大学教員の給与事情 ~非常勤講師の場合~

以前の記事で、若手専任教員の給与事情について書きました。今回はその一歩手前、非専任(非常勤)の給与について。

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一般社会のひとにとってはきわめて奇妙な習慣ですが、大学教育の世界では、給料は事前に知らされません
その仕事に就いて初めて、自分がいくらで雇われたのかを知ることになります。
これは非常勤・常勤、また私立・国公立を問わず、多くが同じです。
ただ、着任前にこちらから尋ねれば教えてくれます。しかし、尋ねなければ、教えてくれません。
これまで、私が経験した中で、先方から教えてくれたところは一校だけでした。

さて、気になるその給料ですが、年齢は関係しません。職位や学位で査定されることが多いようです。博士号を取得していない専業非常勤が最低価格で、博士号を取得している大学教授が最高価格です。
そうなんです。「大学教授」は「専業非常勤」の倍くらいのお金をもらえるのです。場合によっては3倍近い場合も。
その根拠としては、教育歴や学識などがあるのでしょうが、何か納得できないものがあります。
ただしそういった査定がなく、一律で決まっているところもあります。

若手専業非常勤講師の場合、私立だと1コマ90分で月額20000~25000円くらいが相場でしょう。
月に4コマあれば360分=6時間で、時給3300~4100円です。
ただし、夏休みや春休みも支給されますから、実際には年俸の月割り、ということです。
国公立でも相場はあまり変わりませんが、ただし授業のある月だけだったり、完全に時給制だったりします。
そういう意味では、私立大学の非常勤講師の方が有利ですね。

大学の授業は、基本的に前期・後期とも各15回としています。
その中に試験時間を含むところと含まないところとがあります。

労働の中には予習の時間やレポートチェックなどの時間も含まれます。単純な拘束時間としては計算できない、ということですね。
また、運賃は実費で別途支給、というところが大半です。



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