22-23シーズン開幕、その前に梶本健治ヘッドコーチに聞いてみた
バスケットB3リーグ、岐阜スゥープス。新シーズンの開幕前に話を聞いたシリーズ。今回は梶本健治新ヘッドコーチ。
梶本健治ヘッドコーチ
--B3参入初年度以来の指揮となります。ヘッドコーチを引き受けた経緯と心境を教えてください。
田中(昌寛)GMから、チーム全体が一丸になっていない部分があったということで、そこをなんとかまとめてほしいということ。あとはディフェンスを中心にもう一度初年度のチームみたいな形で作り上げたいということで、そのために力を貸してほしいという話がありました。年齢も71歳になったのでキツイ部分はあるんですけど、何とか力になれたらと思いましたし、今までお世話になっているので、協力できる部分があれば、協力したいと引き受けました。
--オファーを聞いた時の心境は?
やっぱり、年齢的なところもあるので、ちょっと体力が持つかなという部分はあったんですけど、自分なりに体は鍛えているので、何とか持つかなと。それでやってみようと思いました。
--ずっとスゥープスとは関りを持っていたそうですね?
サテライトチームを見ていて、サテライトもちょっと低迷していたんですけど、大学のチームにも勝てるようになってきていて、そこに話がきたので引き受けました。
--その間のトップチームの印象は?
やっぱり、ディフェンスの面で「強いな」って感じがしなかったんですよね。ピック&ロールというプレーの中でも、下がりながら守るケースが多かったんですけど、攻撃的なディフェンスをしていかないと、今のバスケはなかなか勝てないんじゃないかなという気はしていました。
--今年のチームバランスはどう感じていますか?
良いと思いますよ。杉本(憲男)とか山田(洋介)は今まで一緒にやってきましたし、年下に対して上手く話しをしてまとめてくれています。
--若手では古賀森人選手が去年成長しましたが?
良い選手ですね。今のバスケットはやっぱりボールを持ってそこから攻め込む。中を空けておいて攻め込む力がすごく優秀な選手だと思います。期待をしています。
--会場の雰囲気も初年度から変わったと思うが?
時々会場には行っていました。コロナで観客数がちょっと減ってしまったんじゃないかなという気がします。以前は1500人入ったこともありましたから。今の目標は1000人ですが、それを達成できるようになるといいなと、楽しみにしています。
--他チームも補強していますが?
そうですね。外国籍選手を獲得しているチームも多くて、相当強くなっていると思うので、相当頑張らないといけないなと思っています。普通のバスケットをやっていたら絶対に勝てないと思いますが、荒川(凌矢)も清野(飛鳥)もパスのセンスがいいんですよ。クラブから上がった選手ですけど、パスのセンスは抜群なので、彼らのプレーも見て頂くといいと思います。
--この数年で日本のバスケットも大きく変わってきていますが?
今の全日本は男子も女子もファイブアウトという、真ん中を空けておいてそこに攻め込むとか、どこにチャンスがあるのかということで、ポイント関係なしで攻め込むパターンが多いので、それはもっと取り入れていこうと思っています。今チームを見ていると、その動きに合う選手が結構いますので、ちょっといけるかな、という期待はしています。
--開幕までに一番鍛えたいところ、選手に伝えていることは?
まず、ディフェンス力ですね。やっぱりぶつかり合い。結局そういった面で負けないようにということとか、ドリブルに対するプレッシャー。特にガードに対してプレッシャーをかけて、どれだけ相手のリズムを狂わせるかが一つのポイントになります。今年はガードが3人いますので、交代を順番にやっていって、すごいプレッシャーをかけた試合をしたと思います。
--71歳で新しい挑戦ですね。どんなシーズンにしたいですか?
やっぱり、お客さんに「速くなった」とか「スゥープス強いね」と言ってもらえるような形にしたいんですよ。なんとなく試合が終わってじゃなく、「切り替えが速いな」とか「ディフェンス強いな」とか、そういった気持ちで帰ってもらえるバスケットをしたいですね。やっぱり切り替えですね。特にそれを強調してやっているんですよ。ディフェンスを頑張ってトランジションからのスピード。もうどこのチームにも負けないくらいのスピードで頑張ってやってもらいたいと選手に入っています。
--初年度よりも平均年齢がかなり下がっていますから、走ってほしいですね。
そうですね。その次はパスなんですよ。パスの速さと正確性というのがものすごく重要で、そこも重視してやっています。
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