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地面師たちファイナル・ベッツ_20241005

Netflix人気作品原作の続編を読了。

前作の詐欺の舞台は高輪ゲートウェイあたりでターゲットは大手住宅メーカーの開発事業部長で100億の物件でしたが、今回の詐欺の舞台は釧路でターゲットはシンガポールの大手不動産ディベロッパーの御曹司で200億の物件になっており、スケールが倍くらいになってます。
そして、今回はシンガポールのカジノから物語がスタートしているだけあって、地面師以外の登場人物も、大使館職員、日本のヤクザ、中国人マフィア、ロシアの軍人、そしてヒグマ(!?)とバラエティに富んだ人間と獣が絡んでます。

ただし、展開自体は前作同様に結構あっさりしてて、「あー、結局そうなるのね・・・」という物足りなさは残ってしまいます。
そして、南アフリカに舞台が移って第3弾を匂わせる終わり方も前作同様だったので、まだ引っ張るのね・・・
ちなみにタイトル「ファイルナル・ベッツ」はカジノ用語で「最後の賭けをしてください」という意味だそうです。

前作同様に、主人公やハリソン山中以外の地面師や他の登場人物のキャラが立っているので、彼らのバックグラウンドがもう少し深掘りされると面白いと思ったのですが、著者インタビュー読んだら、最後に地面師メンバーの前日譚を描いたスピンオフの連載(地面師たち アノニマス)始めたって書いてあったので、やっぱりそこか!と思った次第です。


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