
教養としてのアメリカ大統領選挙_20241125
血気盛んなトランプ爺さんが、マッチョ思想で「ディープステート好きな頭アメリカの非大卒白人男性」からの支持を得たのみならず、民主党の綺麗事(環境問題や中絶問題など)に愛想をつかした若年層や黒人・ヒスパニック系・アジア系の支持まで得てしまったアメリカ大統領選。
そんなアメリカ大統領選についての手がかりを得ようかと思い、図書館に置いてあった本書を手に取り読了しましたが、結果は期待外れでした。
「教養としての・・・」とか書いてあるば売れると思ってる感じですね。
二大政党制の成立から現代にいたるまでのアメリカ歴史を振り返りながら、アメリカ大統領選挙に法則性を見出していく内容で、アメリカが世界の覇権を握ることができたのは何故かを読み解いています。
法則性が正しいかどうかはともかくとして、その法則性が崩れても新しい法則性が生まれている的なことを言ってるのですが、それって法則性じゃなくね?と思ってしまう次第です。
本作が出されたタイミングは、ちょうどトランプ爺さんが暗殺から逃れ、バイデン爺さんが選挙戦から降りるところだったようで、法則性(といっても過去に1回しかないケース)とやらに従えば大統領候補が途中で変わったら勝てないそうで、案の定ハリスはアカンかったなぁと・・・でも、法則性だけじゃないですけどね。
唯一勉強になった点といえば、トランプ爺さんに限らず、アメリカという国家はそもそも自己中で自分(自国)の思い通りするためならば、嘘もつくし、朝令暮改も甚だしい国家であるということを事例をあげながら取り上げている点ですかね。
ちなみに、著者は元河合塾の世界史講師で、ネットやYoutubeで世界史講義を行う方だそうで、「スキンヘッド・サングラス・口髭・黒スーツ・金ネクタイ」という非合法系ファッションで教壇に立つというありがちな感じです。
なお、Wikipediaによればお名前芸名で本名は「井上慎一」さんだそうです。
一介の予備校講師がわざわざ芸名使わんでも・・・