見出し画像

三冠へ、プレミア初戦は逆転勝利

2024年4月7日プレミアウエスト第1節
名古屋グランパスU-18 〇3-1 ファジアーノ岡山U-18

【得点】
15野中祐吾 73分、86分
18鶴田 周    90+5分

【ゲームの流れ】
プレミア昇格を果たしたファジアーノ岡山U-18をホームに迎えた開幕戦。スコアレスで迎えた後半、岡山に先制点を許したが、交代出場の選手が流れを変えて73分にCKから野中祐吾が同点となるヘディングシュートを決めると、86分にも野中がFKからシュートを流し込み逆転。アディショナルタイムにはダメ押しとなるゴールを鶴田周が決めて、難しい初戦を勝ち切った。

【選手、監督コメント】
野中祐吾

交代出場で2ゴールを挙げ、逆転勝利のヒーローになった

--どんな意識で試合に入ったのか。
「自分が入った時には0-1で負けていて、最初(杉浦)駿吾と(松嶋)好誠が呼ばれた時に『自分も行くのかな』と思ったんですけど呼ばれなくて、でも入った時には自分がゴールやアシストで絶対に逆転してやろうという雰囲気でピッチに入りました」
--セットプレーからの得点だったが。
「セットプレーは、試合前に必ず佐枝さんが練習をやってくれるので。自分たちは今年セットプレーで5点以上と目標を決めているので、決められたことは良いことだと思います。誰かは必ずニアに走り込むと決めていて、今日はたまたま自分のところにボールが来ました」
--ウイングバック(WB)での出場だったが。
「しんどいです(笑)。上下動が多いのでFWに比べるとやっぱりしんどい。でもFWよりも一つ下の位置で仕掛けることができるので、自分の持ち味であるスピードを生かすことができると思っています」
--どういうプレーをしてチームに力を与えようと考えていたのか。
「個人的には右で出るのかなと思っていたんですけど、左でも練習をしていて、左の可能性もあるなと準備をしていて、出たら仕掛けてやろうと思っていたんですけど、相手も引いてきてなかなか仕掛けられなかったので、次回はもっと仕掛けたいと思います」
--WBでも得点が取れると証明した。
「岡山(哲也)さんにWBになっても得点を取れる奴は取れると言われていたので、ストライカーじゃないですけど、そういった嗅覚をWBでも発揮していきたいと思っています」

松嶋好誠

交代出場で流れを変え逆転ゴールをアシスト

--セットプレーからアシストを決めた。
「相手のニアが若干空いていたのが見えていたので、(池間)叶と自分とどっちが蹴るのか話した中で、叶が『インスイングの速いボールを蹴った方がいい』と言ってくれて、その通りに蹴ったらいい感じに入っていきました」
--3年生として最後のシーズンを白星スタートできたことは。
「前半は0-0で、後半の最初に失点しましたけど、結局3点を取って逆転したので、その逆転できたというところは大きな自信になったので、それを次につなげていきたいと思います」
--自分が出場して流れが変わったが。
「前半を見ていて、あまりボランチが前に攻めるというのがなかったので、後半は自分の強みであるパスを出してそのまま出ていくところや、ドリブルで運ぶというところを存分に出せたと思います」
--先発じゃなかったのは悔しかった?
「けがも重なっていたので。スタメンで出た方がやっぱり楽しいと思いますけど、途中から出たとしてもやることは変わらないと思うので、それはあんまり気にしていなかったです」
--自分のチャントを聞いたと思うが。
「聞きました。すごくテンションが上がって、ちょうどロングボールを蹴っていた時だったんですけど、興奮してズレました(笑)。めちゃくちゃうれしかったです。やっぱり自分だけのチャントというのが本当にうれしかったし、チャントにもある通り、ゲームを作るという部分で、自分がチームの軸になることを目標にやっていきたいと思います」
--初戦は勝ったけど次が大事ですね。
「自分たちのシーズンの目標として『三冠』があるので、その中の一つであるプレミア優勝するためにも、まだ1試合終わっただけなので、しっかりと切り替えて、練習の中から今日見つかった課題を克服して、次に向けて頑張っていきたいです」

池間叶

今季の軸となりそうな予感のするプレーぶりだった

--無事に逆転で勝利したが。
「最後の場面は、自分はベンチに下がっていましたけど、本当に気持ち良かったです」
--左から攻撃をしっかり組み立てていたが。
「前半はチームとしてすごく硬さがあって、自分も最近コンディションのこととかで悩むことが多くてつらい時間を過ごしていましたけど、前半の中盤あたりから自分のプレーができ出しました。守備のところで頑張って、違いを生み出して攻撃につなげる、そういうところを意識していたので、去年のようなプレーを取り戻して、自分が攻撃の軸になろうと頑張りました」
--途中で切り替えられた要因は。
「試合の中で、いいプレーがあると自分は本当に変わるタイプで、逆に悪いプレーがあるとネガティブな方向に行ってしまうので、いいプレーができて、守備で取り切ったことで変えられたのかなと思います」
--自分のチャントは聞きましたか。
「聞きました。気持ち良かったです。本当に力になりました。うれしい気持ちと本当に頑張らないといけないなって。作ってくれて歌ってくれているサポーターの人たちを笑顔にさせたい、そういう気持ちになりました」
--常に次戦が大事です。
「今日は先制点を取られて難しい試合になってしまったので、次は、後ろは無失点で、複数得点を狙って、得失点差もあるのでしっかりと勝点3と得失点を広げていきたいと思います」

杉浦駿吾

二種登録されてトップチームでも活躍を期待される

--10番を付けて途中出場、今日のパフォーマンスは?
「自分のパフォーマンスだけで言えば、最悪でした。チームに迷惑をかけた。最高学年で10番を付けて途中から出た中で、ゴールは入ったけど自分の力じゃないし、この大きなクラブのユースで10番を付けている意味というのを、この試合ではあまり表現できなかったのかなと思います」
--世代を代表する選手としてマークがきつかったのか。
「思うようにやらせてもらえなかったし、けが明けでコンディションが整ってないなんてピッチに入れば言い訳でしかないし、相手はそんなこと知ったことではないと思うので、もっと自分に矢印を向けて、この先もマークが厳しくなるのは分かっていることなので、それも関係ないくらいの武器を作って、10番を付けている意味を次の試合から表現していきたいと思います」
--目標は
「まず2桁ゴールを達成するというところと、代表やトップチームの試合に関わっていくということが目標です」
--トップチームの沖縄キャンプにも参加してトップはどんな場所になったか。
「全然夢じゃなくて目標に近づいてきていると感じているんですけど、特に思ったのはフィジカルも技術も全然違って、自分が想像していたよりもレベルが高かったので、近い目標ではあるんですけど、まだまだ遠いと思っています」
--三木監督になってシステムも変わったが、やりやすさと難しさは。
「まだ復帰して2週間ぐらいなので、チームのやりたいことを理解しきれていない部分があるので、試合をこなして少しでも早くもっとフィットして、自分が一つの戦術に慣れるようにやっていきたいと思います」
--チームのコンセプトは
「チーム全体として、どのスペースを狙いに行くのか、どのスペースをどうやって攻略しにいくのかは、全員で共有しています。自分は前目のポジションなので、チームとして理解していることを自分が表現すれば、攻撃のリズムとかも出てくると思うので、そこはもっとチームメートと合わせていきたいと思います」
--今日の採点は
「チームとしては50点、狙う場所は共有できていたと思いますけど、それを表現できなかったり、体現できなかったりしたので50点。個人としては全然です」
--自分のコンディションが上がれば、チームとしても良くなりますね
「はい。自分がこのチームの攻撃をけん引していく覚悟はできているので、もっと信頼を勝ち取ってボールを集めてもらえるようなトレーニングを日々積み重ねていきたいと思います」

三木隆司U-18監督

難しい初戦を逆転で勝利も課題と成長に目を向けていた

--初戦を勝てた事の意味は
「でも、選手は手応えを感じていないから。結果として勝ったのは次のゲームで自信を深めるチャンスになったのかな。逆に今日の内容で自信があったのにそれを出せなかったのなら、そのまま来週に行くだろうし。勝ったことでちょっといい薬じゃないですけど、次にプラスの要素が出てきたかなって思います」
--中学3年の時にも指導していた選手たちだが成長は感じたか。
「もちろん技術や判断やサッカーの理解度は高まっていると思いますけど、相手のレベルも当然上がっているので、それを凌駕するような選手はまだいないというのが現状だと思います。トップにつなげる、世界で活躍できるような選手ってなると、まだまだ物足りないなというのが現状だと思います」
--90分間あきらめずに走り切ったのはDNAとして受け継がれている部分だと感じたが。
「そこでサボったら自分のためにならないですから。そこは本当に古賀(聡・前監督)さんがずっと言い続けてくれたことだと思いますし、オールコートプレスというところは、当然去年、一昨年とやっていますから、そういうことも頭に確実に残っていると思います」
--三木新監督の新しいコンセプトは。
「サッカーのコンセプトはシーズンの初めに説明しました。でもやるのは選手だし、選手の判断が1番だと思うので、細かく伝えることが良いとは僕は思わないので、そこは選手の判断の大事さを考えてやりたいなと思います」
--杉浦駿吾選手は全体の出来として50点と言っていましたが。監督としては?
「駿吾はそうじゃないですか。そんな顔をしていましたから。受けられない、前を向けない、決められない、セカンドは遅い、走れない、まだまだ復帰したばかりなので、(FWの)2人には程遠かったですね。もちろんあいつが先頭を切ってやっていかないといけないですけど、まだそこまでパフォーマンスが出せていなかったと思います」

本文以上。よければ下記からご支援を頂けると、今後の取材の励みになります。

ここから先は

127字 / 3画像

¥ 100

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?