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つながりは雲南コミュニティキャンパスからで、はじまりは友人の一言で

〈前回のnote〉

オンラインの壁を越えて取り組んでいるチャレンジラボも気付けば1ヶ月が経とうとしていました。大学に入学してから3ヶ月が経ち、季節は夏に向かっていました。いよいよ最終報告会が行われます。


▼1ヶ月間の久野ラボ終了

私達のラボでは四季ごとに久野地区の資源を活かしたイベントを考えていました。例えば春には山菜狩りを企画したり、夏には川遊びのイベントを計画していました。しかし、前回の中間報告会で私たちは「継続性」と「現実性」について指摘を貰いました。

「継続性」とはイベントの繰り返しのみだとお客さんに持続的に久野に来て貰えないのではないか、ということです。その場限りで終わらせず、繰り返し久野に来てもらうにはどうしたらいいのか悩みました。

また、現在、現地へ行くことが制限されているため、私達大学生がその場にいなくてもイベントが成り立つような「現実性」を企画に持たせることが必要でした。この2つの課題を軸に最後まで話し合いを重ねていきました。



「もっと四季ごとのイベントに繋がりを持たせるにはどうしたらいい」

「一年間を通して成立する企画をやってみては」

「四季のイベントを大きなイベントの1つして捉えてみるとか」

「いいね、お客さんに覚えてもらえるように企画名つけたいな」


こんな風にミーティングは続いていき、①四季イベント以外にも一年を通じた企画をつくる②皆に久野を覚えてもらいやすいような企画名を考えるという大まかな方向が決まりました。

この中でも久野を覚えてもらいやすいように企画名を考えていったことは私の中で印象に残っています。
元々、「何か印象に残る合言葉のようなものを久野に作りたい」という意見が学生の間で挙がっていました。どんな合言葉ならキャッチ―かなと、色んな意見を出し合っていました。


何が良いかなと考え、色々考えましたがどれもピンと来ません。久野で連想される言葉を書きだしてみると、山、川辺、桃源郷、ふるさと、など。この「ふるさと」という言葉が妙にしっくりきました。久野のある雲南市は自分の地元でもあり親近感もあったからでした。何より穏やかなふるさとのイメージが久野地区と重なりました。


”ふるさとと久野を掛け合わせたいなー、くの、ふるさと、、くのふる!”


そんなこんなで生まれた企画名は「クノフル」!笑

訪れた人に、久野を「第2のふるさと」として思って貰える、久野で「full=満たされる」という意味が込められています。そうして決定した4文字にデザインをつけることにしました。そこでラボメンバーのSさんが大学でデザインを学んでいるということでロゴのカラーやフォント、配置などの案を沢山出してくれました。どれも可愛くて、ポスターに使用しても違和感のないような素敵なものばかりでした。

メンバーの長所や大学での専攻がこうして活かされるのってめっちゃいい!!と感じました。大学も住んでいる場所もバラバラな4人が長所を活かして噛み合っていく過程がすごく良かったです。



皆で合言葉を考える際、「ふるさとって何だ」というテーマになりました。


改めてふるさとって何だろう、と考えました。生まれたその場所だけが「ふるさと」なのでしょうか。もしくは自分が長く過ごした場所、思入れのある場所はたとえ生まれた場所でなくても故郷と言えるのでしょうか。

リーダーのKさんが「友達と前にその話になった時、ふるさとには実は何も求めないんじゃないっていう話になったんすよね」と言われました。

確かに!何故かふとした時に帰りたくなったり、特別な用事はないけど行きたくなったりするような場所が故郷なのかなと思いました。私達は今回企画などを考えましたがそれらはそこに足を運んで貰えるきっかけの1つに過ぎません。訪れたことをきっかけにして、なぜかここは懐かしい、また来たいと感じて貰えるような場所は時間をかけて皆で作っていくものなのかもしれません。
私にはこのテーマは大きすぎて明確な答えは出ませんでしたが、長い時間をかけていつか自分にも心の拠り所になるようなそんな新たな場所が出来るのかもしれないと思いました。






そうして最終報告会では中間報告よりもさらに磨き上げられた企画ができ、久野の方や市役所の方にもたくさん評価して頂きました。


そしてついに、約一か月に及んだチャレンジラボは終わりました。


▼友人の一言で飛び込んだ春から今

地元を離れてみたくて一生懸命勉強して、色々あったけど合格を掴んで、念願の大学生活が始まると当たり前に思っていた今年の春。外出制限により大学に通うことは出来ず、何のために島根を離れたのか悩む時もありました。


そんな中、Mちゃんが誘ってくれたことをきっかけに、私の大学1年生の年は本当に学びに溢れた年になりました。

たった一言でこんなにも変わることが出来るんだと思いました。



サークルに入って、友達と学食を食べて、一緒に講義を受けて、といった生活を想像していましたがこの半年はそう上手くはいきませんでした。それらを夢見ていたため、正直、大学1年生の春から地元のことを考えるとは少しも予想していませんでした。もしかしたら向き合う機会を先延ばしにしていたかもしれません。地元の魅力に気付くことも、オンラインだからこそ人の温かみに気付くことも、他大学との繋がりも生まれなかったかもしれないです。もっと言えばこうしてnoteで記事を書くことも恐らくしていませんでした。

大学生の楽しみや教室での勉強が突如制限された年でしたが、私はチャレンジラボを通して大学とは違った学びや楽しさを得ました。本当の大学での学びって何だろう、そんなことも考えさせられました。



また、そこから色んな人と出会う度、自分はまだまだ未熟だと感じました。

だけど地元のことも、世の中のことも、世界のことも、知らないことや経験してないことが溢れていて、それをこれから知っていける楽しみで今はいっぱいです。




▼U.C.C編がおわって

今島根の繋がりが少しずつ広がっていますが、そのはじまりをつくってくれたのが雲南コミュニティキャンパスのこのチャレンジラボです。そこからまた新たな人達と繋がり、新しいコミュニティにも繋がっています。

思い描いていた大学生活とは180度違っていたけど、あの時Mちゃんの誘いがあったからこそ今こうしていられるのだと思います。本当に感謝!!



今回、私みたいに新しい層の大学生に存在を知って貰いたいたくてチャレンジラボで学んだことをnoteにしたいと思いました。そのことを事務局の方に相談した際も快く許可して頂きました。ラボメンバーの方、久野地区振興会の方々にもたくさんお世話になりました。本当にありがとうございました。


U.C.C編の本編は今回で一旦終わりになります。最後まで読んで頂き、ありがとうございました!noteにはこれからも大学の外で学んだことを書き留めていく予定です。


これからもよろしくお願いします。ありがとうございました!

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