赤子たちに降る雪 朝ドラ「虎に翼」感想文(第18週)
「攻めている」と話題になる本作だけれども、絶対映らない・言葉にも出てこないものがあって、その一つが天皇だ。昭和の初めから戦後に至るまでこの国を幾度となく騒がせた様々な事件、そして戦争、終戦、それを「法」の観点から描くのであれば取り除くことは不可能じゃないかと思うのに、それを直接言葉にすることなく、丁寧に丁寧に周囲を彫ることで、その存在がまるで版画のように浮き上がってきているのは単純にすごいと思っている。その中にあって、第18週のテーマは戦争責任だった。朝鮮人への差別から始まり