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伝わった若鯱の魂

2024年12月1日(日)プレミアウエスト第21節
名古屋グランパスU-18 1-1 東福岡高校

82分に「10」番、杉浦駿吾のスーパーミドルで先制

エース杉浦駿吾のスーペルゴラッソによる1点を守り切れず、グランパスU-18 のホーム最終戦はドロー決着となった。

本来なら笑顔で終わるはずのホーム最終戦。選手たちは悔しさを抑え切れない様子だった。中でもキャプテンの青木正宗は「やっぱり最後の質の部分が足りなかったと個人的に感じています」と、ずっと顔を上げられなかった。

ただ、この試合で最も表現したいことを選手たちはしっかりとできていたと思う。試合を総括して青木は次のように語っている。

膠着した局面を打開する青木正宗のドリブル突破

「アップする前からサポーターの方々がたくさんいて、こういう環境でホームラストゲームをできるということが本当にうれしい気持ちでいっぱいで、まずはそこに感謝しかなくて、みんなも強い気持ちで試合に入っていったし、前半は押す時間帯も多くて良かったと思います。相手の強みのセットプレーでやられてしまったのは本当に悔しいけど、最後まであきらめずに全員でゴールを目指したっていうところは、見てくれた人たちに何かを感じてもらえたんじゃないかなって個人的には思っています」

前日に行われたトップチームのホーム最終戦は、監督や選手までもモチベーションを敗因とし、試合後の囲みでは笑顔の選手もいた。やり切ったのであればそれでもいいが、ユースの最終戦は青木のように険しい表情の選手ばかり。さすがに最後の写真撮影では笑っていた選手もいたが、どれほどまで強い思いでこの試合に臨んでいたのか分かるだろう。だからこそ応援したくなるというものだ。

高校3年生だけでの記念撮影。次のステージでも頑張れ

アウェイで残りの1試合を戦うとこのチームは解散となる。目標には届かなかったかもしれないが、この2024年のチームも常に戦い抜くという姿勢で、ユースファミリーの心を打つ試合ができていたと感じる。次のステップでもグランパスアカデミーの魂を忘れずに頑張ってほしい。

【選手コメント】

青木正宗キャプテン

前半はどうしてもセーフティにいきたいと、ちょっと硬かったところもあって、自分も攻めたプレーができなかった。後半はドリブルで攻め上がったところは『自分で行ってやろう』という気持ちもあったし、今季1番取り組んできたところ。ホーム最終戦でそういうプレーが少しでも出せたことは良かったし、後半のプレーを前半から出来たら、もっと自分の選手としての価値が上がると思う。

杉浦駿吾

 相手は自分たちのビルドアップの時でさえ僕にマークを付けてきて、前半は何もできずに終わってしまった。三木(隆司U-18監督)さんに『こういうときに何ができるかだぞ』と言われて、結果としてゴールを決めることができたのは、一つ仕事ができたと思うし、それは一つ成長できたところだと思う。

 1年生のころに比べればできることは増えたし、攻撃で時間を作れるようにもなった。いろんなところでスキルアップはしたと思うけど、何か飛び抜けた武器が自分にあるかと言えば思いつかないので、トップに上がって全てができるアタッカーになれたらと思う。

西森悠斗

 9年間、このクラブでサッカーをしてきて、たくさんの人に応援してもらったので、自分のプレーで感謝を伝えたいと思ってプレーをした。目に見える結果にはならなかったが、守備の強度や連続性を見た人が少しでも影響を受けてくれたらうれしい。

 サッカー以外の部分では、1,2年生の時に古賀(聡・U-18前監督)さんに人間性のところを教わって、まだまだ足りない部分もあるけど、そこが1番学べた部分だと思う。本当にたくさんの指導者の方や仲間と関わって得たものがたくさんあった。そこで得たものを次のステージで新しく関わる人たちに見せていけたらいいな。

松嶋好誠

 2か月ぐらいケガで試合に出ることができなかったが、今日はスタメンで自分の特長をどう出すのか、どう楽しむのかを一番に考えて臨んだ。相手はマンツーマン気味で、ボールは思ったより受けづらかったが、ワンツーを使ったり、ポケットを取ったりという特長は少し出せたと思う。

 サッカー選手として足元の技術とかの成長もあったけど、人としての成長が一番大きかった。古賀さんや三木さんを通じて、このグランパス人生9年間の中で、人としてどうあるべきか自分の中で定まった。大学に行くことになると思うが、自分のプレーしている姿でサポーターに活力を与えることができるような選手になっていきたい。

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