WuYong

人文系大学院(博士修了)→専業非常勤→いろいろあって現在に至る。livedoor blog「それでも人文系大学院にいくんですか?」からのお引っ越し。

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はじめまして

WuYongです。livedoorのブログで人文系大学院関係の記事を書いていたのですが、noteに引っ越すことにしました。 理由は、あっちのアクセスがあんまりよくない→更新意欲がわかないという悪循環が続いていたからです。心機一転、といいつつ、しばらくは元のブログ記事のリライトが続く予定です。

    • 業績書を書こう(4) 教育上の能力に関する大学等の評価編

      では、残った、 3.教育上の能力に関する大学等の評価 について。 3.教育上の能力に関する大学等の評価簡単にいえば、「教育機関自体から受けた評価」と「教育に関して受けた評価」について書けばいいと思います。 とはいえ、院生やオーバードクター、専業非常勤のひとが教育機関から教育内容について評価を受ける、ということはさほど機会がないと思います。 なので、この欄に書くことができるのは「教育に関して受けた評価」ということになります。 最近は大学はもちろん、中学や高校でも、学生・

      • 業績書を書こう(3) ~作成した教科書、教材編

        私用でバタバタしてたので、更新が滞っていました。 先に書いた 業績書を書こう(1) ~研究業績編 業績書を書こう(2) ~教育業績編 に続いて、 作成した教科書、教材 について考えましょう。 2.作成した教科書、教材多くの公募戦士は、出版社から出すような「教科書」を作成したことがないと思います。 ということは、そういうものがあれば、ウリになりうるということですね。 最近は、なるべく売れる本を売りたい小規模研究関連出版社と本を出したい教員のニーズが合致して、専門導入

        • 論文に添付する要旨に思うこと

          今回のテーマは「論文に添付する要旨」です。 まさか、公募に送る論文に、要旨をつけてない、なんてことはありませんよね? 最近の公募書類は、最初から要旨を記入する欄が設定されているので、そんなこともないと思いますけれど。 さて、わたしが公募書類を送るときにいつも気にしてきたのは、「読み手のことを考える」ということです。 気遣いをする、というよりは、どうしたら自分の公募書類をしっかり読んでもらえるか、そして面接に呼んでもらえるか、ということを考えてきました。 応募するときには、公

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        • 業績書を書こう(4) 教育上の能力に関する大学等の評価編

        • 業績書を書こう(3) ~作成した教科書、教材編

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          授業だけじゃない!大学教員のお仕事

          「大学の先生」というと、ぼんやり「授業を週に3回くらいやって、ゼミの学生の面倒をちょっと見たら、あとは自分の研究時間なんでしょ?」みたいなイメージですが、実際のところは全然ちがいます。 すでに大学院生の方はおわかりのとおり、ゼミの指導教員はかなり多忙です。が、その中身についてはよくわかりませんよね。 というわけで、授業以外に大学教員がどんな仕事をしているのか、ちょっとみてみましょう。 1.とにかく会議 聞くと、「会議のための会議をしている」というくらい、会議ばかりしていま

          授業だけじゃない!大学教員のお仕事

          大学教員の給与事情 ~非常勤講師の場合~

          以前の記事で、若手専任教員の給与事情について書きました。今回はその一歩手前、非専任(非常勤)の給与について。 *** 一般社会のひとにとってはきわめて奇妙な習慣ですが、大学教育の世界では、給料は事前に知らされません。 その仕事に就いて初めて、自分がいくらで雇われたのかを知ることになります。 これは非常勤・常勤、また私立・国公立を問わず、多くが同じです。 ただ、着任前にこちらから尋ねれば教えてくれます。しかし、尋ねなければ、教えてくれません。 これまで、私が経験した中で、先

          大学教員の給与事情 ~非常勤講師の場合~

          大学院生の生活費 ~奨学金をもらおう~

          しばらく、院生の知られざる(そして、だいたい予想どおりの)金銭的な実態について見ていくことにします。 今回は奨学金についてです。 ストレートで大学院の博士前期課程に入学した場合、年齢は22-23歳です。 同級生の手取りは、月額で12-18万円くらいが平均でしょうか。 しかし、M1でこれと同額(ボーナスを考えない)を確保すること自体は、そんなに難しいことではありません。 ただし、授業や自分の研究に差し障る可能性は大です。 その半額くらいをめどとするのが良いでしょう。 1.初年

          大学院生の生活費 ~奨学金をもらおう~

          大学教員の給料って、どれくらいなの?

          「研究や教育を仕事にしてる」といっても、霞を食べて生活するわけにはいきません。この記事では、大学教員の給料について書いてます。 *** 一般論、というか私の印象かもしれませんが、人文系の研究者は、給料については頓着しないというか、少なくとも頓着していないふりをしているような気がします。 とはいえ、本を読んでたら食事をしなくてもいい、というわけにもいきませんから、ある程度の給料はもらわないと。そもそも、本を買うためのお金も必要ですよね。 研究界隈以外の方には意外かと思います

          大学教員の給料って、どれくらいなの?

          業績書を書こう(2) ~教育業績編

          研究業績の書き方の記事を先に公開しましたので、続いて教育業績の書き方についての記事も公開します。 *** 公募書類を書くとき、一番面倒なのがこの「教育業績」です。 当たり前ですが、教育経験がないと、この欄は書けません。 大学での非常勤講師の話がまわってきたら、可能な限り受けましょう。大学教員がまわってこない場合は、高校の非常勤や常勤のクチを探しましょう。 ここで問われるのは、 1.教育方法の実践例 2.作成した教科書、教材 3.教育上の能力に関する大学等の評価 4.実

          業績書を書こう(2) ~教育業績編

          業績書を書こう(1) ~研究業績編

          WuYongです。事実上最初の記事は、元のブログでも参照回数の多かったものを再編集してお送りします。 この記事は、 ・教員公募に応募するときの研究業績書の書き方 についてのものです。 *** 大学が指定してくる書類のうち、教育・研究についての業績を示す書類について話をしていきましょう。 だいたいは教育業績を書いてから研究業績を書くようになってるのですが、この「教育業績」がクセ者なので、先に研究業績から見ていきます。 書類のフォーマットで問われるのは、おおむね、 1

          業績書を書こう(1) ~研究業績編