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ガールズバンドクライをリアタイしない人は後で後悔してほしい

2D、3Dアニメーションがどうだとか、
聞いたことあるタイトルだけど放送終わったら一気見しようとか、

ごちゃごちゃした理由を並び立てて先延ばした結果、後の祭りで後悔してほしい。


後悔する程ってなまらホンモノくさい。


肉詰めピーマンを完成形とするなら
全話放送されていない状態はピーマンの肉詰めの
ニクナシピーマンアリといったところ。

そんな状態は空白の余地があっていい。


物語を動かす中心を担うのは井芹仁菜、熊本県熊本市出身の17歳。
公式サイトのキャラクター紹介のページを見るとこうある。

やや引っ込み思案の普通の女の子。小中高と目立たない存在で、成績もごく普通。特に大きな夢もなく、空気を読んで、みんなに合わせて生きてきた。


アニメを見ればわかるけど、これは嘘ではないけど本当でもない。

あれで引っ込み思案?目立たない存在?
推薦で学校決まってるけど成績もごく普通?
視聴した人はニヤリとしたはず。


アニメの放送前からアニメ『ガールズバンドクライ』の公式YouTubeチャンネルが存在する。


放送前から動画投稿含め動き出している。
一問一答の最後、

「わたしのこと、わかってもらえましたか?」
これはもう騙す気満々の確信的犯行。
おまえはそうじゃないだろう?


話は少し変わるけど個性があるとか、ないとか、
そういう話が苦手というか嫌いだ。

個性とは削ぎ落しても消えて無くならないものでスイッチのようにON,OFFできるものではないと考える。


表と裏だけでなく多面性を持ち、表に出ているものなど一部にすぎず、
光に当たれば複雑な影を落とすもの。


キャラクターにおいても同様でそれが「生きている」ということだと思う。


井芹仁菜、決めつけられるようなこと、わかったようなことを言われると出る棘の描写が印象的。

所属するバンドの名前はトゲナシトゲアリ。
ロックな勢いと流れで決まったバンド名(詳しくはアニメを見よう)


井芹仁菜の上京(川崎)するきっかけにもなったダイヤモンドダストというバンドに所属していた河原木桃花、20歳。北海道旭川出身。
ちなみに嫌いな食べ物は子供の頃ピーマン。

井芹仁菜と同じく17の時に学校辞めて地元からやってきた。そして旭川に帰る予定の日に井芹仁菜に出会ってしまった。運命と呼ぶかはわからない。

一話の挿入歌「空の箱」のPV、路上でライブをやっても足を止める人はいない。今はまだ。

7話「名前をつけてやる」
挿入歌「名もなき何もかも」
バンド名を決めたある意味始まりの回。

これのすごいところは「名もなき何もかも」は2023年5月29日にアニメ『ガールズバンドクライ』の公式YouTubeチャンネルが始めて投稿した動画がこれであるということ。デビューシングルでもあり、まさにはじまり。


で、わざわざnoteにまとめようと思った本題はここから。
(今の時点で放送されているのは8話まで)

7話で大盛り上がりの後の8話もすごい。
「殴りたければ殴っていいですよ、慣れていますから。手を出したらいいですよ。そしたら桃花さんのこと軽蔑できます。あいつらとおなじなんだって。」

「わたしはあなたの思い出じゃない、あなたの思い出に閉じ込めないでください」

これは強烈なパンチが効いている(頬を平手打ちだけど)

桃花のいないダイヤモンドダストはペンライト掲げている人たくさんでアイドル寄りなんだなって一発でわかるようでいい。

井芹仁菜にとってダイヤモンドダストは、河原木桃花は祈りである。

辛いとき支えになっていた。それは紛れもない事実でホンモノで、わたしの信じたあなたは間違っていない。逃げる必要はない。そうじゃないはずだと。これからも信じさせてほしいと。そう心が叫んでいる。

井芹仁菜は河原木桃花に未来を見ていて、河原木桃花は井芹仁菜に自分の過去を見ていた。

井芹仁菜の毒を、棘を生かせるのは始まりのきっかけになった河原木桃花しかいない。

そして8話は過去の回想と勢いそのままに畳み方がいい。車でのあれこれとか。

過去の積み重ねが未来を作っていくように現在という過去でもあり未来を含む瞬間が過去を作っていくような気がする。

これから注目したいのが熊本出身の井芹仁菜は肥後もっこすだとか方言が出ているけど北海道出身の河原木桃花はあまり出身の話が出てきていない。

どうして名前はダイヤモンドダストなのか。メジャーに「なる」ってどういうことか。他のメンバーは何を思っているのか。ちなみに公式ページにダイヤモンドダストのメンバーの名前は出ているが詳しい詳細はない。

ダイヤモンドダストは自然現象として北海道に馴染みのあるものなので、これってどういうことなんだろうと考えられるのもリアタイの醍醐味だ。


名前をつけるという行為はひどく人間臭くて好きだ。
名前は識別するための記号に過ぎないかもしれないが意味がある。


そもそもガールズバンドクライを見ようと思ったのがちょうど1~7話の一挙放送をやっていて、7話のタイトルが「名前をつけてやる」だったから。

ロックバンドスピッツのファンで曲名の「名前をつけてやる」を知っていたから。始まりのきっかけって案外そんなもんだと思う。
説得力があるんだか、ないんだか。

知って日も浅いけどもう少し早くガールズバンドクライを知っていたらとも思う。
アニメ放送前からある公式Youtubeの自己紹介動画とか見ていると

安和すばるが兵庫ではなく神戸出身と言っているのは神奈川ではなく横浜出身と言ってるようなものだなとか。

ルパは海外出身であることは明かされていてもどこの国の人か、両親がどうなっているかまでは明らかになっていないとか思ったりする。

情報統制がされているのを進行形で見ていたかったという気にさせる。
でもまだ間に合う。

声優がバンドをやるというのとは異なる歩み方をする。


一話切りという言葉が死語になるくらいに毎クールアニメが溢れるこの時代に、私は、ガールズバンドクライを勧めたいのです。


この棘が多くの人に届いてほしい。


もうしばらく棘の抜けそうにない人が、ここにいる。



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