5月の脱走、唐突な大阪
なんか、どうしようもなくなってしまって。
このまま東京にいるのがいたたまれなくなって。
唐突に、新幹線で、大阪に行った。
次の日はお昼に新潟(しかもそこそこな山奥)に行かなければいけないことはわかっていたけれど、始発に乗れば間に合うとわかったから。
体力とお金は一旦おいて、大阪の友達に会いに行った。
社会人2ヶ月目の友達
相変わらず、人生何回目だよ?とか、もう中身40代ですか?って言いたくなる構え方をしている彼。持っていたビジネスバックはとてつもなく軽くてびっくりした。
「ああそれ俺の大事な鞄ね。財布とAirPodsが入ってる」
サラリーマンに指で持てる軽さの鞄なんて存在するんだ!?ってお腹抱えて笑った。いやあ家で仕事しないからなあ〜パソコンとか持って帰らないしね、って。そんなことあるんだ。
美味しいたこ焼きを食べたいとリクエストして、一緒に駅の近くで食べた。「おお?うまいか??」って聞いてくる感じ、完全に地元のおっちゃんだったな。「今度はめちゃくちゃ並ぶあの店だな」とニンマリ満足げな顔を見て、ついついこっちまでニンマリした。
大好きなお姉さん
本当は飲みにいく予定があったところを、ちょっぴり抜け出して会いにきてくれた。わらこの顔見たら安心してしもて泣いちゃったわ、って笑っていた彼女の目は、道端の電灯に照らされてうるうるしていた。
彼女の言葉はすぐにほどけてしまいそうなほど繊細で、でも温もりを持って私へ向かってまっすぐに紡がれていた。
感情のマグマの部分というか、一番不安定で脆くて熱くて柔らかい部分で共鳴できる人。お互いが「生きていてよかった」と思う、こんなに尊い存在、なかなかいないよな。
「就職、大阪になったりせえへん?」って、あんな表情で言われたら大阪来よかな、ってほんと考えちゃうよね。大好きな彼女の声、繊細なこと言ってるのに大阪弁なの、ものすごく愛おしい。ずるい。
強く生きてではなく、元気でおってねでもなく、生きていてねと彼女は柔らかく、でも力強く言葉を届けてくれた。
短い時間にたくさんの愛を伝えてくれた。忘れたくない。大好きだよ。わたしもあなたに生きていてほしいよ。
泊めてくれた友達
部屋を少し暗くしてろうそくを灯して、お酒を飲みながら。いろんな揺らぎを共有した。この話はきっと直接会わないとできんかったんだろうなあと思った。
どんな選択をしてもその人らしさがにじみ出るんだなあ、なんてことを
この4月から大きく環境が変化した人の横顔を見て考えた。
朝早くからお見送りしてくれて、ありがとう。
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5月の脱走
どうやら私は、5月の半ばに日常から飛び出す癖があるらしい。
去年は南相馬に行こうか富士宮に行こうか迷って富士宮に行った。
なんならnoteも残っていた。
すごく楽しげ。読み返したらいい時間だったようでなによりだな、というかこれ、一年前なのか。
今回の大阪逃亡、新幹線代は高いし次の日に880kmも移動することになったし、ようわからんムーブだったなと自分でも思うけれど、必要な時間の使い方だったなあと思う。
遠くても、頑張ったら会いたい人に会いにいけること。
ちょっとお金を出すことは、死ぬことよりずっとずっと簡単なこと。
でも去年と今年がこんな感じなら、来年はどうなってしまうんだろうか。
唐突な飛行機は高いぞ。
なんだかきょうは、いきものがかりのアルバム、バラー丼が沁みる日です。
みなさまもよき時間をお過ごしください。ではでは。