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他人の行動に文句を言いたくなってしまったら

文句を言いたくなる、とは?


突然ですが、人に不満を感じてイライラすることはありますか?
結論から言うと他人に対する不満でイライラし文句を言うだけ無駄な時間を過ごしています。ネガティブなエネルギーを振りまいて、不満を持っている相手と同じか、それ以下の土俵に降ろされてます

自分の得のためにもやめましょう。

では何故文句を言いたくなるのでしょう。
他人に文句を言ってしまうのは、現実を受け入れられてないということに等しいです。
不満を感じること自体は問題ではないのですが、多くの場合は他人がそうであるということを受け入れず、適切な行動をせず相手に変わるのを期待しているだけの場合が多いのです。その証拠になるかどうかは定かではないですが、密接な関係性があるとして、「性格の不一致」という理由での離婚率が年々増加しています。周りとの人間関係を良好に築いていれば、人を見る目が養われ、良い人を見極める能力も上がります。

文句を言いたい衝動を理解するチャンスと捉える


イライラして、自分の気持ちのみを優先させた言葉を発してませんか?
個人的にSNSなどでよく見かけるのが、敵意のあるコメントです。
怒り、煽り、罵倒、これらは全て低レベルな主張です。

僕の考えでは、こうすることにメリットは全くと言っていいほどありません。ただ、類は友を呼ぶとはよく言ったもので、不思議と自分の気持ちを優先させる人には自分の気持ちを優先させる人が寄ってきます。

もちろん人間である以上合理的に動けないこともありますが、自分にとって有利な方向に物事を運びたいのであれば、イライラをぶつける前にまずは相手の気持ちになって考えることを癖づけましょう。ミズーリ大学の研究では、相手への怒りや不満を慈悲に変えるとストレスが軽減されるという結果が出ています。慈悲に変えるというのは難しく聞こえますが、それは間違いです。怒っても何の得もないという考えを念頭に置けば、不思議と怒りというものが湧かなくなってきます。

不満を言い続ける悪循環


ここまでお話しして、そろそろ皆さんが「なんで文句を言いたい相手の気持ちを考えなきゃならんのだ、この私が!」と叫びたくなっているかもな、なんて思っています。けどそれだけだと、相手には響かずずっと平行線です。現状は良くならないばかりか、不満だけがどんどんたまり、あなたの若々しささえも奪い始めるでしょう

米国労働省の研究によると、コントロール感がある状態は人間の幸福度を上げると言います。言い換えれば、コントロールできない状況がほったらかしにされている状態はストレスになると言えます。さらに、東フィンランド大学の研究では、世の中や人に対しシニカルな考えを持っていればいるほど、血圧や血糖値が高く、認知症のリスクも倍増するのだとか。

自らが適切な行動を起こさず、他人に変わってもらうことを期待しているが何も変わらず、それがストレスやシニカル(悲観的)な考えに繋がり、最終的にあなたの若々しさを奪う、という構造です。

怒りという感情は、自分を守るための攻撃なのです。そこに他者は全くいません。自分自身を安心させるためだけの感情なので、個人的に怒りは利己的な行動と感じます。そして文句を言う、というのは少なからず怒りの感情が働いていると考えます。

人間ずっと攻撃的な姿勢でいたらそりゃ疲弊して早死にしてしまいますね・・・。

文句を言いたくなったら


では、誰かに文句を言いたくなった時にしたほうがいい考え方のコツを書いていこうと思います。

まず前提として、「人対人」という形で人に変わってもらおうとするのは、状況を悪化させるだけでなく、殆どの労力が無駄だということを念頭に置いておきましょう。
抽象的な話になってしまうのですが、「土台対人」という形にした方がまだ効果的です

人対人 vs 土台対人

ここで言う「人対人」とは、以下のようなやりとりが例となります。


田中「頭悪いんですかwww常識的に考えてあり得ないでござるwwwぷぎゃーwww」

鈴木「いや自分のコメント読み返してみろよwwwバカにつける薬はないですねwwwふぁーwww」

もしくは、

田中「電車で話すのうるさいし寝れないからやめろよ。マナー知らないのか(笑)」

鈴木「そんなデカい声で話してないし、そもそも電車は寝るところじゃねえよ(笑)。それにマナーとかって言うけど個人の自由を奪うための口実だろ草」


よく見かける価値観の押し付け合いで、なんの解決にもなりません。
さらに、これを「価値観の押し付け合いだ」って言ってしまうこともほとんど無駄な労力です。それぞれが言いたいことを言っているだけですね。その労力を誰かを幸せにするために使った方がよさそうです。

効率的な文句の言い方


これを解消するには土台の部分から崩していきます。
不満やイライラが発生する原因を掘りましょう。

多くの場合、人が人に対して文句を言いたくなる根底にあるのは正義感か承認欲求です。


正義感さん「世の中のため、社会のため、こいつに正しいことを教えてやろう(制裁を下そう」)」

承認欲求さん「自分が正しいことを誇示するためにこいつを言い負かしてやろう」


どちらも、健全な人の在り方ではあります。しかし、このような状態になってしまっては、ドツボです。良い方向へは進みません。

仮に、「文句が言いたい=人の行動を変えたい」と定義して、そのためには相手の土台となるものが何なのかを理解しましょう。

最も簡単なのが、相手より強い存在を巻き込むことです。
これは普通に生きていれば誰もがやることでしょう。

例えば、同級生が悪さをしたから先生に言う、兄弟が意地悪だから親に言う、会社で指示を出すときに社長命令ですと言う、誰々という教授が言っていたと言う、など。
しかし強い存在とは人である必要はないのです。

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