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hs222
街の緑と寄り添い合いながら。
滋賀県高島市のメタセコイア並木。
東京都神宮外苑いちょう並木。
全国各地の桜並木。
全国各地に観光名所とされる様々な並木道がある。
また、日常を過ごす街中にも街路樹や公園内の樹木など多くの樹木が植えられている。街の景観向上を目的にしたもののはずが、今は危険要因になっている。
9月、東京日野市でイチョウの枝が落下し、下敷きになった帰宅中の男性が亡くなった。イチョウは毎年9月中旬にかけて実が成長し、枝が重くなるとされている。また、「枝が伸び過ぎている」という市民からの苦情や相談から、イチョウの葉が落ちる秋以降をメドに、枝の選定時期について調整していた矢先のことだったようだ。
「街路樹の役割」を掲載する自治体のWebサイトがあった。数カ所の自治体を見てみたが、「景観向上」「生活環境保全」「緑陰形成」などと書かれている。
街路樹管理の現状は自治体それぞれ、おそらく懐具合もあるだろう。「杜の都」を雅称とする宮城県仙台市では、以前起きた街路樹落下事故を教訓に徹底した街路樹管理をしているそうだ。仙台の礎を築いた伊達政宗公も安堵のことだろう。
近くの河川敷には桜並木があり、春には多くの桜見物の客が集まる。土手の幹から大きく成長した枝が去年選定されて寂しくなった箇所もあるが、花見客やいつも散歩する市民の安全を守るためなら仕方ない。
街路樹の役割のひとつに「緑陰形成」がある。ヒートアイランド現象の発生など様々な問題を解決するためとある。そのために整備した緑の陰に危険が潜んでいることを、自治体だけでなく、市民ひとりひとりが気をつけなくてならない。
癒やしや健康のために歩いていたところで怪我をしては、本末転倒である。
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