強運脳
おはようございます。週末はとても良い天気でしたね。今年も残すところ、あと3週間。今週も頑張っていきましょう!
さて、週末は日当たりの良い窓辺で、「強運脳 偶然を必然に変える脳の習慣」- 茂木 健一郎 を読みました。ぽかぽかしながら、本をこんな本を読むだけで運がよくなりそうですね。
今朝、たまたま目にした茂木先生のニュース、他人のニュースより「自分のニュース」を意識せよ。ってホントいいなと思ったので、そちらもここに引用しておきます。
さて、この本では、脳科学者の茂木先生が運がよくなる10の行動習慣を紹介するものになります。今週は、この10個と脳科学的アプローチを合わせて紹介していきます。
動く ACTION
「脳の脱抑制」が出来ないと、なかなか行動が出来なくなってしまいますが、脳が身構える前に、パッとやってしまう。ということで、行動がし易くなります。
例えば、日々忙しい中で神社やパワースポット、お墓参りに行くなど。ただの迷信として片付けてしまうのではなく、そこに行く。そして、心を整えるということが、運を引き寄せる原動力にもなるわけですね。
推す FAVORITE
「推し活」という言葉が2021年には新語・流行語大賞にノミネートされた以降一気にメジャーになりまして、普通の会話に「私の推しが・・」とか聞くようになってきましたが、脳科学的に分析すると、ドーパミンの分泌により、仕事や勉強へのエネルギーも湧いて出てくるということです。
また、既に有名になっている人やモノでも良いのですが、これから来るというトレンドを先取りした推しを見つけることで、様々な情報への感度が高くなり、運がよくなるという効果もありそうです。
さらに、推し活に使っているエネルギーを少しだけ自分に向け、自分推しをしてみる。推しに課金するように、自分の成長にお金をかけてみる。推しに会いにいくように、何か新しい経験や人に会うのに時間をつくってみるというのも良いですね。
魅せる CHARISMA
つまりは、チクセントミハイのフロー理論によると、もっとも高いパフォーマンスをはっきしているときは、取り組んでいること自体が最高の報酬になってくるということです。
僕がこれを初めて体験したのは、大学時代の部活の合宿で、運動嫌いの僕は普段は大抵ダラダラとやっていたのですが、合宿ということで、場所が変わったのが良かったのか、たまたまだったのか分からないですが、走るのが楽しくなって、練習メニュー以上に走ったり、練習でも普段見せないようなステップを踏んだりした上に、「楽しいからもっとやろうぜ!」普段の僕から想像もつかない発言もしていました。
これをたまたまではなく、意識的にこの状態を引き出すことが出来るようになると、ハイパフォーマーになることが出来ますね。
惹かれる CURIOSITY
成功して、地位や名声を築き上げたとしても、そこに安穏とせず新しいことを受け入れたり、色々なことに興味を持って挑戦し続けるというのが、運を引き付ける行動習慣と言えます。
また、「自分らしさ」を大事にするというのは、大切でありながらも、そこにこだわりすぎてしまい、折角のチャンスを逃がしてしまうというのは、勿体ないですね。
行く PLACE
right place, right timing(正しい時に、正しい場所にいる)という言葉がありますが、「正しい場所」を探して、彷徨い続けるというよりは、おもしろそう!と思ったら、先ずその場所へ行ってみることが大切ということですね。そこが「正しい場所」になるかどうかは、ずっと後だと思いますが、そんな姿勢が運気を引き寄せることになります。
また、置かれた場所でベストを尽くすというのもすごくいいことですね。会社の文句を言っている人をたまに見かけますが、大抵の人は最初に「御社を志望した動機は・・・」と熱い想いを語って縁があって、その会社に入社したはずです。そういう意味でも、その場所を「正しい場所」にするもしないも、本人次第のところがありますね。
過ごす TIME
中国の言葉で、「三上」というのがありますが、文章を考えるのに最も都合がよいという三つの場面。馬に乗っているとき、寝床に入っているとき、便所に入っているとき。ということです。もちろん文章を考えるのにも良いと思いますが、アイデアが閃く場所としてもこの3つはありそうですね。あとは、お風呂に入っているときとか。これらに共通するのは、ぼーっとしてしまう場所なのかもしれません。それを脳科学的に言うと、DMNが働いているときなのですね。
ケンブリッジ大学の研究室では、ほぼ例外なく「ティータイム」が設けられ、学生が集まり、お菓子をたべながら紅茶を飲み、雑談に花を咲かせるということです。僕もイギリスにホームステイしていた経験があるのですが、実際にイギリス人は紅茶をよく飲むというのもありつつ、忙しく研究や勉強をしている分、しっかりと脳を休ませる時間を意識的にやっているという事例を紹介されています。
考える THINK
主語を自分ではなく、相手におくということで「相手が望むものを」提供するというのは、ビジネスにおいても非常に重要な考え方ではあるのですが、脳科学的にも脳を活性化させるための良い思考ということになりますね。
仏教において「小欲」「大欲」といった考えがあるのですが、「小欲」は自分自身が良くなりたいという自分起点となる欲を指し、対象が広がり、家族や地域、国、地球などへと欲の源泉が大きくなることを「大欲」といいます。仏教においては、小欲は罪とされるのですが、大欲は応援されるということで、「もっと社会をよくしたい」「人の役に立つために、自分自身を成長させたい」といった欲には忠実になっても良いといえますね。
感じる SENCE
ここ数年、基本的に出社時の昼食は蕎麦、リモートワーク時はご飯とみそ汁といった感じで殆ど固定してしまっているのですが、「今日は何が食べたいかな?」と自分のカラダと対話をするというのは、カラダのシグナルを拾うレッスンにつながるということです。
こういったものの繰り返しが、インスピレーションや何となく感じるといった直感を鍛えられ、運を引き寄せられるか同課の分かれ道になるということです。
同様に、「好き」「嫌い」特に「好き」の感覚を磨いていくこと、何かを観たり、聴いたり、感じたりしたときに、好きと思った感覚を丁寧に覚えていくことが完成を磨くということにつながっていくということです。
観る AESTHETIC
というわけで、たくさんのものを見聞きすることによって美意識が磨かれるわけですが、ただ観ればよいというものでもなさそうです。最初はよくわからない状態でも、「なんかおもしろいな」と思えるまでちょっとだけ我慢して続けることで、おもしろさの閾値が広がっていくということです。
それ故に、いままで興味を持っていなかったものに対し、興味をもって探求を続けてみると、その先には自分なりの美意識が形成されていくということになるようです。
気遣う COMPASSION
映画を観ていて、登場人物が悲しい状況に直面した際に感情移入して涙を流すようなときは、ミラーニューロンの働きが関与していると言われています。
このミラーニューロンの働きと自分の過去の体験や知識を総動員して相手の感情を推し量ることが気遣いにつながってくるということです。
例えばということでいえば、目の前の顧客課題に対し、ストレートに解答するだけでなく、気遣いを加えることで、想像を超えるようなサービス提供が行えると、相手にも一段と喜んでもらえそうですね。
という訳で、今週は、茂木先生の強運脳を紹介してきました。東京は曇り空で寒いですが、今週もあと1日。本日も頑張っていきましょう!
(2024.12.09-12.13)