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【展覧会レポ】ベル・エポック 美しき時代 @ パナソニック汐留美術館
みなさん、こんばんは。
現在、パナソニック汐留美術館で開催中の『ベル・エポック』展に行ってきました!
◆公式サイト
※本展覧会は一部を除き撮影禁止だったので、撮影可能エリアのみのものとなります。
ベル・エポックとは
本特別展は、ミッシェル・オスロ『ディリリとパリの時間旅行』に着想を得た内容となっているようです。
この作品を観たことがないのですが、ベル・エポック時代のパリを巡りながら謎の事件を解決するという内容のようです。うん、めっちゃ気になる(笑)!
ベル・エポックとは、「古き良き時代」という意味のフランス語で、19世紀末から20世紀初頭のフランスを指す言葉です。
本展覧会では、先の作品になぞって、ベル・エポック時代のパリにタイムスリップしたかのような体験ができます。写真は少ないですが、簡単に見どころを紹介していきたいと思います。
心に余裕、花ひらく芸術
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※撮影可能エリアでのものです。
4つのセクションで構成された本特別展ですが、主に女性の活躍に軸を置いているように感じました。
この時代、ブルジョワ階層とカフェやキャバレーなどの下層社会に、様々な女性の活躍が見られ、その社会的役割やステータス、個性を表現した装いなどが、モードとして芸術家たちに様々な芸術メディアで表現されました。
特に発見だったのは、当時の子供服が大人服のミニチュア的な存在、試作品として作られていたので非常におしゃれだったということです。
絵画以外にも、食器やアクセサリー、バックルや香水瓶まで様々なベル・エポックを感じさせる品々が展示されています。
ベル・エポックと言えば、パリ北部のモンマルトル。歓楽街として栄え、様々なジャンルのアーティストがジャンルを越えて交わった場所としてだけでなく、パリ大改造で中心地を離れる人々の移住先でもあったそう。
シャ・ノワールはモンマルトルの文芸キャバレーで、影絵紙芝居を上映したことでも有名でした。そして、テアトル・リーブル:自由劇場なども誕生し、まさにモンマルトルをエンタメの中心地へ強化させていった様子を、様々な絵画やリトグラフのポスターを通じて体感することができます。
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この時代、画家たちは、演目用の表紙やサーカス、舞台風景などを描くことに熱中していました。今日に繋がる、様々な商業的アート:デザインに通じる構図や色合いを感じることも出来ると思います。
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平和を謳歌したベル・エポック。だからこそ、そうした"余裕"の中で生まれる様々な視点や発想が芸術として花開いた時代だったのではないでしょうか。
様々な情報の中で、ストレスの中で、感情の中で生きる私たち、今一度、心の中にベル・エポックを感じて生きていきたい、と感じるばかりでした。
個人的なオススメは、映画『ミッドナイト・イン・パリ』のサントラを聴きながら、ベル・エポックに想いを馳せる鑑賞の仕方です!
ぜひ試してみてください。
展覧会は12月15日まで開催中です。
※執筆にあたり解説パネルやチラシ、公式サイトなどを引用、参照しています。
※記載の考察や感想は個人によるものです。あらかじめご容赦ください。