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自分の文章を書くことに、向き合う時間として

A5サイズの無地のノートを2日連続で家に忘れてきた。

いつも朝の半地下カフェでタイピングを始める前に、A5サイズのノートを開いてジェットストリームであれこれ書く。たいしたことは書いていないが、タイピングする内容よりも、より直感的で身体的なことを書いている。例えば「お腹が痛い」とか。

そのA5サイズのノートを家に忘れてきたので、2日連続でタイピングスタートになる。これがなんの影響もない。実際は微細な影響があるのだろうけど、認識するレベルでは何も影響がない。朝の儀式のようなものだったのか。ほんのちょっと落ち着かない感じはある。


来週の火曜から土曜まで、まるネコ堂で開催される「言葉の表出、夏合宿2020」に参加する。

合宿期間中は初日と最終日だけ現地参加必須で、他の期間中は自分の家に居ても、仕事に行っても、現地(まるネコ堂)で過ごしても、どこにいてもよい。もちろん宿泊してもよい。

期間中に書いた(仕上げた)文章を最終日の前日に提出して、最終日は提出された文章を参加者みなで一日かけて読み込む。

書く文章は小説でもエッセイでも詩でもチラシでも、なんでも良くて、テーマも何も決まっていない。自分の文章を書く。

何度か参加しているので、そこに流れる時間とか、雰囲気とかは、なんとなくわかる。

以前参加した時は、毎日仕事帰りにまるネコ堂に寄って美味しい晩ご飯を食べて、皆で話をしてから家に帰っていた。

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期間中の平日の朝は今と同じように喫茶店に寄って、提出用の文章を書いたり、校正したりしていた。

参加者が今、この時間に、自分の文章を書くことに向かっているんだと思うと面白くて心地よくて、普段の書くという行為がちょっと引き締まるような体験だった。

書き上がる文章は、ぼくそのもので、それ以上でも以下でもないのだけれど、書いた文章を誰かに読んでもらって感想をもらえるのはうれしい。表出された参加者の文章を読むのもうれしい。

今回ぼくは合宿期間中を使って、以前に書いた長い文章の断片を校正して提出しようと考えている。直前で書きたい内容が出てくれば方針変更するけど、今のところはそうするつもり。

今の社会情勢の雰囲気を纏っての開催となるが、そのことも書くことに内在されるはずだ。興味深い期間を過ごすことになると思う。楽しみというより、来週、待ち受けている時間という感じがする。

いつも書くことに向きあっているつもりだけれど、合宿期間中は、より一層、感覚を研ぎ澄ませて書くことに向きあう時間になる。それはきっと幸せな時間だ。

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