16

ディフェンスでリズムを作った岩松永太郎

先発は岩松、AJ、髙橋、ハンター、ベイリー
前線からの激しいプレスで相手のミスを誘い、スゥープスらしく守備で主導権を握ると、AJを中心に着実に得点を重ねていく。しかしメンバーが変わった終盤にリズムを落とし、6点差まで追い上げられて終了。

第2ピリオド44-42

ベイリーのスリーポイントでブースターも盛り上がった

田中、増本、サンブ、荒川、ノア。
失っていたリズムは取り戻せず、一時は13点あったリードが一気にひっくり返される。それでも粘るスゥープスは、ハンターが攻撃のリズムを作り、ベイリーや岩松、荒川のスリーポイントなどで加点。44-42と2点のリードで前半を折り返した。

どんな時でも好不調の波がないスゥープスチアリーダーズ

第3ピリオド61-58

14得点9アシストのハンター・コート

岩松、AJ、髙橋、ハンター、ベイリー先発のセットに戻る。
ベイリーのオフェンスリバウンドから先にスコアを動かすと、岩松のスリーポイントシュートが決まったところで、相手はたまらずタイムアウトを取る。しかしベイリーが負傷で交代すると勢いが急失速。頼みのノアも負傷交代となってしまい、一時は10点以上広げたリードが、3点差となって最終ピリオドに入った。

第4ピリオド78-89

荒川とハンター。次のゲームはみんなで喜び合おう。

岩松、AJ、ハンター、サンブ、荒川。
外国籍選手が二人となったことでバランスが崩れ、最大の得点源であるAJにボールを集めたものの、単独での仕掛けとなってしまいタフなショットを打たされ決まらない。守備面でも中央を突破されるシーンが増えて失点を重ねた。最後、ボールを保持し攻撃権を持っていたが、残り3秒でプレーをやめたのはスゥープスらしくなかった。

【ヘッドコーチ・選手コメント】

杉本憲男HC

--試合を振り返って
「昨日は第3クォーターでトーンダウンしたが、そこは粘れていた。第4クォーターはベイリーとノアの負傷があったが、そこを理由にしてしまうと、『誰かがいないと勝てないチーム』となってしまうので、そう言うつもりはない。チームとしてバスケットをやること。相手は5人いるので、1人で戦わずに、5人対5人で戦えるようにバスケットを展開して、得点を積み上げられるようになる必要がある」

--第1クォーターは素晴らしいディフェンスを見せた。
「昨日も良かったが、得点を決めた後は戻っていた。それを決めた後も前からアグレッシブにいこうとやった。(岩松)永太郎をスタートにして、彼はそういうカルチャーをしっかり持った人間なので、彼が良い表現をしてくれた」

--その後の守備の対応は
「相手が慣れてきたこと、メンバーチェンジのところで、同じペースを保つこと、やっぱりそれぞれの良いところ、キャラクターが違うので、それが変わった時にハーフコートのメンバーなのか、トランジションを頑張るメンバーなのか、アクセントをもう少しつけられたら良かったと思う」

--こういうゲームを勝ち切れない要因は
「勝負所になると、『俺が何とかしてやる』みたいな人間が出始めるので、途中まではチームでやろうとしても『俺が、俺が』になってしまうと…。口酸っぱく言ってはいるが自己犠牲の精神を持つ必要がある。自己犠牲の上でその後に自分にチャンスが回ってくることを理解すべき。人を活かして自分が生きるというような考えを持てるようになってほしい」

田中昌寛

--勝てたと感じるゲームだった。
「そうですね、でもこれが今のチームを反映している結果だと思っている。はたから見るとケガのトラブルに思えるかもしれないが、実際は流れが悪くなると、組織で戦うことよりも個人になってしまい、それが上位とのチーム力の差だと思う」

--チームとして積み上げられているものは
「年末の香川の試合から、年が明けてディフェンスも仕掛けるという面で1つの武器になっているし、オフェンスに関してはトランジションも数字として良いものがでている。その中でターンオーバーも多いので、その精度のところ、あとはセットプレーの遂行力、いかに大事なところでチームをして戦えるのか、昨日の試合を合わせてみても、やはり強いチームは自己犠牲できる選手が多い。どうしても活躍した選手、できない選手は出るが、自己犠牲できる選手が上位チームには多いと思う」

--リズムを取り戻すまでに時間がかかっているが
「データではポゼッションがリーグでも1位など良い数字は出ている。ただなぜ攻撃回数やシュート数は多いのに得点の確率が低いのか。やはりオープンショットを作るまでに、それぞれが自己犠牲をどれだけやれるかで、『俺が、俺が』となってセットを途中でキャンセルすると、結局タフショットになってしまう。そういった悪循環が競った時に出てしまっている。若手の良さはトランジションなのでそこの精度を高めること、ダメだった時の次の選択や、セットプレーというところで、コーチやガードの指示を聞けるか、遂行力を身に付けていきたい」

岩松永太郎

--立ち上がりからエンジン全開だった
「自分がスタートだと聞いたのは試合前のミーティング。でもスタートでもそうじゃなくても関係なく、自分が(コートに立って)いる時間は、ディフェンスからプレッシャーをかけて、走って、チームに勢いを与えることが今シーズンの僕の目的。スタートだから特別なことをしようとは考えずに、とにかく前からプレッシャーをかけて、相手のポイントガードが『嫌だな』と思うイメージを付けさせたかった。それができたので良かったと思う」

--相手のターンオーバーは第1クォーターだけで10本を数えた。
「それが僕らの武器だし、それができればいいオフェンスにつながることは見えている。どのクオリティでやるか。もうやらないという選択肢はないので、どのクオリティでやるかだけ。その基準を僕は今日作りたかった」

--ただ残念ながら白星とはならなかった。
「途中でアクシデントもあったし、その中で話したのは『全員で粘ろう』と。ベイリー、ノアがいなくなって、みんな正直不安な部分もあったと思うけど、ビッグマンがいなくても全員で最後まで粘ろうと。今日1日もそうだけど、自分たちの目標のプレーオフにしても粘りだと思うし、本当にもうそれだけかなと思っている。正しいことをずっとやり続けていたら、その答えがいつかは出る。そのいつかは分からないけど、いつか絶対に出るということは、自分のバスケットキャリアの中で学んでいること。そこだけをやり続けようと伝えた」

--スタートでもベンチからでも自分が意識基準を引き上げる。
「それが、僕が岡山で2年間学んできたこと。スゥープスのためにできることが必ずある。それを選手が理解しないと『なんで俺は出られないんだ』ってチームが分解してしまう。そうじゃなく強いチームはみんなが役割を理解している。プレー時間が2分でも3分でも、そういったところにフォーカスしている時は強い。ただ、今それができているかは思うところもある。それは若さでもあるけど、若さで片づけてもいけない。(スタートとベンチ)両方の気持ちが分かるので、自分が引っ張らないといけない」

--良くないクォーターがあるのも課題だ。
「シンプルだと思う。40分間自分たちのスタイルをやり続けること。良い時は前からプレッシャーをかける、コンスタントにショットを打つ、AJはドライブするしベイリーは体を張る。もうシンプルなことを35分ではなくて、39分でもなくて、40分間やり続ける。むしろ42分やり続けるくらいの突き抜けた何かが必要かなと思う。戦術をうまくやろうとか、きれいなバスケットをやろうとしても、たぶん今の状況の僕らにはできない。だからシンプルにディフェンスで守って、走ってシュートを決めて、ダメでも全員でまた守ってという、そのシンプルさ、それをやり続けることが応えだと思っている」

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