【展覧会レポ】モネ 睡蓮のとき @ 国立西洋美術館
上野の国立西洋美術館では、現在『モネ 睡蓮のとき』展が開催されている。
◆公式サイト
本特別展は、印象派の巨匠:モネの晩年に着目した内容となっています。
彼が晩年期に制作していた作品は、連作が多い。ジヴェルニーに買い取った土地に庭を造営し、その風景を昼夜問わず、とことん描いた。その中で描かれた題材の一つが『睡蓮』である。
時間の流れに沿って、変化するその色味や印象、雰囲気を画面に残した。
自身が白内障にかかってしまったことで、彼自身の色彩感覚に大きな変化が起きる。よりダイナミックに描かれる作品たち、しかし、どこか見覚えのあるフォルムや構図が、古に描いた作品と同じ場所であることを想起させてくれる。
通常展覧会は、頭から順番に観ていくのがセオリーだが、今回はぜひ最後の章から逆行して観て行くのも個人的にはオススメです。最晩年のぼやかされたフォルムがだんだんと時代を遡る中で、輪郭が見えてくる感覚がとてもたまらなかったのです。
モネが描いた連作や、類似のシリーズを観て、あなたはどんな時間を思い浮かべましたか??
ぜひ教えていただけたら幸いです。
『モネ 睡蓮のとき』は、国立西洋美術館で2025年2月11日まで開催中です。
※執筆にあたり解説パネルやチラシ、公式サイトなどを引用、参照しています。
※記載の考察や感想は個人によるものです。あらかじめご容赦ください。