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【美術館レポ】国立西洋美術館
こんにちは、本日リニューアルオープンした国立西洋美術館に行ってきました!
写真満載でレポをお届けいたします。
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【約1年半ぶりのリニューアルオープン】
国立西洋美術館は改修工事のため、約1年半の休館期間を経て、2022年4月9日リニューアルオープンしました。今回の改修工事では、主に前庭を建築家ル・コルビュジエが設計した当初のものに近づけることが一番の目的とされてきました。
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以前よりもかなり広々としていて、世界遺産に登録されたル・コルビュジエの意志をより感じることができるのではないでしょうか。ぜひ、美術館の前庭もお楽しみください。ロダンの彫刻が皆さんをお待ちしています!
【国立西洋美術館とは?】
国立西洋美術館は、松方コレクションを中心とした松方幸次郎氏の収集した美術品を展示する日本で唯一の西洋美術に特化した国立美術館です。コレクションを戦時中にフランスに没収されたりもしましたが、建築家ル・コルビュジエが設計した『無限成長美術館』のコンセプトに基づき、時代とともに西洋美術の魅力を私達に伝えてきてくれました。
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渦巻きのような建物の構造はまさに『無限成長』のコンセプトになぞらえ、周囲にどんどん改築をできるような当初の想定となっていたようです。実際には敷地面積が足りず、その構想を現実にはできませんでしたが、新館の増築などにもその意志が継がれています。
公式You Tubeチャンネルの解説動画が非常にわかりやすいのでぜひご参照ください。
まさに美術館そのものがひとつの作品なんですね。空間そのものも含めて、西洋絵画の世界をお楽しみください。
【リニューアルした館内】
館内は今までとは大きく変わっていないように感じました。初日ということもありかなり盛り上がっていました!
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久しぶりに訪れた西洋美術館は、懐かしさとその変わらない普遍性を体感できる場所でした。
本館2階の風景画ゾーンが個人的にはお気に入りです。
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リニューアルで大きく変わった点は以下だと思われます。
・コレクションフォーカスと称した解説が増えた。
・展示内容(一部作品)が変更になった。
・QRコードでの解説が増えた。
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おそらくQRコードの解説は今までなかったと思うのですが、めちゃくちゃわかりやすいのでオススメです!
コレクションフォーカスでは、美術館に関することやアーティストの深堀がされていてこちらもとてもわかりやすかったです。国立西洋美術館が、もともとはフランスの近代作品を中心としていて、二代目館長の山田智三郎氏の時に今のコンセプト(広く西洋美術全般を扱う美術館)に方針転換したことは初めて知りました!
リニューアルオープンを記念した展示として、『新収蔵版画コレクション』と『ル・コルビュジエの作品展』も開催されています。
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ル・コルビュジエは建築家である前に美大を卒業する画家でもあり、キュビズム的な様々な作品をこの展示で知ることができます。彼のキーポイントは『手』のように思えました。みなさんもぜひそこに注目してみてください。
【美術館とともに成長する】
この1年半で個人的にはそれ以前より美術史やその見方、アーティストについての知識を吸収してきました。なんとなく誰の絵かわかるようにもなりましたし(笑)。そうした視点であらためて何度も訪れた場所で作品を鑑賞することで、また新しい発見をすることもできました。
今回、ハンディスコープを初めて持参したのですが、めちゃくちゃおすすめです!レンズという限られた視野で作品を観ることで、「こんなとこに鳥がいたんだ」「ここの描き方すごいな」など新しい発見がたくさんありました。そして、特に風景画ではまさにその絵の世界に入り込んで山々や川、森を眺めているような没入感にも浸れます。ご鑑賞時には周囲にお気をつけください。あと多分この人何やってんだって雰囲気になりますが、そこは気合で乗り切ってください(笑)!オススメです!!
こうしたように、まさに美術館のコンセプト『無限成長』は、鑑賞している私達にとっても同じなんだなと感じました。訪れるたび、新しい発見ができるそんな素敵な空間です。
6月からは新しい展覧会も開催されます。ぜひリニューアルした国立西洋美術館で、悠久の西洋絵画の世界をお楽しみください!
◆公式サイト
最後まで読んでいただきありがとうございました。
※執筆にあたり、チラシや解説パネル、公式サイトを参照しています。
※写真の撮影:著者。
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