2023年10月24日、GPSが示すイスラエルのハマス侵攻開始の兆し

ここしばらく、GoogleとAppleの地図機能からイスラエルとガザ地区のリアルタイム交通情報の表示されなくなっていたようです。また、現地のGPSナビアプリでも交通情報が得られなくなっていました。
2023年10月24日の日本時間 午前3:25 に配信されたBloombergのニュースによると、それはイスラエル国防軍からの要請の結果であることがわかったということです。そして、近々、イスラエル軍の地上侵攻が始まる兆しではないかと言われています。

1991年1月のある日の事です。カーナビ上の自分の車のGPS位置表示が突然、正確な位置になっていることに気づいた人がいました。それまでは100メートル程度の誤差があったのです。その後、湾岸戦争におけるアメリカ軍主体の多国籍軍の展開が始まりました。
GPSはアメリカ合衆国によって軍事プロジェクトの一環として運用されています。2000年辺りまでのGPS受信機の箱または説明書にはこんな記述がありました。
「GPS受信機は、その性格上米軍によって測位精度が故意に変更されることがあります」
当時、GPSシステムにはわざと誤差信号が混ぜられていたのです。しかし、大規模な軍事作戦遂行のため、一時的に全世界の誤差が取り除かれたと言われています。

2022年6月20日、中国河北省の避暑地・北戴河で、7月1日から少なくとも2ヶ月間は、電気自動車テスラの車両の侵入が禁止されると警察が発表しました。理由は明らかにされていませんが、これを伝えたロイターによると、車両に搭載されたカメラの情報がセキュリティ上の懸念になるからではないかと言われています。ちょうど中国共産党の重要人事や政策を話し合うために習近平主席以下首脳陣が集まる北戴河会議という恒例の会議を控えている時期でした。

テスラの車載カメラは運転中の事故などを記録するだけでなく、道路標識や信号、道路上の障害物などを認識することでオートパイロットやオートパーク機能を作動させることを目的としています。つまり、もしテスラの車が会議の開催前または開催中に北戴河の街を通行すると、カメラは要人の通行による交通規制などの状況を逐一、記録することになります。当時、テスラのイーロン・マスクCEOは、中国で販売した車両から生成されるデータは全て中国国内に保管されていると述べていましたが、このデータ取集が中国当局を刺激したのでしょう。ちなみに、2021年にはテスラ車の軍関連施設への侵入が禁止されています。

ウクライナとロシアの戦争の前哨戦は、ロシアによる大規模なハッキング。それもウクライナ政府機関のシステムデータをワイプアウト(=消し去る)しようとするもの。その対抗策として、ウクライナ政府は国家の全データをクラウドに移行しました。

データは解析次第で、さまざまな使い方があります。データの読み取り方で、さまざまな事がわかります。日本では、各方面でまだまだ認識が甘いように感じます。

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