20.エピローグ―愛と恋の行方
岩田は3日有給を取って、色川の家に泊っていた。岩田は昇進のことを真っ先に話すと、
「え、凄い。捜査一課の警視なんてドラマや映画でしか見たことないですよ。嬉しいな」
「ドラマみたいに派手な仕事じゃないけどね。喜んでくれるならよかった」
「話はそれだけ?」と色川は暗に催促する。
「いや、真面目な話をします。付き合ってください。結婚を前提に」岩田は緊張した。
「その言葉を待っていたのよ。わたしは下の事務所を管理するだけにして、ハーフリタイヤしてもいい?ちょっと収入は減るけど、子供を