東洋医学と自然科学と気のモヤモヤ 1 ~はじめに~
1.はじめに伝統的な鍼灸において最も重要とされ、強みでありながら実は最も弱みである可能性がある「気」について、老師はもやもやしています。
東洋医学の専門書では生理、病理、治療の説明の中に「気」という言葉がいっぱい出てきます。生命の原動力「原気」、健康を守り維持する力「正気」、体を病から守る「衛気」、気をめぐらせる治療法「理気」などいろいろあります。こういう文章を読んだ大半の現代人の反応は「うさんくさい」、「非科学」、「宗教みたい!」(ちがうちがう!)、「迷信!」あたりになる