余白思考
おはようございます 渡辺です。引き続き暑い日々が続いておりますが、みなさまお元気でしょうか?予報によると、水曜日から少し落ち着くみたいですが、いかがでしょう。
さて今週は、週末に読んだ「余白思考」-山﨑晴太郎 を紹介します。
著者はアートディレクターでアーティスト東京オリンピックの表彰式全体のデザイン監修などを務めた方になります。
なぜ「余白」が大切なのか?
さっそくですが、先ずはなぜ「余白」が大切なのか?というところから触れていきます。最初に「余白」という言葉のイメージですが、一般的に紙面における何かがかいてある場所以外のところ、つまりは何も書かれていないスペースというイメージが強いかもしれません。しかしながら、この本における「余白」とは、「あえて余らせているスペースや時間、力」また「戦略的につくられたすきま」なんて表現がされています。余白の「余」は、余分ではなく、余裕の「余」ということです。
人間というのは、本能的に空白を埋めようとする性質があります。テトリスを本能的にプレイできるのはそんな性質を利用してからかもしれません。いままでに、「5連休なのに、1日も予定がなくて不安」みたいな気持ちになったことがある方もいるのではないでしょうか?
余白は無駄、余白は怖い。といった余白に対するネガティブな感情ではなく、「なんでも受け止める巨大なクッション」のようなポジティブイメージに変換してみるといいですね。
というわけで、今日は「余白」についてポジティブに意識してもらえればと思います。そうすることで、自分に合った余白の作り方や余白の捉え方、好きな余白のタイプなど、余白の良し悪しについてきになってくるかもしれません。それでは、今週もよろしくお願いいたします!
仕事の余白
おはようございます 渡辺です。今週は、「余白思考」を紹介しています。2日目の今日は「仕事の余白」についてです。
数週間前に早川さんから、とにかく意思決定を速くしていこうというメッセージがGM会でありましたが、人生においても仕事においても、日々が決断の連続です。あらゆる事象に対し、スピード感を持って決断をすることが求められます。
そんな環境において、「いい決定」というのは、余白から生まれるというのが、この本におけるメッセージとなります。
例えば、すごく怒っていたり、ひどく疲れているときは余白が無い状態とされています。お酒をのみながら出す結論も控えるように書かれています。盛り上がって意気投合するまでにとどめておいて、意思決定するのは後日の方が良いでしょう。
また、「余白」をつくるためにも、思い切って周囲の人に仕事をまかせるということ。また、まかせた以上は、まかせられた人が「余白」をもって仕事にとりかかれるように、余計な口出しや手出しをしないということです。
さいごに、何かの判断を求められたときに、「今、ちょっと余白が足りないな」と思ったら、ジャンプしてみることを進めています。ここでいうジャンプは比喩ではなく、実際にぴょんぴょんと飛び跳ねてみるということです。スポーツ選手が身体のバランスを戻すためにジャンプするのと同様にジャンプすることで、心身一体、心のバランスも戻ってくるようです。ぜひ、何かのタイミングで試してみたいですね。
それでは、本日もよろしくお願いいたします!
人間関係の余白
おはようございます 渡辺です。今週は、「余白思考」を紹介しています。3日目の今日は「人間関係の余白」についてです。
他人との関係というのは、良いこともありますが、ストレスの原因となることもあります。一方で、何かを生み出したり、成し遂げたりするに際し、1人では出来なくても人が集まれば出来ることもあります。それらを踏まえつつ、自分の中にちょうどよい「余白」を作り出すことが、相手との間の丁度良い「余白」となり、良い関係性を構築できるというものです。そして、余白というお互いを受け入れるスペースにおいて、大切なのは礼儀であり、リスペクトということです。
時折ニュースで話題になる「失言をしてしまう人」や「パワハラ・セクハラをしてしまう人」は、この余白の取り方を間違えてしまった人なのではないかと思います。そして、そのようなことをする人や合わない人とは、きちんと適切な距離をとることです。距離をとって、相手との間に十分な余白があれば、気にならなくなります。
その際にもう一つ気を付けておかなくてはいけないのは、自分にとって心地良い人とだけで関係性をつくっていくと、今度は同質性が高まりすぎ、他に対する攻撃性に転換する可能性があるということです。異質なものに対し排他的になり、壁のようなものを築きあげてしまいます。
そうならない為にも、「正しい、正しくない」で判断するのではなく、「面白さ」で捉えてみるということです。かといって、面白いか、面白くないか(つまらない)でなく、相手に興味を持ち、面白がってみるということが大切です。
相手に礼儀をもって接し、リスペクトを抱きながら、面白がる。これが、「人間関係の余白」において大切なことかもしれません。
それでは、本日もよろしくお願いいたします!
コミュニケーションの余白
おはようございます 渡辺です。本日8/8は義父の命日です。いつも冗談を言っていた義父らしく、末広がりの日が命日です。今夜はそんな義父を偲ぼうと思います。4日目の今日は「コミュニケーションの余白」についてとなりますが、義父はこの余白が絶妙だったなと思い出しました。
昨日の「人間関係の余白」で、相手と自分の間のちょうどよい余白の話がありましたが、コミュニケーションにおいてこの余白の存在を理解することが、重要な要素となってきます。「他者と働く」- 宇田川元一 においても、対話とは互いの間にある溝に気づき溝に橋をかける行為とも書かれています。また、コミュニケーションの良いところは、1回で終わりというものではなく、何度も出来るラリーということです。そのため、余り肩ひじはらずに、気楽に色々試してみるということです。そんなラリーを繰り返しながら、お互いの頭の中に持っている地図をすり合わせていくようなものと書かれています。
そして、コミュニケーションを考える際に最も大切なことは、
ということです。これは、僕が敬愛する矢野さん(ex.業革GM)が良く言っていた、「伝えると伝わるは別もんだから」と同じ考えですね。
コミュニケーションやお互いを理解するという点において「完璧」というのは、存在しないということを常に念頭においておくこと。だからこそ、ラリーを繰り返し少しづつ相互理解をはかっていくということですね。かと言って、あまりに多くの事、全部を伝えようとしないということも大切です。
では、何を伝えるのか?というところですが、この本では「気配」と書かれています。言い換えれば、「想い」とか「考え」なのかもしれません。芯にある大切にしている部分を丁寧に伝えることができれば、周辺は多少誤って伝わったとしても、相手の中で補正がきくかもしれません。
というわけで、期待しすぎず絶望せず。ラリーを繰り返していくことがコミュニケーションなのでしょうね。
それでは、本日もよろしくお願いいたします!
自分の頭の中に余白を持て
おはようございます 渡辺です。今週は、「余白思考」を紹介しています。最終日の今日は「自分の頭の中に余白を持て」です。
1日目にも紹介しましたが、この本における余白とは「なんでも受け止める巨大なクッション」のようなものです。それゆえ、何かを考える際に「こうすすべき」という考えが溢れてしまうと、余白がなくなってしまっている状態とも言えます。時折、自分を振り返る中で「そんな状態になってないかな?」とセルフチェックできる余裕がほしいですね。
もう一つ、何か新しいことをしようと思い立った時に、「失敗したらどうしよう」「うまくいかなかったら、かっこわるい」という気持ちが先行してしまうことなどありますでしょうか?もし他人からの目を気にしているのであれば、「大丈夫、だれも君のことなんて気にしていない」です。うまくいくかわからないけれども、やってみたいという気持ちを大切にするというマインドが余白を楽しむ秘訣であり、結果としてその繰り返しが余白を増やすきっかけとなります。
この本にも書いてありますが、
新しいことに挑戦する。知らないことを学ぶ。というのは、余白を拡げるいいチャンスとなります。いままで、未経験のことをするので、ときには怒られてしまうこともあるかもしれませんが、そんなときは誠心誠意「すみません」と謝るしかないでしょう。誠心誠意謝れば、大抵のことは許してもらえると思います。
また、「みたことある」「聴いたことある」程度のものに関しては、知ったかぶりをせず、「知らない」と正直に言ってみるのもよいですね。
というわけで、今週は「余白思考」を紹介してきました。「祈るな!祈れば手が塞がる!」という名言がありますが、余白という巨大なクッションを活用しながら、常に手を動かして、色々なことをためしていきたいです。
それでは、今週もあと1日。本日もよろしくお願いいたします!
(2024.08.05.-08.09)
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