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復調したきっかけは

2024年11月24日バスケットボールB3第9節ゲーム2
岐阜スゥープス 68-56 ヴィアティン三重

今季初のホーム4連勝。8勝8敗で順位を7位に上げた岐阜スゥープス。勝率5割で「ここからが勝負ですから」と小林康法HCは気を引き締める。

ヴィアティン三重とのゲーム2はロースコアのゲームになったが、中でも気を吐いたのは、B1のシーホース三河から新加入の卜部兼慎。立ち上がりの3Pシュートをきっちり沈めると、その後も成功率66.7%の高確率で3Pシュートを決め、16点でこの試合のMVPにも選ばれた。

チームトップの16得点。2Pと3P合わせてシュート成功率66.7%だった卜部

「これまでなかなかシュートが入っていなくて日々葛藤していました。僕が最も3Pシュートを決めていたシーズンは40%を超えていたんですよ。それが今はちょっと手だけで打つ形になっていて、ブレることがあって」(卜部)

前節の徳島ガンバロウズ戦で、チームメートの岩松永太郎や田中昌寛が次々と3Pシュートを決めて勝利に導いた。特に大学でも同期の岩松のプレーについて卜部は「うらやましいな」と感じることもあったそう。ただ岩松からは「絶対にお前の順番が来るから」と励まされ、卜部自身もその言葉を信じて練習に励んできた。

しかし、ただ思うだけでシュートが決まるほど甘くはない。卜部は徳島戦後、妻のアドバイスを受けて過去の映像を見直してみた。

「ちょっと過去の映像を見たら、全然違うみたいな。リリースのタイミングとか違っていたので、今週はそれを見直す形で練習して。妻に本当に感謝ですね」(卜部)

シュートのタイミングをすぐに修正し結果に結びつけることができたのは、卜部がバスケットボール一家に育ち、小さな頃からしっかりとしたシュートフォームを習得していたからこそ。そして何よりも元バスケ選手である妻のアドバイスを素直に聞き入れたことも大きかった。原点に戻りチームを勝利に導くプレーができたことで、卜部にとって三重戦は、今後につながる自信を持てる試合になった。

「自信を付けることも大事ですけど、それにプラスして僕たちは『ビリーブ、ビリーブ』 ってチームで言って、仲間たちを信頼し合っています。信頼と自信をもってやれば結果も自然についてくると思います」(卜部)

勝率5割は通過点。次のさいたまブロンコス戦も全員バスケで5連勝、そして6連勝を狙う。

【HC・選手コメント】
小林康法HC

小林HCをはじめコーチ陣の分析も連勝に結びついた要因

--試合を振り返って
ホームで4連勝できたことは、チームとして1歩ステップアップできたと思います。
--今季最少失点だったが
今日のテーマはディフェンスにプライドを持ってやろうということでした。最後オフェンスが停滞して難しい試合になりましたが、ディフェンス面では私たちがやりたいことを長い時間でやり切ることができて、勝利がつかめたことは非常に良かったと思っています。
--守備戦術もこれまでと違う仕組みにトライをしていたが
私たちの強みの一つとして、いろんなディフェンスをやって相手に余裕を与えないというところがあります。三重さんはインサイドに高さがあるしフィジカルもある素晴らしい選手がそろっているので、今日はそこでなるべくストレスを与えたり、余裕を持たせたりしないようにして、外にもいいシューターがいるので、いいリズムで3Pシュートを打たせないように仕掛けました。
--前半からあれだけ動いても後半疲れが見えなかった
そこに関しては普段からの練習だし、うちのチームはプレータイムをしっかりシェアしながらできているので、最後まで力が残るように登録メンバーのすべてがコートに立って、みんなでつないで戦えているから足が残っていると思います。
--個人戦術の部分でも浸透しているように感じたが
みんなが私たちのシステムを信頼して、アグレッシブに楽しんでやってくれていることは、観ていて僕も気持ちがいいですし、本当に消極的にならずにこの精度をもっと高めて成長していきたいと思います。
--5割に復帰できたことについて
チームとして自信になったと思いますし、少し心に余裕ができたのではないかと思います。ただ、5割では私たちが目指しているところに行けないので、ここからの戦いでいかに勝利につなげていくことが大事になってくると思います。

卜部兼慎

--試合を振り返って
初めての4連勝。ようやくいい流れができましたが、一番のきっかけは前節の徳島戦だったと思っています。一人ひとりの役割があって、それをそれぞれが全うできているからこそ勝利につながっていると思っています。
--シュートは水物で難しい部分もあったが、そのあたりの葛藤は?
日々が葛藤です(笑)。一番3Pシュートが入っていたのはプロ1年目で40%を超えていました。その入っていた時のシュートを見たくて、過去の映像を見ていたんですけど全然違っていて。ちょっとしたリリースのタイミングや、足の力の伝え方とか、今は手で打っていてちょっとブレることがあったんですよね。だけど今は足の力で打ってあまりブレないように心がけています。
--映像を見たのはいつ頃?
徳島戦の後です。シュートが入っていないことで、自分の中に悪いイメージしか残っていなくて、どうしようか考えていたら嫁さんから『過去の映像を見てみたら』って言われて。それを見たら全然違うみたいな。徳島戦と比べてもこんなに違うんだみたいな感覚がありました。本当に奥さんに感謝ですね。
--3Pシュートはチームの生命線でもありますね
そうですね。今までずっと(岩松)永太郎が3Pをバンバン決めていて、僕の中ではチームメートですけどうらやましいという気持ちもありました。永太郎ともそういう話をしていて、永太郎は「絶対お前の番が来るから」と言ってくれたので、自分もそれを信じてやり抜いた結果が今日につながったのかなと思います。
--最初のシュートが決まって乗った感覚は
そうですね。打ったタイミングで分かりますけど、今日は積極的に狙っていってもいいんじゃないかと思ったら2本目も入りました。1本打てるタイミングでパスをしてしまって康さん(小林HC)に怒られましたけど、あそこは外れてもいいから打つべきだったと思っています。
--ディフェンス面でもいろいろな形にトライをしていたが
チェンジングディフェンスを活用することで、僕らも対応するのが必要ですけど、相手側からすると何をしているのか分からないと思うので、そういう困らせる戦法でもあります。大変な部分はありますけど、対応しないといけないです。
--自信を得た勝利だったと思うが
そうですね。自信を付けることも大事ですけど、それにプラスして『ビリーブ、ビリーブ』ってチームで言って仲間を信頼しているので、信頼と自信とそれをもってやれば、自然といい結果が待っていると思います。

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