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6megapixelman
SS 死んだ男【ときめきビザ】#毎週ショートショートnoteの応募用
「ときめきビザは、いかがですか?」
「はぁ……」
暗い空は太陽も月も見えない、天空は地盤がおおっているのは判る。目の前に虎のパンツの女鬼が立っていた。
「ときめきビザを持っていると地獄に行かなくていいんですよ」
「地獄に行くと決まっているわけじゃ……」
言葉を濁す、自分は悪人なのか善人なのかわからない。ただ普通の人間だ。でも宗教を信じてもいないし、よその奥さんと寝た事もある。
(罪になるんだろうな……)
俺はだまってうなずくとビザをもらって閻魔大王の所に引き出される。
「なんだビザ持ちか、つれてけ」
鬼に両腕をかかえられてつれて来られた空間は、女の股だけが地平線のかなたまである気が狂うような世界だ。
「ここで種つけしろ」
「なんですか、ここ……」
「地球に生命をあふれさせる仕事だ」
みれば亡者が、あちこちでせっせと腰をふっている。ときめきなんてない、受粉するだけの世界……詐欺や
※地獄といえば地獄だし、天国といえば天国デス